2010年02月19日

2306:第34期棋聖戦第4局1日目


 第34期棋聖戦第4局が兵庫県神戸市の有馬グランドホテルで始まった。
 白番の山下敬吾棋聖はもう後がない。ストレート負けだけは喫して欲しくない。背水の陣で頑張って欲しい。
 張栩3冠は得意のミニベトナムに構え裏2間高ガカリをとハサミ右下隅から戦いが始まった。お互いに意地を張りあって23ハネまでの目新しい形が生じた。
 右上隅351間バサミから戦いは右上隅に移り47ハネまでこれまた吾輩が初めて見る形が現れた。
 左上隅50シマリに51トビは山下棋聖が打ちそうな手。手番を伏せてこの棋譜と見せられたら黒が山下棋聖だと思うだろう。地に辛い張栩3冠が厚い手を打つのは山下棋聖を意識してかはたまた3連勝の余裕か。
 左下隅53肩ツキ55トビの消しに対して山下棋聖が56肩ツキとモタレたところから左下隅に騒動が勃発。山下棋聖の60ヒキに張栩3冠が封じて1日目が終了した。

2010年02月08日

3907:小学校5年生の女流プロ棋士誕生

 史上最年少11才小学校5年生のプロ女流棋士が誕生した。
 故藤沢秀行名誉棋聖の孫娘だ。
 各メディアも一斉に取り上げた。
 20才で名人を奪取した井山裕太名人もメディアで取り上げてくれたが名人になってからの戦績が冴えない。いつしかメディアから忘れ去られようとしている。
 藤沢里菜ちゃんの入段は人気が盛り上がらない日本の囲碁界にとって大朗報だ。
 これからの大活躍を期待してやまない。

2010年02月06日

3903:BCカード杯井山名人敗退

 BCカード杯2回戦で井山裕太名人vsは牛雨田(中国)7段に中押し負けして敗退した。
 これでBCカード杯から日本勢は全滅してしまった。
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37302935┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼10┼┼┤
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├┼162021┼┼┼4443┼┼┼┼┼┼┤
36┼┼192223283447┼┼┼┼┼┼┤
├┼13252426┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
38┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼172733┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼1418┼┼┼3941┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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├┼┼┼┼┼┼4042┼┼┼┼┼┼┼┤
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 左上隅15両ガカリに井山名人は16サガリと頑張った。牛雨田7段は17ケイマと13を補強してから19ケイマとカケ2022デギリを真っ向から受けて乱戦が始まった。
 29スベリと30ツケを交換して31ニッピラは攻めを重視する牛雨田7段らしい手だ。吾輩だとブツカリ(リンク1)をキメてしまうところだがアジ消しなんだろうなぁ。実戦の35ヒキの方が37ツケを打てるから隅にアジ残りだ。
 牛雨田7段の47コスミにクリビツテンギョウ。いかにもイモ筋に見えるが深いヨミに基づいての手なんだろう。
 この後87コスミから89ハネダシで中の白は取られてしまった。牛雨田7段の力強さを見せつけられた一局であった。

2010年02月04日

3899:第34期棋聖戦第3局2日目

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├┼┼17┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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├┼3721┼┼63┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
38222019156064┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼1118623516┼・┼┼┼┼┼┼┼┤
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├┼12333132┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼555474┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼65437336┼┼┼┼┼57┼┼┼┼┤
7971┼┼┼7778┼┼45525148┼┼┼┤
66724180421344534649┼┤
├┼68676981┼┼┼705047┼┼┼┼┤
├┼7675┼┼┼┼┼┼┼┼┼58┼┼┼┼┤
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5646劫トリ 5953劫トリ 6146ツギ
 山下棋聖の封じ手は45コスミだった。
 張栩3冠はサバキの手筋46ツケから51キリに52アテと劫にハジいたので大きな劫が勃発した。
 山下棋聖は60アテコミの劫立てを受けず61ツギと劫を解消したので62キリと黒が切断された。
 山下棋聖は65トビから6769ツケヒキと隅との攻め合いを狙った。
 張栩3冠は70コスミと右側を頑張った。となれば71ノゾキから75サガリと隅をトリにいかなければソロバンが合わない。張栩3冠は77ノゾキにも殺すなら殺せとばかり78ツギと頑張った。79オサエで隅の白は死形だが80アテコミで攻め合いはどうなる。
 山下棋聖の81ハネで昼休みになった。
 凄いところで打ち掛けだ。昼飯が喉を通りにくいだろうなぁ。

2010年02月03日

3897:第34期棋聖戦第3局1日目

 大分県別府市ホテル白菊で第34期棋聖戦第3局が始まった。
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 白番の張栩3冠は高目と意表のスタートだったがシマリとなったので普通の布石に戻った。
 山下棋聖は11左辺星と左辺を高く割り12ツメに13下辺星と下辺に展開した。1112をキカシとみたのだろう。それにしては14カケに15ケイマは重いのではなかろうか。
 ここで張栩3冠は16大ゲイマと大上段にカケた。山下棋聖は17ヒラキと体を躱したが張栩3冠は露骨な1820デギリを打った。山下棋聖は23カケをキメてから29ケイマと中央へ躍り出た。
 ここで昼休み。
 午後は中央で乱戦が期待される。o(^-^)o

2010年01月28日

3974:第34期棋聖戦第2局2日目

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├┼┼┼6967┼┼68┼┼┼┼┼
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├┼┼596461┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼60868485┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼876263┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼88┼・┼┼79┼┼・┼┤
├┼┼┼┼┼┼8273788083747071
├┼┼┼┼┼┼┼┼76727781┼┼┼75
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 封じ手は本命の59肩ツキだった。
 61トビのとき山下棋聖は621間トビと下辺に踏み込み63トビと備えさせてから64ワリコミと節をつけた。
 69マゲのとき山下棋聖は右下隅70ツケと一閃。76ハイから82ハネアゲと戦果を上げた。
 返す刀で8486ワリツギと黒に節をつけた。87コスミツケに88ハネとなったところで昼休み。
 午後もワケワカメな戦いが続くのだろう。

2010年01月27日

3972:第34期棋聖戦第2局1日目

 名古屋城茶席で第34期棋聖戦第2局が始まった。
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├┼┼・┼┼┼34323028┼┼101622┼┤
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├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼232113┼┤
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 先番の張栩3冠は愛用ののミニベトナムを敷いた。
 山下棋聖は右上星に101間高ガカリと趣向した。それでも張栩3冠は11とハサミ14ツケに15とハネダシた。
 山下棋聖は18アテから20デとコゲイマを裂いたが21ソイアゲと反撃され27ハネまでの姿はナンダカナァ。28カケから34ノビまで厚味は築いたものの35トビが光って見える。
 山下棋聖の手が止まった。このまま昼休みとなった。

2010年01月24日

2963:第11回農心杯羽根本因坊2連勝


 第11回農心辛ラーメン杯第10戦で日本チーム殿の羽根直樹本因坊は韓国チームの朴永訓9段に黒番中押し勝ちし日本チームは2勝目を上げた。
 立ち上がり朴永訓9段の12ケイマにビックリ!こんなカチカチな打ち方で勝てるのだろうか。しかも13ツケに14オサエとキカサレている。羽根本因坊相手ならどんな打ち方をしても勝てると思っているのだろうか。
 戦いは朴永訓9段の28ハネアゲから始まった。40ハイコミのとき羽根本因坊は41オサエを打ったがなぜ42ノビとアジよく封鎖しなかったのだろう。46までの分かれは白が儲けたのではなかろうか。47コスミにもビックリ!!このようなアジ悪の手が羽根本因坊流なのかな。48肩ツキからの消しがピッタリな希ガス。
 左下隅57ツメから下辺で戦いが勃発した。67ツケに68キリを打ってから70ブツカリにぶったまげた。76まで実利と厚味の分かれになった。朴永訓9段は厚味派なのだろうか。86までの局面は吾輩の素人目には朴永訓9段が優勢に見えた。
 閉店ガラガラとも思えた88コスミのとき羽根本因坊はチャンスを捉えた。89フクラミから93ソイが痛烈!!!95山高ボウシと耳赤のような手で上辺からの白5子が一気にウスクなった。
 このまま猛攻をかけるのかと思ったら左上隅101ハイとヨセる。朴永訓9段も右下隅102トビコミとヨセる。両者とも中央はホットケーキなので気が気でない。
 やっと羽根本因坊は115カドと中央の白の攻めに回り一気に優勢になった。
 朴永訓9段の184オキはモチコミとなり190ホウリコミに191オリキリとアジを封じて朴永訓9段は投了した。
 勝った羽根本因坊は3月9日から上海で始まる第3ラウンド第11戦で中国チームの古力9段、常昊9段または劉星7段のどれかと対戦する。
 羽根本因坊の3連勝に期待したい。

2010年01月23日

3960:第11回農心杯羽根本因坊謝赫7段に中押勝ち


 第11回農心辛ラーメン杯、まだ1勝もしていない日本チームの殿は羽根直樹本因坊だ。相手は4連勝中の中国チーム謝赫7段だ。
 先番の羽根本因坊39まで低い構えから41左辺星と白模様の消しに向かい謝赫7段の52ワリコミに53キリから57オサエと反撃した。65キリに対して下辺にシチョウアタリの戦いが始まるかと思っていたら謝赫7段は66大々ゲイマと上辺に展開。67ヌキとなり羽根本因坊は成果を上げたように感じた。
 しかし68ウチコミに73キリから75ブツカリはどうだったんだろう?80ソイに82にツゲず83ノビ82キリは辛すぎの希ガス。
 形勢判断を間違えたのだろうか謝赫7段は中央162キリと劫を仕掛けてきた。しかも182アテと小さい劫立てを打った。羽根本因坊は183ヌキと劫を解消し一挙に勝勢となり235ヌキで謝赫7段は投了した。
 日本は初の1勝だ。
 勝った羽根本因坊は今日韓国の朴永訓9段か李昌鎬9段と対戦する。
 精一杯頑張って欲しい。

2010年01月21日

3957:第13期女流棋聖戦第1局


 第13期女流棋聖戦第1局が始まった。
 梅澤由香里女流棋聖への挑戦者は謝依旻女流2冠だ。
 両者とも力戦の雄なので激しい戦いが期待された。
 先番の謝依旻女流2冠から23ウチコミと戦いを仕掛け期待通りの熱戦が展開された。
 左辺39ウチコミに42ボウシから戦いが全局に波及しついに上辺で大きな劫が勃発した。
 劫材が乏しい白は右上をを82ケイマ84トビと連打したが中央の白4子を取られたのは痛かった希ガス。
 勢いづいた黒は89オサエと死んだふりしていた黒を動き出し生死を賭ける劫にしてしまった。
 白は劫には勝ったものの下辺を149151と連打され消しに行った白を分断されて両ガラミになり165ツギで投了することになってしまった。
 梅澤女流棋聖の2局目以降の巻き返しを期待してやまない。

3956:第48期十段戦挑戦者決定戦

 第48期十段戦挑戦者決定戦、高尾紳路9段は山下敬吾棋聖に勝って挑戦者となり張栩3冠から十段位を取り戻して欲しい。
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├┼┼┼┼┼┼┼┼┼40414347343549
├┼┼┼┼┼┼┼┼2324442021┼┤
├┼┼┼┼┼┼2737362226183145
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼254832281542
├┼┼┼┼┼┼┼┼38┼┼1950131446
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼332912┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼1630┼┼┤
├┼52┼┼┼┼┼┼┼┼┼39┼┼┼┼┼┤
├┼6261┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼64┼┼┼┼┼┤
├┼51┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼63┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
5310┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼57┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
6058545511・┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼5659┼┼┼┼┼┼17┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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 高尾9段は黒番の山下棋聖が敷いたミニ中国流に18(O13)と踏み込み28(Q15)キリと戦いを起こした。
 上辺40ツケに山下棋聖はツブレコースに見える意表の41デ!!しかし白に断点があるため47ノビをキカシて49トビと両方を捌いた。しかし50デで種石を取ったからいい加減の分かれなのだろうか。
 右下隅51カカリに52ハサミから先手を取り64ボウシに回ったところで昼休み。
 形勢はどうなんだろう?

2010年01月16日

3944;第34期棋聖戦第1局2日目 張栩3冠先勝

第34期棋聖戦第1局
 封じ手は73(D11)コスミツケだった。75大ゲイマと激しく攻める前提の強化のようだ。ここから激しい戦いが起こり白が上辺で活き黒が107と中央の白を食いちぎる分かれになった。
 戦いは111113デギリと上辺に移動し137コスミと黒が右辺で地を稼ぎ白が厚みを築く分かれになった。
 張栩3冠は140ケイマと中央の模様を広げようとしたのに対し143トビから145カドと黒6子を捨てて中央の消しに回ったのにはオッタマゲーションマークだ。取っていた白3子が生き返ってしまったのだから素人目には超大損に見える。左辺147ハネダシに回れるから採算が合うというのだろうか?しかし左辺は劫となり233ツギの劫立てに張栩3冠は234ヌキと劫を解消し山下棋聖は投了した。
 この碁も激しい碁だった。
 我輩的には張栩3冠に棋聖を奪取て欲しい。
 棋聖は日本碁界の最高タイトルだから名誉棋聖ともなれば世界に恥ずかしくない実績を持って欲しい。山下棋聖の名誉棋聖は時期尚早の希ガス。

2010年01月15日

3942:第34期棋聖戦第1局1日目



 第34期棋聖戦第1局が台湾のホテル・ロイヤル・タイペイで始まった。
 山下敬吾棋聖は天元奪取の勢いに乗じて撃破し名誉棋聖を得たいだろうし、張栩3冠は棋聖を奪取して天元とのフリカワリを狙いたいだろう。
 左上隅40カカリに山下棋聖は411間バサミし421間高両バサミに対して43コスミツケから45コスミダシて左上隅から競り合いが始まった。
 張栩3冠の72トビで1日目は終了。
 封じ手はどこだろう。
 左上隅からの競り合いはどちらが強いんだろう。

2010年01月07日

3925:第22期女流名人戦鈴木4段vs奥田2段

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19┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼┼┼┤
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33152728┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
31302629┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
32┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼22┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼18┼┤
├┼241323┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼25┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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├┼11┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼14┼┼┤
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 第22期女流名人戦リーグで4勝1敗でトップを走っている鈴木歩4段の相手は奥田あや2段だ。
 鈴木歩4段はこの対局に勝てば梅沢由香里女流棋聖vs向井千瑛3段戦の結果に関わらず挑戦者になる。
 しかし、この対局に負けると挑戦者は梅沢由香里女流棋聖vs向井千瑛3段戦の勝者になる。
 鈴木歩4段にとって挑戦権を賭けた大切な対局だ。
 両者じっくりとした出だしだったが奥田2段の19スベリから21ツメはどうなんだろう。19スベリがあると13の間合いが悪いんじゃないかなぁ。
 鈴木4段は22ツケと19スベリを咎めに出た。
 奥田2段の23タチもどうなんだろう。26肩がピッタリな希ガス。
 奥田2段が3133ハネツギをしたところで局面の進行がとまってしまった。
 こんなところで長考するはずがない。
 中継トラブルだろうか。
 梅沢女流棋聖vs向井千瑛3段戦の中継が始まった。こちらはかなり進行している。やはり中継トラブルだったようだ。
 困ったもんじゃ焼き。

3924:第22期女流名人戦リーグ梅沢女流棋聖vs向井3段

 今日は第22期女流名人戦リーグ最終日で梅沢由香里女流棋聖の相手は向井千瑛3段だ。
shimatani / 島谷 明男
今日は10時から幽玄の間で第22期女流名人戦リーグ最終日の生中継がある。このうち女流名人挑戦権を賭けた対局が2局もある。 at 01/06 08:05

shimatani / 島谷 明男
鈴木歩4段vs奥田あや2段戦:鈴木4段が勝てば無条件で鈴木歩4段が挑戦者になる。鈴木4段が負ければこの対局から挑戦者は生まれない。 at 01/06 08:05

shimatani / 島谷 明男
梅沢由香里女流棋聖vs向井千瑛4段戦:鈴木歩4段vs奥田あや2段戦で奥田2段が勝てばこの対局の勝者が挑戦者になる。 at 01/06 08:06

shimatani / 島谷 明男
向井千瑛3段は正官庄杯で日本チームに貴重な勝ち星をもたらしているから梅沢女流棋聖にとって強敵だ。 at 01/06 08:06

shimatani / 島谷 明男
正官庄杯の碁を見ると千瑛3段は踊らない棋風に見受けられるから梅沢女流棋聖が仕掛けて千瑛3段がいなして打つ展開になるんじゃないかなぁ。 at 01/06 08:06

 梅沢女流棋聖が挑戦者になれるかどうかは鈴木歩4段の勝敗にかかっているとはいえこの対局に勝たなければ意味がない。また鈴木4段が勝って挑戦者になれないにせよ来期リーグ戦の序列に影響する。ぜひ勝って貰いたい。p(^-^)q
 幽玄の間を開いて待っていたがなかなか始まらない。
 すると幽玄の間に中継は都合により12時頃からになりましたと表示された。
 え〜っ!!!
 対局開始が遅れたのだろうか?
 それとも中継のトラブルが生じたのだろうか?

2010年01月04日

3918:目隠し碁にヨタヨタ

 銀星囲碁DS中級編には最後に打った以外の石は盤上に表示しない目隠し碁モードがある。
 つまり盤上には石が1個だけしか表示されない。
 どんな局面になっているかは脳裏に描かなければならない。
 一色碁は黒石だけまたは白石だけと彼我の石の区別がつかないとはいえ盤上に石があるからヒントになる。
 しかし目隠し碁の場合は今打たれた石以外は何もないからノーヒントだ。
 物覚えが悪い吾輩はすぐにどこに石があったかわからなくなってしまう。
 盤を睨んで初手から順番に脳裏に石を置き直していくことの繰り返しだ。
 それでも20〜30手ほど進むと限界に達する。
 表示モードを目隠し碁から通常に戻して碁石を表示させると現れた局面と脳裏に描いていた局面との乖離に愕然とするがく〜(落胆した顔)
 いまだに9路盤をヨセまで打ちきれないふらふら
 6路盤が欲しいと願っているボケ頭であったもうやだ〜(悲しい顔)

2009年12月27日

3898:銀星囲碁DS中級編の使用感

 DSiLLで棋譜を記録できるソフトがないか検索をしたが棋譜記録専用ソフトは見つからなかったがエレクトロニック・アーツ社発売の『遊んで囲碁がさらに強くなる銀星囲碁DS中級編』という長〜い名前の対局ソフトに棋譜記録機能があることがわかった。
 銀星囲碁というと500DSiポイントでダウンロードしたDSiウェア銀星囲碁の嫌なイメージが頭をよぎったがDSiLLで棋譜が記録できる魅力に負けて購入した。
 銀星囲碁DS中級編は2人対局モードにすると1台のDSiで人対人の対局ができて20局まで保存できる。この機能を利用して棋譜の記録をするので棋譜ファイルとして保存できるわけではない。
 銀星囲碁DS中級編で保存した対局を棋譜ファイルとして保存するには銀星囲碁DS中級編で対局を再現しながらパソコンの棋譜ソフトに1手ずつ手入力する必要がある。DSiLLからパソコンに棋譜を転送というわけにはいかない。
 原始的な方法ではあるが重いパソコンを持ち歩くよりはDSiLLで棋譜を記録して家に帰ってからパソコンに手入力する方が楽だ。また手入力することによって囲碁の勉強にもなると前向きに考えることにした。
 ただ不便なのは間違えて記録したのを途中で気がついても訂正することができない。その場所まで手を戻して訂正するとその手以降の着手の記録が消滅してしまうから入力し直さなければならない。間違えて記録してから後の着手を覚えていないと大変な事になる。銀星囲碁DS中級編で棋譜の記録をする場合は誤入力のないように念には念を入れる必要がある。また対局者の名前や段級位を記録することができないのも不便だ。
 銀星囲碁DS中級編の対局機能で便利なのは読みモードだ。対局中に読みモードにするとその局面から自由に交互着手することができ中断すれば即座に対局の局面に戻ることができる。対局者が考えている間に勝手にこうでもないああでもないと着手しても対局者が着手したら即座に元に戻して棋譜の記録ができる。
 棋譜ソフトだと記録中の棋譜に勝手に入力すると対局者が着手したときその局面まで戻すのが大変だ。銀星囲碁DS中級編の読みモード機能はなかなか便利だと感じた。
 銀星囲碁DS中級編の対局モードには一色碁と目隠し碁の機能がある。
 一色碁や目隠し碁の相手を銀星囲碁DS中級編にさせるとかなりの脳トレになる。
 銀星囲碁DS中級編のCPU対局の棋力はDSiウェア銀星囲碁と同程度しかないが一色碁や目隠し碁にしても棋力は落ちない。しかもときどき突拍子もない手を打つから覚えるのが大変だ。ボケが進行している吾輩は途中で銀星囲碁DS中級編が打った石を見失ってしまいアタリになっているのを気付かずトラレてしまったりして9路盤でもなかなか勝てない。
 コンピューター囲碁は弱すぎてつまらないという人でも一色碁や目隠し碁にして対局すれば楽しめると思う。
 銀星囲碁DS中級編には囲碁教室があって布石や手筋の次の一手や詰碁が収録されている。易しい問題が多いが油断すると間違える問題もときどきあるから楽しめる。
 銀星囲碁DS中級編は買って損をしないソフトだと思った。
 ただ保存した棋譜をSGF棋譜としてSDカードに保存出来る機能と対局者情報の記録や着手を修正できる機能がないのが残念だ。
 また変化図を記録できる機能も欲しかった。
 これらの機能をサポートして囲碁教室に玄玄碁経、発陽論、官子譜などの古典詰碁が収録された銀星囲碁DS上級編が発売されたら絶対に買おうと思っている。

2009年12月26日

3896:第8回正官庄杯向井千瑛3段4目半負け


 第8回正官庄杯、昨日貴重な勝ち星を上げて勝ち残った向井千瑛3段の今日の相手は中国チーム3番手の宋容慧5段だ。
 地に辛い宋容慧5段に対して向井千瑛3段は手厚くうち進めたが善戦健闘及ばずコミが出ず4目半の負けになってしまった。
 日本チーム残るは鈴木歩4段ただ一人だ。
 来年2月1日に中国で行われる第3ラウンドで鈴木歩4段の活躍を期待したい。

2009年12月25日

3894:正官庄杯向井千瑛3段金星


 第8回正官庄杯、日本チームの4番手は向井千瑛3段だ。
 対する相手は韓国チーム4番手の金恵敏5段だ。
 向井3段は堂々と金5段を寄り切り黒番中押し勝ちした。\(^o^)/
 金5段に勝ったのだからホントの金星や(^o^)
 12月24日は向井3段の誕生日。自分で自分に最高の誕生日プレゼントを贈ったんだ。(o^_^o)
 これで日本チームは2勝になり韓国と並んだ。
 今日は中国チーム3番手との対戦だ。
 この勢いで撃破してクレー射撃q(^-^q)

2009年12月23日

3891:曹又尹3段に負けた♪いいえ秒読みに負けた♪

第8回正官庄杯世界女子囲碁最強戦梅沢vs曹又尹 第8回正官庄杯世界女子囲碁最強戦
 日本チームの3番手は梅沢由香里女流棋聖だ。
 相手は青木喜久代8段に苦杯を舐めさせた韓国チームの朴紹R2段を破った中国チーム次鋒の曹又尹3段だ。
 曹又尹3段の強引な右下隅101(Q5)コスミツケから103105デギリを咎めて一気に優勢になった梅沢女流棋聖、その後ヨセで損を重ねたものの残るは小ヨセだけ勝利は確定とギャラリーは喜んでいたそのとき事件が起きた。
┌┬┬31212919
332318
3224┼┼┤
22
├┼25
├┼┼┼20262827
30┼┼
┼┼┼┼┼

┼┼┼・┼┤
├┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┤
┼┼┼┤
┼┼┼┼┼
┼┼
┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 218手目秒に追われたゆかりん時間つなぎの18ホウリコミを打ってから20を打ったので21デを打たれて白の大石が死んでしまった。
 ゆかりんは30ソイから黒の大石との攻め合いを図ったが31アテに32と打ったために33劫トリで劫になってしまった。この手で33ツギと5ナカにしていれば攻め合い勝ちだったようだ。
 延々と劫争いが続いたが1劫足りない。時間つなぎで打った18の祟りだ。
 ゆかりんは259手で黒に劫を取られたところで投了した。

2009年12月22日

3889:第35期天元戦最終局

 ホテルクレメント徳島で第35期天元戦第5局が始まった。
 泣いても笑ってもこの1局で天元が決まる。
 張栩天元が連覇するか山下棋聖が5年ぶりに天元に復帰するか興味がつきない。
┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼6973┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
717072┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
76746568┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
756364┼┼┼┼┼・┼┼┼┼62・┼┼┤
├┼66┼┼┼┼┼┼┼┼┼60┼┼┼┼┼┤
├┼30┼┼394135┼┼6159565114┼┼┤
├┼182967363134435857475052┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼40┼┼┼┼42484946┼┼
242617┼┼2832┼┼┼┼45
25272137┼┼┼・┼531213
├┼1916┼┼203823335554┼┼1011
├┼┼22┼┼┼┼44┼┼┼┼┼┼┼15┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 握って先番になった山下棋聖は早速5手目で2間高バサミと村正の妖刀の鯉口を切った。白番の張栩天元も外付けと真っ向から受けてたった。
 しかし山下棋聖はハネと穏やかに受けたので142間トビまで平凡な分かれになった。山下棋聖の15ハネは渋いなぁ。吾輩は初めて見た。
 張栩天元は16小目と左下隅に転じ171間高ガカリに181間バサミし19ツケに最近流行の20ニッピラした。
 山下棋聖は21ブツカリから23大ゲイマビラキとニッピラにツメた。張栩天元は24スベリをキカシてから281間トビした。序盤早々激しい競り合いになった。最近の碁は頭脳の格闘技だ。
 33コスミに張栩天元は長考して34ツケから35ハネに36ハサミツケと志茂田景樹!!37ノゾキの返し技に38ブツカリと受け42ボウシと中央のラインを止めた。36ツケは38ブツカリを先手で打って42ボウシに回るための工作だったのか。しかし黒も中央が厚くなったから不満がないのでは?
 山下棋聖は43ハネと中を厚くし44ハネに45ケイマとアゴに迫った。46コスミには47ケイマと躍り出て4850デギリに51アテから53オサエと目一杯頑張った。
 張栩天元は54ハネをキカシてから56キリから62ケイマと51をゲタで取った。ずいぶん黒が厚くなったなぁ。
 山下棋聖は厚味を背景に63ツメと左辺の白に迫った。66ブツカリに長考の末67ブツカリと備えた。予定変更か。この手で29の1路上のソイではなぜいけなかったのだろう?
 張栩天元はノータイムで68オシ。ここを打たれたのでは63ツメはどうだったんだろう。69トビに7072ワリツギし73オシアゲに74キリから76サガリと強襲した。
 山下棋聖の手が止まった。このまま昼休みに突入。
 ここはどうなるんだろう。
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2009年12月13日

3871:第57回NHK杯囲碁トーナメント3回戦イーミン敗退


 第57回NHK杯囲碁トーナメント3回戦まで進出した謝依旻女流本因坊・女流名人の相手は結城聡NHK杯選手権者だ。
 ここで勝って女流棋士で初のベスト8入りしたいところだ。
 握って黒番となったイーミンは(P4)1間高ガカリ(F17)小ゲイマガカリとすぐカカリ(Q6)小ゲイマガケ(N17)1間バサミと意欲的な立ち上がりだ。
 しかし22(N15)ノビに23(O17)ノビの頑張りはどうだったんだろう。27(S14)アテまで後手でワタリ28(K16)ハサミに回られては結城9段にしてやられた希ガス。
 イーミンは29(M15)オシ31(L14)ハネ33(L17)カケツギと目一杯の頑張ったが43(L18)ツギまでの活きは辛いかぎりだ。
 44(G16)カケに45(L13)ツギ47(F16)オシと動き出したが53(D17)が問題らしく54(E16)キリを打たれ62(G14)カカエと白が手厚くなってしまった。
 イーミンは63(M11)トビと中央を動く。左下隅は空き隅のままだ。
 結城9段は64(Q11)コスミをキカシて66(D4)星と最後の空き隅に先鞭した。
 イーミンは67(F3)カカリから69(J4)大ゲイマと下辺を構えたが白の後をついて回って打っているような感じだ。
 71(R3)ツケが非勢に拍車をかけたようだ。76(Q3)ハネダシから86(R5)ノビと右下隅の地を稼がれてしまった。
 87(B11)ウチコミから白地を荒らしに行ったが99(G9)トビに白100(F6)カケツギと安全運転だ。
 黒101(G3)ツギに白102(E3)オサエと左下隅を確保されては黒はコミが出せない。
 安全運転を続ける結城9段にイーミンは取り付く島がなく白172(N7)ノビを見て投了した。
 イーミンは3回戦で敗退となり準々決勝進出の夢は果たせなかった。来年こそ頑張ってクレー射撃。

2009年12月10日

3862:第35期天元戦第4局

 兵庫県淡路市のウェスティンホテル淡路で第35期天元戦第4局が始まった。
 張栩天元は後がない。ここで勝って最終局に持ち込んで貰いたいものだ。
┌┬┬┬┬┬65┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
1820┼┼69646352┼┼┼┼┼┼┼┼┤
17192470495029┼┼┼┼┼┤
├┼┼23565114625455┼┼・41
├┼2122┼┼6157585974433938┼┤
├┼302526┼┼53607172┼┼┼4240┼┤
32┼┼2768┼┼73┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼316766┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼33┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼48┼┤
├┼34283537┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼┼┼36┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼46┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼4544┼┤
├┼12┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼47┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼11
├┼┼┼┼13┼┼┼┼16┼┼10┼┼15┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 先番の張栩天元はタスキ型の布石から左上隅に小ゲイマガカリしコスミに右上隅を小ゲイマジマリした。
 背水の陣の張栩天元はゆっくりとした碁を目指しているようだ。左上隅2間バサミにも動かず右下隅カカリと転じ大場を打ち合う進行になった。
 山下棋聖は張栩天元の左上隅17スベリに18ツケと隅をエグラレるのを嫌った。26オシ27ノビの調子で28ケイマと左辺を補強し上辺29ヒラキヅメに30トビツケと左上隅黒の根拠に迫った。
 張栩天元は31コスミツケで応じた。な〜るほどぉφ(..;)
 え〜〜〜〜っ!!32コスミに33ブツカリ!?!?白を固める利敵行為ではないのぉ????34ヒキに3537ハネノビになれば左辺の白に断点が残るから黒も不満がなしということなのか、、、
 山下棋聖は長考して右上隅38ツケを打ち43ノビに一転して右下隅の44ツケ47ツギに48ニッピラと右辺に腰を落とした。
 張栩天元は49カドと上辺に打ち込み50オサエに力強く51オシアゲ、山下棋聖の苦心の52サガリに堂々と53トビ出した。
 山下棋聖は54をキカシてから56カケツギと左上を備えた。本手だなぁφ(..;)57ハネに58フクラミと打てたのは54ツケの効果だ。
 張栩天元は63コスミとワタリを封じた。
 山下棋聖は65ハネに応じず66ケイマと躍り出て左右の黒を分断し逆襲を狙った。
 張栩天元は69アテをキカシてから71キリ73ヌキと黒石を強化し山下棋聖が74ヌキとなったところで昼休みとなった。

2009年12月09日

3860:阿含桐山杯日中決戦中国に屈す


 日本と中国の阿含桐山杯者が対戦する阿含桐山杯日中決戦が中国烏鎮で行われた。
 日本の阿含桐山杯者は5年ぶり出場の羽根直樹本因坊。
 中国の阿含桐山杯者は孫謄宇4段。
 阿含桐山杯日中決戦は白番の方がやや有利と言われているコミ7目半。
 羽根本因坊は白番になったので期待されたが孫謄宇4段の2目半勝ちに終わった。
 孫謄宇4段は若干17歳。中国碁界の層の厚さを思い知らされた1局であった。
 日本では井山裕太名人が若手のホープとされているが中国・韓国の新鋭に歯が立たなかった。中国・韓国にどんどん引き離されて行く希ガス。

2009年12月04日

3847:DSiウェア銀星囲碁

 ニンテンドーDSiショップにアクセスして1000DSiポイントをゲットしたので何が買えるのかショップの中を調べていたら500DSiポイントのところにシルバースタージャパンの銀星囲碁があったので購入した。
 銀星囲碁はDSiを相手に対局するCOM対局モードと人対人で対局する2P対局モードがある。
 2P対局モードを使えば棋譜ソフトとして使えそうだがそうはイカの天麩羅で1台のDSiで2P対局はできない。2P対局は別のDSiとの通信対局であった。
 自分のDSiLLだけで対局できるのはCOM対局だけだった。
 ためしにDSiに9子置かせてCOM対局をしてみた。
 DSiLLは画面が大きいので碁盤は実用になる大きさだ。1台のDSiLLだけで2P対局できれば棋譜ソフトとして使えるのに残念だ。
 なお同社の遊んで囲碁がさらに強くなる銀星囲碁DS中級編では1台のDSiLLだけで2P対局できるので棋譜入力ソフトとして利用できるが価格が4980円もするので購入に二の足を踏んでしまう。
 銀星囲碁の最上級の棋力は1本道の攻合いならきちんと打ったのでKGSの9級くらいはありそうだが着手が遅い。手どころで遅いのは我慢できるがヨセのダメヅメ段階で1手1手が遅いのはイライラする。100目以上差が開いているのにヨセのダメヅメまで1手ずつ時間をかけて打つのには腹が立つ。
 またDSiが考慮中はメニュー操作などDSiの操作が一切できない。クリックミスして打ち直そうとしてもDSiが着手するまでじ〜っと待っていなければならない。
 自分が手番のときは対局中でも保存することができるが再開のときは保存局面がいきなり表示されそれまでの手順を再現することができない。対局手順を再現できるのは対局が終了してからだ。終局しているのにDSiがいつまでもダメを打ち続けている間は対局を再生することができない。困ったもんじゃ焼き。
 500DSiポイントは別のDSiウェアに使えばよかったと後悔している。

2009年12月03日

3846:女流名人戦リーグ梅沢女流棋聖vs鈴木歩4段

 第22期女流名人戦リーグは梅沢由香里女流棋聖、鈴木歩4段および向井千瑛3段の3名が3勝1敗で挑戦権を目指してしのぎを削っている。
 梅沢女流棋聖は未だこの両者と対局が残っていていずれも負けるわけにはいかない。
 今日は鈴木歩4段との対戦だ。
┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼28┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼27┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼2632┼┼36┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼2930┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼31333539┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼2414┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼23163437┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼1522┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼┼25┼┼38┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼19┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼13┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼12┼┼┼┼┤
2117┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼20┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼18┼┼┼・┼┼┼10┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼11┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 アユミンの左上隅1間高ガカリにユカリン小考して右下隅に1間高ガカリした。アユミン小考後上ツケした。ユカリンは再び小考してハネから12トビと厚味を得る定石を選んだ。
 先手を得たユカリンは左上隅142間高バサミと村正の妖刀の鯉口を切った。
 アユミンは15星下ツメと妖刀を躱した。
 ユカリンはじっくりと16コスミ17カカリに181間トビと力を溜め19ケイマの好形を許した。
 ユカリンは22コスミツケをキカしてから26ケイマと左上隅の攻めに転じた。アユミンの29ツケにユカリンの手が止まった。
 ユカリン長考後の手は30ハネだった。アユミンは31ノビと平易に応じたので32ツギ33マゲから34トビと無難な進行になり39トビで昼休みとなった。

3845:第35期天元戦第3局

 福岡県柳川市「柳川 御花」で第35期天元戦第3局が始まった。
┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼26┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
282224182719┼┼┼┼┼┼15777978
├┼2325213031・┼┼┼617663
├┼┼┼┼┼324746┼┼64656062
├┼┼2033517149┼┼┼┼29┼┼58┼┤
├┼┼┼┼┼34┼┼48┼┼┼┼545657┼┤
├┼┼┼353940┼┼┼50┼┼525359┼┤
├┼┼38┼┼36┼┼┼┼┼66┼┼┼┼┼┤
├┼143741┼┼┼・7580735517┼┼┤
├┼┼45┼┼┼42┼┼74┼┼┼┼8172┼┤
├┼446870┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼43┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
6967┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼16┼┤
10┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼12┼┼・┼┼┼┼┼┼┼┤
13┼┼11┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 張栩天元が左下隅ニッピラのとき山下敬吾棋聖は小考してケイマにカケた。14ニッピラまでの分かれは最新の形らしい。
 左上隅22三々入りに23オサエから27ブツカリと手厚く打ち29大ゲイマと模様を構えたのは山下棋聖らしい展開だ。
 張栩天元はいきなり右上隅30キリと戦端を開いた。31コスミに32タチと左右を分断し両者トビ合いとなった。
 張栩天元は45コスミに手抜きして46カケと上辺に先制攻撃した。左辺はどうなる。50コスミに山下棋聖は長考に沈んだ。
 長考後の手は51ナラビだった。え〜〜〜っ!!!!ここに手がいるのぉ?白がツグはずないよなぁ、、、
 張栩天元は522間トビから54コスミと黒模様の浸食を始めた。
 受けるのは口惜しいから55マガリトビの逆襲に56オサエと踏み込んだ。山下棋聖は5759ハネツギと辛抱した。60カケツギにも61コスミと我慢。62コスミまでキカサレてしまった。張栩天元はかさにかかって64ノゾキまでキカシ66コスミと中央を手入れした。山下棋聖は中央を張栩天元の好き放題に打たれた希ガスが左辺のイジメを楽しみに我慢しているのだろうか。
 山下棋聖は長考して懸案の67デと左辺に手を付けた。張栩天元は68デと応じ69ツキヌキ70ノビ71デとツキヌキあって一段落した。
 先手を得た張栩天元は72ニッピラと右辺の黒のカドに迫り73オシに742間トビと頑張って受け75トビツケに7678ハサミツケをキカシてから80ワリコミを決行した。
 山下棋聖が81オシを打ったところで昼休み。

2009年12月01日

3840:2009国際新鋭対抗戦井山名人vs金志錫6段

 昨日の2009国際新鋭対抗戦で中国の陳耀Y9段に苦杯を喫した井山裕太名人の今日の相手は農心辛ラーメン杯で山下敬吾棋聖と高尾紳路9段を破った韓国の金志錫6段だ。
 井山名人は金6段を下して恨みを晴らして欲しい。
┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼54┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼12┼┼┼5040┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼133835┼┼┼┼1715
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼413331┼┼1614
├┼┼10┼┼2336┼┼32292821┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼423430┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼483739┼┼┼┼┼2218┼┤
5646444549┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
5543┼┼┼┼┼・┼┼┼┼2625┼┤
├┼5347┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼24┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼27┼┼┤
5820┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
57┼┼┼┼┼1163┼┼┼19┼┼┤
├┼5152┼┼┼┼┼62┼┼┼┼┼┤
615960┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 先番になった井山8段はミニ道策とわが国で最近流行のベトナム流の構えでスタートした。
 左上隅12コスミツケに13コスミのウケが目新しい。
 右上隅15ツケに白17ワリコミではなく16ノビと打って17ツギを許すのが急戦を避ける金6段らしい手だ。
 18ニッピラに右下隅19ナラビがこの場合のバランスなのかφ(..;)
 右上21カケに右辺24ボウシから28ボウシとおっとり連絡するのも金6段らしい。
 29ツケが手筋のようだが36まで平易に応じてなんとなく中央が白っぽくなってきた。これが金6段の持ち味だろう。
 47トビと中央の白模様化を防いだので38トビと上辺に踏み込み39マガリトビに40ツケ41ナラビに42コスミと戻る。なかなか井山名人にパンチを与えない。
 井山名人は左辺43ツケから49ヒキと中央を厚くした。
 金6段が50ヒキと上辺の40を助けたので井山名人は51三々入りして61カケツギと劫を挑んだ。
 金6段は直ちに劫を仕掛けず下辺62とウチコミ63ツケで昼休みとなった。

3839:2009国際新鋭対抗戦井山名人半目負け


 国際新鋭対抗戦で日本のホープ井山裕太名人は陳耀Y9段に半目負けを喫した。
 世界の壁は厚い。
 陳耀Y9段の上辺28(M18)スベリから46(J18)ハイとはアマの碁を見ているみたいだ。
 左辺56(D12)デと57(D11)ツギのツキヌキを許して58(C12)オサエと地を稼ぐ。なりふり構わずヨミ一筋で勝利に邁進するのが世界の碁なのか。
 このような碁に打ち勝たなければならないのだから厳しいなぁ。

2009年11月26日

3827:第57期王座戦第3局

 前回と同じ静岡県伊東市わかつき別邸で第57期王座戦第3局が始まった。
 カド番に追い詰められた山田規三生9段には2連勝して最終局まで持ち込むよう奮起して欲しい。
┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼56┼┼┼323540┼┼4243┼┼┤
55┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼51
├┼5758┼┼4137┼┼┼┼48┼┼5049
5934┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼38┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼46┼┼┤
├┼2931┼┼┼┼┼┼┼┼524439┼┤
├┼┼┼┼┼33┼┼┼┼┼┼┼┼45┼┼┤
├┼1230┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・47┼┤
├┼┼┼┼┼36┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼5354┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼60┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
1119172123┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼18161520132527┼┼┼┼・┼┼┤
├┼┼┼22242628┼┼┼┼┼┤
├┼1410┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 左下隅1間高ガカリ1間バサミ三々ツケにニッピラは最近はやりの手。ブツカリなら10サガリ11トビとなるところらしい。
 ここで張栩王座は12ニッピラと左辺に展開した。黒14オサエなら下辺星下あたりにヒラキ両方を打とうということなのだろう。
 山田9段は13星脇にハサミ14マゲに15ツケと封鎖を図り28トビまで黒の外勢vs白の厚味という分かれになった。
 29ハサミは誰が打ってもこの1手だろう。
 張栩王座は30トビと動いた後31トビに32大ゲイマと左上隅に転じた。33ケイマの攻めに34ケイマとワタリを睨んで左上隅からツメた。
 山田9段は左辺の攻めを保留して上辺35ツメと左上隅のウスミを狙った。
 張栩王座は36ケイマと左辺の白を動き出した。
 山田9段の37トビは3133ケイマのウスミの備え・左上隅のウチコミ狙い。上辺の盛り上げを兼ねた一石三鳥の手に見える。
 右上隅38カカリに391間バサミで張栩王座の手が止まった。
 張栩王座熟慮の手は上辺40ウチコミだった。右上隅に適当な応手が見つからなかったのだろうか。
 山田9段は41マガリトビし42ニッピラに43サガリ50トビの包囲に49ケイマと隅を固めた。
 張栩王座が52トビと白の形を整えたとき山田9段は53肩と右辺の白の攻めに手を付けた。これに対して張栩王座は54上ツケと応じた。なるほどぉ、、、φ(..;)
 山田9段の手が止まってしまった。このまま昼休みに突入かと思っていたら昼休み直前に左上隅55オキから60オサエまでバタバタと進み昼休みとなった。
 吾輩の目には53がモチコミにみえてならない。

3825:第11回農心杯山下棋聖まさかの逆転負け


 第11回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦が25日から28日までの4日間行われる。
日本韓国中国
山下敬吾棋聖李昌鎬9段古力九段
井山裕太名人朴永訓9段常昊9段
羽根直樹本因坊尹o相7段丁偉九段
高尾紳路9段金志錫6段謝赫7段
山田規三生9段金昇宰3段劉星7段
 この棋戦は日中韓各チーム5人選手の勝ち抜き戦だ。
 持ち時間1時間秒読み1分で次局の対局者は対局開始3時間前までに決定するというスリリングな棋戦だ。
 日本チームの先鋒は山下敬吾棋聖だ。張栩天元との第35期天元戦挑戦手合いのまっただ中の過密スケジュールで大変だと思うが頑張って5人勝ち抜きの快挙を願いたい。
 1回戦の相手の韓国先鋒は金志錫6段。
 白番となった金6段はいきなり黒の勢力圏の右辺から(Q6)小ゲイマガカリし(P9)2間バサミに(N4)1間高ハサミ返しして19(Q8)ツギまで白の実利対黒の厚味という分かれになった。
 地を稼いだ金6段は左下隅21(D15)1間高ガカリに22(G17)2間ビラキと戦いを避けた。韓国の碁でも遮二無二戦うわけではないんだ。23(C6)カカリにも24(F3)小ゲイマ受けと腰を落とした。山下棋聖は25(D10)大々ゲイマと左辺星にヒラキ左辺に腰を落ち着けた。これが右上の厚味の威力なんだろうなぁ。
 金6段は26(L16)ヒラキと大場の手止まりを打って昼寝する。
 山下棋聖は27(G15)ボウシと左辺を育てた。右辺を育てるのは厚味を囲うことになるから打ちにくいのかな。
 金6段は28(I16)ケイマに受けて昼寝を続ける。なかなか戦いが始まらない。韓国のイメージと違うなぁ。
 山下棋聖はいつまでも昼寝をするなと29(L15)ツケと戦いを仕掛けた。30(Q17)ツケと様子見に31(P16)棒ツギし調子を与えない。32(K16)ヒキから34(J14)ケイマの犬の顔には35(K13)ケイマとカケて右辺の模様を広げた。山下棋聖は好調先生に見える。
 金6段は泰然自若と36(I12)ケイマし37(K10)2間トビと右辺を囲ったところで38(D12)と左辺に打ち込んだ。39(G12)2間トビの山高帽子に40(F12)トビツケ48(F9)ノビと左辺の黒を真っ二つにした。49(D8)トビに50(E14)デ52(F15)ノゾキと黒の眼を奪ってから54(I10)トビと追及の手を弛めない。
 しかし55(G9)オシをキカシて57(I9)ツケで黒は安泰に見える。
 山下棋聖は62(F6)トビに63(I15)ツケから67(K14)キリと中央の白を食いちぎった。
 左辺の白は78(B9)ハサミツケに83(F7)ノゾキで活きて黒に不安なところはなくなった。
 これでいつ白が投了するかと思っていたら白118(S15)カカエから流れが変わった。
 山下棋聖は右辺をホットケーキにして黒119(N15)カケを打った。金6段は白120(S10)フクラミから手を付け黒3子を呑み込んでしまった。
 更に白150(N10)ツギと頑張られ黒151(N8)オサエに白152(T9)劫トリとトントンを避けた劫が勃発した。
 ここで山下棋聖は痛恨の黒153(O9)アテ。白154(S8)キリは劫ではない。トントンで右辺が崩壊してしまった。
 ここで山下棋聖は投了。残念としかいいようがない。
 2日目は今日勝った金志錫6段と中国の先鋒が打ち3日目にその勝者と日本の次鋒が打つ事になる。日本の次鋒は誰だろう。高尾9段かなぁ。頑張って貰いたい。

2009年11月24日

3821:第57期王座戦第2局

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼19┼┼┼┼┼┼44┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼23┼┼17┼┼224043242833┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼423930252621┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼41352729┼┼31┼┤
├┼18┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼2034
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼38┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼36┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼46┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼4532┼┤
├┼37┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼14┼┼┼┼┼52┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼131050484954┼┼┼┼・┼┤
├┼11124755┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼1516┼┼┼5351┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 静岡県伊東市わかつき別邸で第57期王座戦第2局が始まった。
 白番の山田規三生9段は左下隅カカリに1間バサミして張栩王座が最近愛用するミニベトナムになるのを避けた。これに対して右下隅大ゲイマシマリが相場の進行のようだ。
 山田9段が左下隅を打たずに星下と右辺をワリウチしたので張栩王座は両ガカリし16オサエまでの定石の進行となった。
 山田9段は上辺22ハサミから24ニッピラした。
 張栩王座は25ツケから26ハネコミに29ツギと戦いを避け30ハネに31コスミツケと地にカライ。ここで山田9段は32ニッピラし張栩王座は33オサエと右上隅を確保した。なんか納得しがたい手順だなぁ、、、
 34サガリに35ツギ。隅のオサエじゃないんだ。
 山田9段は36ツメから38ニッピラと左辺に根を下ろした。
 ここで張栩王座は39ハサミツケの一撃。44アテまで先手で黒壁を作り45ツケを放ち46ヒキに一転して下辺47ツケ。目まぐるしい立ち回りだ。50ツギに51カケツギ52ハネに53ハネと54アタタタを許して地を稼いだ。カライなぁ、、、
 ここで昼休み。山田9段はツギかオサエか、、

3819:お台場オトナPARK公開対局



 フジテレビ主催のお台場碁番街で謝依旻女流2冠vs小沢一郎民主党幹事長の公開対局が行われた。
 手合いは3子だ。イーミンに3子とは相当な腕前だ。この手合割りが妥当ならインターネットで6d以上あるだろう。もっともプロは少なめに置かせるから実際はどの程度の棋力なんだろう。
 しかし強いことには間違いない。
 碁は腹黒い人の道楽だというイメージを世間に与えることにならないか心配だ。
 イーミンは持ち前の豪腕を発揮せず丁寧に打って4目勝ちとした。
 イーミンの気配りはたいしたものだ。

2009年11月19日

3809:第35期天元戦第2局

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬22┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼2421181920┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼1110171412┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼161513┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼2523┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼69┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼┼┼┤
5857┼┼5459┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
5655┼┼6032┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼5131┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼52363765622844┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼403953276463614345┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼42353426・┼49┼┼33┼┤
├┼304138┼┼4846┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼29675068┼┼6647┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 北海道登別市の「ホテルまほろば」で第35期天元戦第2局が始まった。
 張栩天元は棋聖戦の挑戦者になったのでこの天元戦と1月から始まる棋聖戦が両方とも最終局までもつれ込んだら両者は12局連続して戦うことになる。
 先番の張栩天元はと得意のミニベトナムの構え。
 山下碁聖は左辺のワリウチをせず左上隅を1間ジマリしたので星と右辺を構え、右上隅10カカリに111間バサミから25ノビまで模様を広げた。
 下辺26星脇は衆目の一致するところ。
 左下隅29スベリとは張栩天元カライなぁ。アジケシではないのか?
 左下隅34ノゾキに35コスミツケが手筋なんだφ(..;)それに対して36ノゾキから38オサエが手順なんだ。φ(..;)
 張栩天元は39ハネから41アテをキカシて整形し43ノゾキと右辺を広げようとしてきた。
 山下棋聖は44オシと反発し45ヒキに46ツケと変化球を投じた。49タチに50ハネと下辺の根拠を確かめ54大ゲイマとボウシして先制攻撃した。
 張栩天元は59ツケと60ハネダシを誘い61デとカウンターパンチを繰り出し65キリと中央の白を切断した。白は66オサエと活きるほかない。
 いよいよチャンバラかと思いきや張栩天元は69ケイマと肩すかし。キリは無理だったのだろうか?
 ここで昼休み。ずいぶん手数が進んだなぁ。

2009年11月16日

3800:白鯨捕獲劇

 第57回NHK杯囲碁トーナメント2回戦、結城聡NHK杯選手権者vs小県真樹9段戦は若かりし頃の結城9段を彷彿とさせる捕り物劇だった。
 エイハブ船長と化した結城9段は小県9段の白鯨モービーディックを追い回し159手で息の根を止めて小県9段を投了させた。
┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼56┼┼┼┼502024252832
├┼┼┼511148┼┼┼49┼┼1417302631
├┼┼5246┼┼1337362216151927┼┤
├┼┼┼┼┼4054┼┼29232118┼┼┼┼┤
├┼┼12454741┼┼┼┼34┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼4253┼┼┼┼┼┼┼35┼┼┤
├┼333955┼┼┼┼92┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼6160┼┼┼┼919089┼┼┼┼┼┤
├┼3843┼┼┼┼・95778899┼・71
├┼┼┼┼┼┼┼┼96869493596970┼┤
├┼44┼┼┼┼┼97878382769868┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼847481┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼79857266┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼57┼┼7367636264
├┼┼┼┼80┼┼5810┼┼┼┼・65
├┼┼78┼┼┼75┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 左下隅1間バサミは小ゲイマに受けるとミニ中国流または75ミニベトナム流に構えられるのを嫌ったのだろう。
 下辺10大ゲイマヒラキはニッピラすると黒からここにツケられるのを嫌ったようだ。
 右上隅14小ゲイマガカリに17コスミツケでなく1517ツケオサエは最近の流行らしい。
 右上隅28で白29ハネを打つと激しい戦いになるようだ。
 左辺43マガリトビに441間トビはお付き合いだったようで45ノゾキから結城9段のペースになった。44では48ツケの先制攻撃をした方がよかったらしい。右辺59大ゲイマに構える手順になって深い黒模様が構築された。
 右下隅62ボウシと模様を消しに来た白に63ツケから大捕物劇が始まった。
 白鯨を追う77を尻目に78サガリと左下隅をシマリ79コスミツケと白鯨に迫る結城9段に80コスミと左下隅を食いちぎった。
 白鯨モービーディックに足を食いちぎられて執念の鬼となったエイハブ船長のように結城9段も81ハネダシから白鯨拿捕に執念を燃やすことになった。
 82オサエでは白93デを打ったらどうなるか局後に健闘されていたが結論がでなかった。
 オサエを打っても右辺に2眼できそうもない。

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2009年11月12日

3791:第35期天元戦第1局

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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├┼┼┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼4755
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼495456
├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼454246
├┼┼┼┼┼┼73706663┼┼┼53434144
├┼┼┼┼┼┼71675958644839515052┼┤
├┼┼┼┼┼72686260573835┼┼24┼┤
├┼┼┼┼┼┼696561┼┼36┼┼1922
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼37341820┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼・┼17111021
├┼┼┼┼┼┼┼40┼┼1514162723
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼302613122533┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴283129┴┴┴┘
 張栩天元(4冠)に山下敬吾棋聖が挑戦する第35期天元戦第1局が長野県松本市のホテル ブエナビスタで始まった。
 山下棋聖は張栩天元の右下隅小目に1間高ガカリに上ヅケして最初からねじり合いの戦いが始まった。18キリで山下棋聖の手が止まった。
 熟慮の手は普通の19アテから21サガリだった。22コスミでまた手が止まる。19も考えるところではないので記録係がサボっているのかしらん。幽玄の間の記録係はときどき手順を飛ばして後から辻褄合わせに石を付け足したりまとめてバタバタと記録したりする。
 小考後の手は普通の黒52ケイマではなく23マゲだった。なにか技を飛ばそうとするのかな。記録係のサボじゃなくて山下棋聖は考えていたんだ。張栩天元の手が止まった。
 張栩天元熟慮の手は24コスミだった。黒52ケイマを打たなかったのだから吾輩でもこの手か52ケイマを打ちたいが25ツケの対策がなければツブレてしまう。
 張栩天元の対策は26キリだった。
 山下棋聖は29サガリは細やかな手筋なんだ。φ(..;)たんにカカエるとアテをキカサレるから防いだんだ。30ノビは意地なんだな。しかし31アテをキカサレてどうなんだろう?
 張栩天元の34キリから空中戦が始まった。
 右辺41ハサミに42ハラヅケが手筋φ(..;)右下隅の白3子を捨てて右上に展開しようという意図のようだ。
 山下棋聖は45マゲと捨てさせない。46ツギを打たせて47ケイマと全体を大きく攻めた。
 張栩天元は48オシと様子をきく。49ブツカリに50コスミツケから52グズミかぁ、、黒のダメヅマリが命綱なんだ、さすが詰碁の大家だなぁ。
 山下棋聖53ツギ。こういうツギかたが大事なんだ。張栩天元が56サガリと活きたところで57トビと中央に先制した。
 張栩天元は5860ツケギリしたので61アテからなりふり構わぬ乱闘モードに突入した。
 75マゲで昼休み。
 両対局者とも食事が喉を通らないだろうなぁ、、

2009年11月09日

3784:女流名人戦リーグ梅沢女流棋聖vs加藤啓子6段

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼11┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼1219182213323435┼┼┤
├┼282920┼┼・┼33┼┼┼・┼┤
├┼3021┼┼┼┼┼┼┼┼┼3637┼┤
├┼102627┼┼24┼┼┼┼┼┼┼┼17┼┤
├┼┼┼2331┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼25┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼16┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼14┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼15┼┤
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├┼┼┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
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└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 第22期女流名人戦リーグ、ゆかりんの今日の相手は加藤啓子6段だ。
 2勝1敗のゆかりんは挑戦者の夢を繋ぐためには負けるわけにいかない。
 先番のゆかりんは左上隅11アテの後13星脇と上辺のヒラキを急いだ。うーーん、11はキカシというよりアジケシのように見えるが気のせいかなぁ。
 14ワリウチに15大ゲイマジマリして見右上に向けて16ニッピラさせ171間ツメした。攻めが命のゆかりんらしいなぁ。
 加藤啓子6段は18ツメと右上の手抜きを咎めてきた。あれぇ!?19にハサミツケじゃないんだ?!2線にカケツギ打たれたら攻めが利かないんじゃないかなぁ。
 ゆかりん19ツッパリから21トビと整形したが相変わらずダメヅマリの希ガス。24ケイマに熟慮して25コスミ。しかしの2子は取られる運命にあって白は活きているから迫力に乏しいのが悲しい。
 ありゃりゃ、、加藤啓子6段は直ちに26デから30ヌキと黒2子を食べちゃった。31トビの後32と打ち込んだけどどうなんだろう。黒2子を食べて18202子のダメが詰まってるから迫力が減ったのではなかろうか。33コスミでゆかりんのペースになった希ガス。(^-^)v
 ありゃりゃ、、ゆかりん36ノゾキに素直に37ツギを打ったけどキカサレじゃないのかなぁ。白に整形されちゃいそうだ。
 ここで昼休み。上辺の白と黒どちらが被告になるんだろう。

2009年11月08日

3782:第57回NHK杯2回戦ゆかりん敗退


 第57回NHK杯囲碁トーナメント2回戦ゆかりんの相手は片岡聡9段だ。
 白番になったゆかりんは片岡9段のケンカ小目から黒5(C15)カカリに白6(D11)3間高バサミと戦いの道を選んだ。
 黒11(H16)カケにデギリではなく白12(H17)ハイから白16(K17)ハイと4本ハイ上辺を先手で切り上げて中央を白18(H11)トビと中央に先鞭した。
 片岡9段が黒19(K11)ボウシとシンを止めたがゆかりんは白20(D6)2間高ガカリと左辺に打ち込んだ。両ガラミにされそうで心配だなぁ。
 片岡9段の黒21(F9)トビに白22(K10)ツケと片岡9段を挑発する。黒23(J10)ハネダシと空中戦が始まった。
 黒31(H6)ケイマとなると白20(D6)は置いてけ堀の希ガス。取りあえず中央の黒を攻めねばソロバンが合うまい。
 黒47(P13)の2段バネにゆかりんは白50(P14)アテから白54(R14)オサエまで黒を割いたが黒59(O14)キリから黒61(O15)ノビと白も切断された。
 黒65(Q6)1間高ガカリと白66(C13)ケイマは見合いの場所のようだ。
 黒67(P18)コスミツケに白68(M18)スベリと頑張ったので右上隅で劫が勃発した。
 劫立てに白82(P11)ソイとは頑張ったなぁ。
 黒97(M17)コスミツケは片岡9段の妥協の手らしいが許さんと白98(N18)ノビと頑張り黒103(H13)ノビにも白104(F13)トビと強情に頑張った。
 白106(S11)ツギに片岡9段は黒107(Q19)ヌキと劫を解消してしまった。
 白108(T9)ハネをキカシて白110(S12)ブツカリまた劫になったが黒の気楽な劫の希ガス。
 黒121(K4)ケイマに劫を解消していたのでは地がタリバン。白122(L3)ツケと頑張った。
 黒127(T10)劫取りに白128(C3)三々ツケはゆかりんの勝負手だろう。右上隅は黒劫ツギでセキを確定し活き活きにする手と黒185ノビで白の死活をかけた花見劫にする手が残っている。
 左下隅を荒らして成果をあげたものの黒145(R3)三々入りされて右下隅を黒地にされながら下辺の白全体を狙われた。
 黒149(P2)ハネに白150(Q8)ケイマと勝負手に出たが黒151(P7)コスミと冷静に応じられると白152(O3)ノビと手を戻さざるを得ない。
 白162(D4)劫取りは左下隅を補強して下辺の白の応援にする意図らしいが黒163(M6)コスミから黒165(L6)ノビ黒167(K6)デと中央の白5子を呑み込まれてしまった。
 白174(F8)ノゾキと白5子のアヤを見て頑張ったが黒175(E6)マゲと下辺の白の活きを共用してから黒177(T9)劫ツギと店仕舞いされてしまった。
 白S18ハネと右上隅を活きていたのでは地がタリバンと白178(J7)デと自爆テロを決行。白184(H10)デまで黒3子を食べながら白3子を生還したものの黒185ノビで右上白を取られてしまった。右上白が取られればセキ崩れで右辺の白もトラレだ。
 この後ゆかりんは最後の一暴れを企てたが黒193(E7)キリと冷静に応じられて刀折れ矢尽きて投了した。
 ゆかりん健闘及ばず3回戦進出の夢は潰え去った。

2009年11月05日

第58期王座戦予選A大竹名誉碁聖vs楊嘉源9段戦

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├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼7473┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼89┼┼727177
├┼・┼10┼┼8887┼┼79
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼86838470687578
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼82┼┼801176
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼85┼┼81┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼29┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼21┼┼┤
├┼5650┼┼┼40┼┼30┼┼2019┼┼┤
61┼┼5248┼┼┼42┼┼┼1813┼┼┤
636455515349┼┼┼┼┼┼┼┼1623┼┼┤
625954┼┼┼4737353331271725242639
69605736653432282212151441
├┼┼┼583866┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼46454344┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 6759劫取り
 第58期王座戦予選A1回戦で大竹英雄名誉碁聖の相手は楊嘉源9段だ。
 先番の大竹名誉碁聖は右下隅121間高バサミに13大斜ガケして乱戦が始まった。
 楊嘉源9段が38コスミと下辺を備えたとき大竹名誉碁聖は右下隅39ケイマと右辺のスソを止めながら白の根拠に迫り402間トビに更に41ハイと右下隅を打ったので42コスミと迫られシノギ勝負となった。
 大竹名誉碁聖は左下隅59ハネから61カケツギと劫を挑み68ツケコシの劫立てに69ヌキと劫を解消した。
 70ヒキに71コスミから79ツギと右上隅を活き80ハネに81ヒキと外側の白の攻めを狙った。82ボウシに83ノゾキをキカシてから85ケイマと白を割き86コスミツケに8789ツケギリ、右側の白を睨みながら上辺の黒の補強を企てる。
 ここで昼休み。大竹名誉碁聖の着手が早いので午前中に90手近く進んだ。
 大竹名誉碁聖は40分程度しか時間を消費していない。最近の大竹名誉碁聖は早打ちが目立つ。この碁も終局が早そうだ。

第23回富士通杯最終予選高尾紳路9段vs河野臨9段戦

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├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
18┼┼┼┼┼┼┼3633373129┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼413230┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼4240┼┼282119┼┤
├┼16┼┼44┼┼43353938┼┼20┼┼┤
├┼┼・121734・┼┼272226┼┤
├┼1410┼┼┼┼┼┼┼232524┼┼┤
├┼┼151113┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 第23回世界囲碁選手権・富士通杯最終予選1回戦、高尾紳路9段の相手は河野臨9段だ。
 黒番の河野9段は左辺ケンカ小目の構えから左下隅1間高ガカリを2間高バサミと村正の妖刀の鯉口を切った。
 高尾9段は10外ヅケと村正の妖刀に真っ向から挑戦した。ここからチャンバラと期待したが11下ハネと受け18スベリまで簡明定石の分かれとなった。
 河野9段の右下隅191間バサミに高尾9段は20コスミから22カケと応じて競り合いが始まった。
 33トビツケに高尾9段は手抜きして34ハサミと下辺に打ち込んだ。
 河野9段は熟慮して35ケイマし右下の白を睨んだ。高尾9段は36ハネから40フクラミと右下の白の一団の形を整えた。
 河野9段は41ノゾキと食い下がり42デに43ノビた。
 高尾9段は44ツケとサバキに出たところで昼休み。午後はどんな戦いになるのだろう。

2009年10月29日

第35期棋聖戦予選A三村9段vs片岡9段

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├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼27┼┼┼┼┼┤
├┼┼・10┼┼・┼┼┼┼┼・┼┤
├┼┼┼┼14┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼12┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼111322┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼212024┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼191518┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼171626┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼┼2825┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼29┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 2315劫取り
 第35期棋聖戦予選Aで三村智保9段の相手は片岡聡9段だ。これに勝って最終予選に進出して欲しい。
 左上隅3間高バサミから戦いが始まった。片岡9段は三村9段の14ツケに挨拶せずに1517ツケギリ18アテに19アテとまくって26ツギの実利と厚味の分かれになった。
 吾輩の素人目には白が大満足の気がするがどうなんだろう。三村9段のブログが楽しみだ。
 片岡9段の27上辺星下に三村9段は28キリと戦端を開いた。29ノビで昼休み。
 この後どんな展開になるんだろう。

第23回富士通杯最終予選 24世本因坊秀芳vs大竹名誉碁聖

 第23回世界囲碁選手権・富士通最終予選の25世本因坊治勲vs大竹英雄名誉碁聖は1回戦には勿体ないビッグカードだ。
 しかもこの対局は両者100回目になる対局だ。
 過去の戦績は趙治勲25世本因坊53勝大竹名誉碁聖45勝1無勝負と25世本因坊治勲がややリードしている。
 大竹名誉碁聖はこの対局に勝って2回戦に進出すると共に勝ち数の差を追いついて欲しい。
┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼3615┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼16┼┼┼┼17323435┼┼2133
├┼┼4445┼┼┼・┼┼┼1920
├┼┼┼4146┼┼┼3738┼┼┼┼┼┼┤
├┼10┼┼┼┼┼┼┼┼┼40┼┼┼18┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼39┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼22┼┼┤
├┼13┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼2414┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼23┼┤
├┼┼┼47┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼42┼┤
├┼┼11┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼30
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼282629
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼2731
├┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼12┼┼┼┼43┼┼25┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 右辺20スベリに25世本因坊治勲は21コスミと受け22ケイマと構えたとき23ツケた。最近は3間ビラキに打ち込まず構えたときにツケて凝らせるのが主流なのだろうか。
 大竹名誉碁聖は右下隅に26カカリを打つ。25ケイマが先にあってもこのカカリでいい場合もあるのか。φ(..;)
 25世本因坊治勲は27コスミツケからハネツギ右下隅を確定地にした。辛いなぁ。23がキカシになっているというわけだ。
 大竹名誉碁聖は上辺32星脇に打ち込んだ。40コスミまで流れるような進行。
 25世本因坊治勲は41ケイマとカケた。上辺の黒がふっくらしてきた。大竹名誉碁聖の手が止まった。
 大竹名誉碁聖熟慮の手は右下隅42カケツギだった。この手は大きいんだ。φ(..;)
 43ニッピラに大竹名誉碁聖は左上4446デギリと鯉口を切った。
 ところが25世本因坊治勲は長考して47コスミ。意表!!!この手の意味はなんだろう?
 ここで昼休み。
 大竹名誉碁聖の応手が楽しみだ。

2009年10月28日

第28期女流本因坊戦第4局

 第28期女流本因坊戦第4局
 1勝2敗でカド番に追い込まれたきくよ姉さん、もう後がない。是非ともこの碁に勝たねばならない。
┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼22┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼40┼┼┼1418┼┤
├┼┼・23┼┼・3629171112┼┤
├┼┼┼2624253937384244161315┼┤
├┼┼┼┼┼┼27┼┼┼4143201019┼┤
├┼┼28┼┼┼┼┼32┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼33┼┼┼┼┼┼3021┼┤
├┼┼3534┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼31┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼50┼┼┼┼┼┼┼46┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼┼4849┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼47┼┼┼45┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 きくよ姉さん背水の陣はケンカ小目の構えだ。
 イーミンの右上隅小ゲイマガカリを相手にせず左下隅を大ゲイマシマリして左辺の経営に重点を置いた。ミニ中国やミニベトナムでなく大ゲイマシマリにしたのは左辺のウチコミを誘っているのだろうか。
 イーミンは手抜きされた右上隅を10大ゲイマと大斜にカケた。
 きくよ姉さん13ツケから15下ツギと真っ向から受けて立った。大斜千変に突入か。
 イーミンは20ツギと古典定石を選んだ。
 きくよ姉さん大斜を睨みながら左上隅23ハサミ2426ツケヒキに27ノビをキカシて左上に待ち駒を作ってから29トビと大斜を再開した。
 キターッ!!イーミンの36ツケ!!!34トビと35トビの左辺を固める損な手を打ったのはこの手を狙っていたんだ!!
 きくよ姉さんは左辺で得をしているので37ハネから39ヒキと軽く打ち41アテから43オシまでをキカシて右下隅45カカリから473間ビラキと下辺に先行した。
 イーミンは48肩ツキから50トビと下辺の消しに回り昼休みとなった。

2009年10月25日

第57回NHK杯囲碁トーナメント2回戦高尾9段敗退

第57回NHK杯囲碁トーナメント2回戦高尾vs坂井
 第57回NHK杯囲碁トーナメント2回戦、高尾紳路9段の相手は坂井秀至7段。
 握って高尾9段の先番。下辺と足を伸ばした。
 坂井7段は右上隅カカリから10三々と入り実利対厚味で両者の持ち味を活かしたスタートとなった。
 右上21ケイマに手抜きして下辺22ウチコミで下辺から碁が動き始めた。
 左下281間トビと中央29ボウシは見合いのところらしい。
 30コスミに31ケイマと下辺の黒石を安定させた。
 中央34ハネに352段バネと弛まない。
 中央38マゲで一段落とみてか高尾9段は39ツケと右下隅に手を付け40ハサミから41ハサミツケとなり激しい戦いが始まった。
 65アテに66ナラビと左辺を手入れ67劫トリに68ツギと手入れして一段落となった。
 71732段バネに坂井7段は74キリと根元を切った。75ノビで激しい戦いが始まった。
 99アテにオサエが強手で左辺の白は取られてしまった。
 黒115オキから右上隅で活きたものの右辺の黒地がまとまらない。
 白196トビで高尾9段は投了した。
 高尾9段3回戦進出ならず。・゚゚・(×_×)・゚゚・。

2009年10月23日

第57期王座戦第1局

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼20┼┤
├┼┼┼┼┼┼18┼┼┼┼┼1419
├┼┼・┼┼┼┼・┼┼┼┼16┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼1011┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼12┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼171513┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
533852┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
39405150┼┼┼┼┼┼┼┼┼282629┼┤
414345┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼302721┼┤
344244464849┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
32335447┼┼・┼┼┼┼┼23
563537┼┼3155┼┼24┼┼22┼┼25┼┤
3657┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 グランドプリンスホテルで山田規三生9段の挑戦を受けて赤坂第57期王座戦第1局が始まった。
 張栩王座は去る15日に名人位を失い4冠になってしまった。翌々日の第16期阿含桐山杯全日本早碁オープン戦では羽根直樹本因坊に敗れ阿含桐山杯を失った。連戦の疲れのためか体調がよくないようだ。今日は回復しているだろうか。張栩王座としてはここで踏み止まり王座を死守して4冠を保ちたいところだろう。
 先番の山田規三生9段はタスキ型の布石に構え右上隅小ゲイマガカリに3間高バサミから14ツケに15オシ171間トビと位を重視した進行だ。
 張栩王座は18ツメと左辺ヒラキを急ぎ19ハネを許した。右下隅23スベリに下辺24ニッピラと渋くヒラキ25三々コスミに26肩ツキと仕掛けた。張栩王座は意欲満々の感じが滲み出ている。規三生9段の手が止まった。
 熟慮の手は27オシてから29マゲだった。
 張栩王座は手厚く30マゲと戻り左下隅31小ゲイマと構えに32オキとスソに入った。
 58大ゲイマヒラキのとき規三生9段は39オキと急襲した。志茂田景樹ぃ!
 41ブツカリに張栩王座も42マゲと過激に応じ49コスミに48ツケをキカシてから50カケと頭を止めた。53ハイに54アテコミと56ワタリをキメた。57オサエで昼休み。

2009年10月21日

第28期女流本因坊戦第3局

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
3728┼┼243033┼┼┼┼┼36┼┼┼┼┤
25342931・┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼21272335┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼3226┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼2022┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┤
├┼┼1619┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼15┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼13┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼17┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼111214┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼10┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┤
├┼┼┼┼18┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 第28期女流本因坊戦第3局が始まった。
 左下隅2間高バサミからデギリの後14ナラビにイーミンは15ハネと難解定石を挑んだ。
 きくよ姉さんは挑発に乗らず16ノビと穏やかな手を選んだ。
 イーミンは20ノビに21小ゲイマガカリと左辺に打ち込んだ。イーミンの挑発は続く。22マゲに231間トビと左辺の白を睨んだ。
 しかし左上隅24ケイマ受けに25スベリが意外や意外。流れが滞ったような希ガス。
 きくよ姉さん26ノゾキをキカシてから28コスミと左辺の白にゆとりができた。29肩ツキから311間トビのとき32オサエと急所のオサエに手を回すことができた。
 33オサエに34マゲ35トビのとき右上隅に36小ゲイマガカリと上辺にはいった。
 イーミンは左上隅に37ハイコミ。このタイミングでキクんかいな???
 ここで昼休み

2009年10月19日

第22期女流名人戦リーグ梅沢女流棋聖vs吉田8段

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼12┼┼┼┼25┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
281116261023┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼1517┼┼27・┼┼┼┼┼・┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼14┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼22┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼20┼┼24┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼1921┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼13・┼┼┼29┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼18┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 第22期女流名人戦リーグ1勝1敗で迎えたゆかりんの相手は関西棋院の吉田美香8段だ。
 吉田8段の左上隅1間高ガカリにゆかりんは2間高バサミと村正の妖刀の鯉口を切った。
 吉田8段は小考して1間トビと簡明な手を選び、トビ合いの後11ツケ12ハネの交換をしてから12星下にハサミ左辺から戦いが始まった。
 ゆかりんは14ノゾキをキカシてから14ツメとハサミ返し19ケイマカケに20オシから22ケイマと犬の顔で躍り出した。
 吉田8段の23ツケにゆかりんの手が止まった。
 熟考の手は上辺を手抜きし中央24コスミだった。なんで上辺で戦いを起こさなかったのだろう。ゆかりんらしくないなぁ。上辺の黒が固くなったら黒24カケで白が危ないと用心したのだろうか。
 25ハネから27ヒキとなっては23ツケの顔が立った。しかも29ケイマとあおられては主客転倒ではなかろうか。左下隅の白もウスクなってしまった。
 ここで昼休み。
 打ち掛けのとき吾輩が不利だと思った方が勝つのが慣わしだ。ゆかりんが勝つに違いない。

2009年10月17日

第16期阿含桐山杯決勝戦

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼28┼┼┼┼┼┼┼16545559
├┼┼┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼5658
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼57┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼53┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼4643
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼514844174045
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼49254241
├┼┼・┼┼┼┼┼・37┼┼┼┼2150
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼3527232224┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼38363230261920┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼293118┼┤
├┼12┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼52┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼3334
├┼1015┼┼60・┼┼┼┼┼・39
├┼1411┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼13┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 第16期阿含桐山杯全日本早碁オープン戦決勝戦は張栩阿含桐山杯vs羽根直樹本因坊だ。
 ウックンは一昨日イヤマンに名人位を取られてしまった。ここで奮起して阿含桐山杯を連取したいところだ。
 握って先番のウックンは左下隅を愛用の大ナダレ定石に構えた。
 右辺は19肩ツキから27ノビまでと右上を固めた。
 急場より大場の羽根本因坊は右辺を手抜きして左上隅28小ゲイマに構える。
 ウックンは当然29アテとマクリ33まではほぼ1本道。ここで35オシを打ってから37ケイマし38トビと換わってから39オサエと右辺の白の根拠を奪った。40ツケにウックンの手が止まった。
 熟慮の手は41ハネダシだった。志茂田景樹ぃ!!!35オシはこの41ハネダシを打つための準備工作だったんだ!!44キリに45ヌキと右辺の白の活き筋を拒否した。46アテに47ツギは当然として次の白の手が難しい。羽根本因坊の手が止まった。
 長考後の手は異筋に見える48ノビだった。49トビに50オサエとスソをとめた。
 ウックンは51オシと中央を強化し52ノビと右辺の白を活きたとき53ケイマと白3子を制した。
 右上一帯が黒地なら黒有利の別れと思ったが羽根本因坊は5456ツケギリと右上隅に手を付けてきた。48ノビはこの手を見ての手だったようだ。
 ウックンは55キリから59オサエと頑張った。また羽根本因坊の手が止まった。意表の反発だったのだろうか。
 右上隅に良い手が見つからなかったのだろうか。熟考の末60星脇と下辺に転戦した。

2009年10月15日

第34期名人戦第5局2日目

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼8382┼┼9594┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼93┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼8190┼┼┼・┼┼┤
├┼8786┼┼91┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼848588┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼92┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼96┼┼┼┼┤
├┼┼┼9997┼┼┼┼┤
├┼┼┼┤
├┼┼┼98┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 ウックンの封じ手は81ツケコシだった。
 イヤマン82ノゾキをキカシた後84キリから88アテまでシボって態勢を整え90デと遮る。91キリに92ノゾキと正念場を迎えた。
 ウックンは93オシと正面衝突を避けた。
 イヤマンは94ハネをキカシてから9697オサエで手が止まった。切るしかないと思うのだが何を考えているのだろう。
 長考の手は過激な98ノビだった。99ツギにキリとなった。
 ここで昼休み。
 ウックンは妥協して平和路線を選ぶか切っているタネ石をツギ攻合い路線を選ぶか。午後の再開が楽しみだ。

2009年10月14日

第34期名人戦第5局1日目

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼16┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼11┼┼1228┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼15261314┼・┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼27┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼25┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼101819┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼2017┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼2221┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼23┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼24┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼38┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼33┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼3137┼┼・┼┼┼┼┼・┼┤
├┼302934┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼3235┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 あたみ石亭で第34期名人戦第5局が始まった。
 カド番に追い込まれたウックンは下辺を愛用のミニベトナム流に構えた。
 イヤマンは直ちに星脇と打ち込んだ。ウックンは下辺をホットケーキにして左上隅に1間高ガカリし、12ニッピラには13ツケと仕掛けた。14ハネに15ツキアタリ。16サガリに17カケ。
 イヤマンは18デの後20マゲから24トビと左辺をハウ。と重複しているような希ガス。イヤマン名人位が目の前にちらついて気合い負けしていることはないだろうなぁ。
 ウックンも手堅く25ヒキ。白が腰を落としたから用心したのか。26アテから28カケツギで一段落。左上隅の新型はいい加減の分かれなんだろうか?
 29ツケと戦場は左下隅に移った。30ハネに31フクラミから33アテとマクリ34ヌキに35アテと劫を挑んだ。
 イヤマンは黒が劫材豊富なので36ツギと辛抱し37ツギに38ノゾキと反発した。
 ここで昼休み。午後はここから激しい戦いが勃発する悪寒。

2009年10月13日

第14期三星杯2回戦山下棋聖vs孔傑9段

 第14期三星杯に日本からは山下敬吾棋聖、羽根直樹本因坊、結城聡9段の3名が参加したが2回戦に勝ち残ったのは山下棋聖だけだった。
 2回戦で山下棋聖の対戦相手は前期準優勝した中国の孔傑9段だ。ここで勝って弾みを付けて欲しい。
┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼13┼┼┤
├┼┼・┼12┼┼┼・┼┼┼11┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼19┼┤
├┼┼10┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼1816┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼23┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼272117┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼343236┼┼┼┼┤
├┼14┼┼┼┼┼┼┼353331302220┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼47┼┼2629┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼43462425┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼37422815┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼4544403839┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴494850┴┴┴41┴┴┴┴┘
 握って山下棋聖の白番、左上隅1間高ガカリの後ツケヒキに手抜きして102間高バサミした。孔傑9段は右上隅を11キリ13と連打、山下棋聖は左上隅12ケイマ、左下隅14ケイマと左辺を連打。お互いにわが道を行く進行からスタートした。
 孔傑9段は小考して右下隅を15小ゲイマに構えた。渋いなぁ。右辺を割ってこいと誘ってるんだ。
 山下棋聖は小考して16右辺星下と誘いに乗ってワリウチし17ツメに181間トビした。
 孔傑9段の19ニッピラってコリ形ではなかろうか。とても打つ気になれないなぁ。
 山下棋聖20と右下隅に打ち込んだ。
 孔傑9段21トビも気がつかない手だ。下ヅケして渡られそうな希ガス。あれぇ?山下棋聖は221間トビした。ツケでは渡れないんだ。23猫の顔はワタリ防止だろうけどキモイなぁ。こういう手を打つのに前回準優勝する棋力があるのだから凄い力持ちなんだろう。ラッキーパンチを食らわなければいいのだが。山下棋聖の手が止まった。
 熟慮の手は右下隅24肩ツキだった。右辺の白は軽く見ているようだ。
 孔傑9段は271間トビと模様の谷を深くして28オサエには2931デギリと戦いを仕掛け激しい戦いが始まった。
 孔傑9段は36ツギのときアナボコをツガず37大ゲイマと下辺の先制攻撃に回った。山下棋聖は38ハネから50ツギまで活きはしたが外に黒壁を作らせてしまった。
 50ツギで何故か中継が中断してしまった。サーバートラブルだろうか。

2009年10月09日

第28期女流本因坊戦第2局

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼24┼┼┼・┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼22┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
402123┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
3638393143┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
343541┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
37292830┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼42262732┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼18162544┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼121517┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼1345┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼101933┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
11┼・┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼14┼┼20┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 東京市ヶ谷の日本棋院で女流本因坊戦第2局が始まった。
 先番きくよ姉さんの中国流の構えにイーミンは裏2間ガカリから大ゲイマヒラキと下辺星に構えた。
 左下隅大ゲイマガカリにイーミンは10肩ツキから121間バサミと低くハサミ17ノビとゆっくりと打つ。キリは白サガリで黒がつらいらしい。
 22コスミツケは危ない手で25マゲでは黒28大ゲイマと封鎖するのが有力だったらしい。
 34オキに35オサエから37オサエと無難に受けたが37では241間トビの間にワリコミを打つの手もあったようだ。
 きくよ姉さん44ヌキに長考して45コスミを打った。ノータイムなら形の急所1路斜め右上に整形するところだが長考したということは何か狙いがあるのだろう。イーミンは考えに沈む。
 ここで昼食休憩

2009年10月08日

第34期名人戦第4局2日目

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬9394┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼8584┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼9990838688
├┼┼┼┼┼┼┼・┼┼9592918789
├┼┼┼┼┼┼┼┼9796┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼98┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼
┼┼┼┼┼┼
┼┼
・┼┼┤
┼┼┤
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 封じ手は83ツキアタリだった。
 88サガリまでは1本道。三村9段はデギリを避けてコスミを予想されていたがイヤマンは89オサエと909192デギリを迎撃する道を選んだ。
 97デにウックンの手が止まった。ノビかマゲかを比較検討しているのだろうか。
 長考の末に打たれた手は意表の98コスミだった。

2009年10月07日

第34期名人戦第4局1日目

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼22┼┼┼┼┼┼┼17┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼18┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼21┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼1915┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼12┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
20┼┼13┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼292425
├┼┼11┼┼┼┼┼┼┼┼┼303128
├┼16・┼14┼┼┼・27┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼10┼┼┼2623┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 仙台市茶寮宗園で第34期名人戦第4局が始まった。
 先番のイヤマンの中国流の構えにウックン小考後裏大ゲイマガカリして碁が動き始めた。
 ウックンの10ツメは初めて見た手。ありそうな手だから今まで見たことがなかったのは吾輩だけなのかもしれない。
 イヤマン10ツメに手抜きして左下隅に111間高ガカリする。この碁もワケワカメな碁に展開しそうだ。
 右上隅17小ゲイマ構えは左下隅のシチョウアタリを兼ねているようだ。
 右下隅イヤマンの23カドにクリビツテンギョウ。悪力アマが打ちそうな手だ。意表を突かれたウックンは長考に沈む。
 大長考した手は右下隅24ツケだった。25ハネに懸案の26オサエ。24ツケのオマジナイが利くや利かざるや。
 イヤマンは27デを決行。28キリコミに29アテとマクリ30オサエに31ツギと左辺白2子を悪手にした。
 ここで昼休み。今日はこの二人の碁にしては進行が遅い。

封じ手予想

2009年10月04日

第5回大和証券杯高尾9段準決勝進出

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼605859┼┼┼┼┼┼┼51┼┼┼┤
├┼┼┼38┼┼4140┼┼4243┼┼┼┤
├┼┼39┼┼┼47454644┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼61┼┼┼6263┼┤
├┼┼┼74┼┼┼┼┼┼┼┼5037┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼75┼┼┼┼┼4849┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼565253┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼555457
├┼┼7778┼┼┼・┼┼┼6435・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼3433┼┤
├┼66┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼3632┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼30┼┤
├┼6568┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼1918
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼201417
767072┼┼┼┼・┼┼282422101115
73697167┼┼┼┼2723131221
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼262529┼┼1631
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 第5回大和証券杯ネット囲碁オープン第3回戦高尾紳路9段vs小林光一9段戦。白番の高尾9段は手厚く打ち進め77左辺星と模様に深入りした光一9段の黒石を78ボウシと攻め、のたうち回る黒を追い詰めて220手で息の根を止めた。\(^o^)/
 高尾9段は準決勝に進出となり井山裕太8段と対戦することになった。
 高尾9段ガンバp(^-^)q

2009年10月02日

棋聖戦予選A三村9段2回戦進出


 第35期棋聖戦予選A第1回戦三村智保9段の相手は大竹英雄名誉碁聖だ。
 握って先番となった三村9段は最近流行のベトナム流を敷いた。
 大竹名誉碁聖が下辺を白20・白24と連打したのに対し三村9段は黒25・黒29と右上の白を猛攻した。
 大竹名誉碁聖はぬらりくらりと身を躱すが三村9段は食らいついて放さない。
 ついに黒151両ノゾキで白鯨の尾肉を囓り取って181手で大竹名誉碁聖に中押し勝ちした。\(^o^)/三村智保 囲碁blogでの解説が楽しみだ。
 三村9段は2回戦進出となった。2回戦の対戦相手は趙善津9段だ。三村9段ガンバp(^-^)q

2009年10月01日

第28期女流本因坊戦第1局

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼433940┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼37253841┼┼┼┤
├┼┼21┼┼┼243642┼┼・┼┤
├┼┼┼┼┼23┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼22┼┼┼302632┼┼44┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼2735┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼202831┼┼┼29┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼1952┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼181548┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼1413┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼10161746┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼47┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼1149┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼3450┼┼┼┼┼┼┼45┼┤
├┼┼12┼┼3351┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 第28期女流本因坊戦第1局が岩手県花巻市「佳松園」で始まった。
 女流本因坊イーミンに挑戦するきくよ姉さんは9月25日に行われた第8回正官庄杯で3連勝して独走していた中国チームの先鋒の王晨星2段を破り日本チームに貴重な1勝をもたらした。余勢を駆って女流本因坊を奪取して欲しい。
 握ってイーミン左上隅カカリにきくよ姉さん1間バサミとミニ中国流を妨げ右上隅小ゲイマジマリ左上隅コスミツケ右下隅カカリと互いにわが道を行く展開のスタートとなった。
 101間バサミに11トビから20トビまではよく見かける定石。ここでイーミン21タチと右上隅を動き出した。きくよ姉さんの手が止まった。
 きくよ姉さん熟慮の手はおだやかな221間トビだった。
 イーミンもじっくりと23コスミ。24ケイマから27トビまでは流れるような進行。ここで白29トビかと思ったらきくよ姉さん左辺28オシアゲ29ボウシに30ノゾキを打ってから321間トビ。あれぇ?!321間トビを打つのなら30ノゾキと31コスミの交換は利敵行為ではなかろうか。下辺33星脇に先鞭されて出遅れていないだろうか?
 34コスミにイーミンは右辺の大場に先鞭せず35コスミと2729のウスミを補った。優勢を意識したのだろうか
 きくよ姉さん36ツケから38402段バネと隅にアジを残しながら整形し422間トビとくつろいだ。
 イーミンに右下隅45小ゲイマジマリと手を渡されたきくよ姉さんは46ハサミツケと急襲した。
 イーミン47ツギと真っ向から受けて立ち急所の48トビに49トビツケと逆襲し50ツケに51ヒキと下辺でも頑張ったがどうなんだろう。
 きくよ姉さん絶好の52ハネに回ることができた。
 ここで昼食休憩。
 きくよ姉さんチャンス到来。午後の再開が楽しみだ。

2009年09月29日

秒読みの際のトイレタイム

 たかお日記のトイレで秒読み中のトイレタイムに関する囲碁界と将棋界の違い書かれていて興味深かった。
 対局者が秒読み中にトイレに行った場合に囲碁界では時計を止めるが将棋界では時計を止めない。
 トイレに行って小用を足して戻ってくるまでには1分以上かかるから時計を止めなければ秒読み1分でも時間切れになってしまう。
 しかし時計を止めたら将棋の森内9段が指摘するようにトイレで考えることができるから難しい局面になったらトイレタイムをとってトイレで考えるというずる賢い棋士が現れないともかぎらない。
 幸い囲碁界では秒読み中にトイレに入って長考したという例はないようだがダメヅメ中に相手の石を抜く棋士も出現する時代だからトイレタイムを悪用する棋士が出現しない保証はない。
 そのような事態が起きる前に運営ルールを定めた方がいいだろう。
 将棋界のように時計を止めないのが合理的だと思うがトイレに近い棋士にとっては拷問だろう。
 トイレタイムのときは
  • 対局相手の時計も止める
  • 3分間だけ時計を止め3分過ぎると戻って来なくても時計を動かす
などの方法はどうだろう。

2009年09月28日

24世本因坊秀芳仰天のNHK杯囲碁トーナメント

第57回NHK杯囲碁トーナメント3回戦山下敬吾棋聖vs彦坂直人9段
 57回NHK杯囲碁トーナメント3回戦山下敬吾棋聖vs彦坂直人9段戦は解説の24世本因坊秀芳が仰天の連続だった。
 右上隅で白34コスミツケに黒35ノビはないと変化を解説している最中に黒35ノビが打たれ24世本因坊秀芳は仰天。
 左下隅黒45に考慮時間を使うタイミングもここで考えるのなら黒43に白44はプロなら当然の1手だだから黒43で考えるのが普通と首をひねる。
 黒45ノゾキに対する白46オサエ、黒49に対する白50ハネにもクリビツテンギョウ。
 右下隅白92オキにも仰天。
 白94ツケに24世本因坊秀芳は感嘆。白96ハネに回っては白が満足と解説。
 黒101二段バネに聞き手のマンナオ2段が三段バネはどうかと言うと24世本因坊秀芳は(E)手ですねぇと冷やかすが打たれた手はマンナオ2段の白102三段バネ。
 右下隅と中央とのフリカワリになり白の勝勢が確定した。
 白190ハサミツケで上辺が手になり彦坂9段投了となった。

2009年09月26日

第8回正官庄杯きくよ姉さん王晨星2段の連勝を制す


 第8回正官庄杯は中国チームの先鋒の王晨星2段が土つかずの3連勝して中国チームが独走していた。
 日本チーム2番手の青木喜久代8段は王晨星2段の前に立ちふさがり組んずほぐれつの乱闘の結果王晨星2段をねじり伏せ連勝をストップさせた。
 今度はきくよ姉さんが連勝する番だ。中国チーム・韓国チームの選手をバタバタとなぎ倒して3番手以降の日本選手が出る幕をなくしてクレー射撃。

2009年09月25日

第34期名人戦第3局2日目

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼97┼┤
├┼┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼98┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼┼┼95┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼9094┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼87┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼918992┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼88┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼86┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
93劫トリ 96劫トリ 99:劫トリ
 封じ手は86アテだった。
 ウックンは87アテ返しから劫が勃発しヌキと予期せぬ変化になった。

第36期天元戦予選A三村9段屈す

第36期天元戦予選A依田紀基vs三村智保
 第36期天元戦予選A三村智保9段の相手は依田紀基9段だ。
 厚味の三村9段だがこの碁は何故かシノギの三村9段になっている。
 右下、下辺、右上など危なそうに見える石をすべてシノギきった。
 ああそれなのに、それなのに、、地がタリバン。黒217左下隅サガリで投了となった。

第36期天元戦予選Aゆかりん撃沈

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼2827┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼26・┼┼┼9493・┼┼┼15┼┼┤
├┼24┼┼┼┼┼43┼┼┼┼┼┼1329
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼9295┼┼1412┼┤
├┼78536379┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼5452516284749118┼┼┼┤
40┼┼┼4645┼┼┼83┼┼┼┼┼20
3623394950┼┼8277┼┼┼1719┼┤
323435554464┼┼┼┼┼┼┼11┼┤
251033┼┼5668676973┼┼┼┼┼┼┤
7530317170806165667276┼┼┼┼┼┼┤
47┼┼┼41815887┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼3759┼┼858688┼┼┼┼┼┼┼┤
483822578942・┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼60901621┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 第36期天元戦予選Aでゆかりんの相手はオーメン9段。
 ゆかりんには荷が重すぎる相手だがオーメン9段はときどきお茶目をする。
 オーメン9段のお茶目に一縷の望みを抱いたが今日のオーメン9段は愛の鞭が厳しい。
 しなった鞭がゆかりんの石を呑み込みたった95手でゆかりんを叩きつぶしてしまった。
 ゆかりん無念。

第34期名人戦第3局1日目

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼65┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼10┼┼┤
├┼┼┼┼63┼┼┼┼42┼┼┼┼16┼┤
├┼┼┼┼┼41┼・┼┼1920┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼43232224┼┼39┼┤
├┼12┼┼┼┼┼┼┼┼25212634┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼2728323335
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼4029┼┼┼┼┤
├┼76┼┼┼┼┼┼┼67755838363031┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼73625957┼┼・┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼7446457137┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼18606170┼┼┼┤
├┼┼80┼┼┼┼8556┼┼726466┼┼┼┤
├┼┼┼79┼┼┼┼17524769┼┼┼┼┤
├┼7877┼┼┼┼┼145344┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼┼11・┼54685549┼┤
├┼┼8313┼┼┼┼155048┼┼┼┤
├┼848182┼┼┼┼┼51┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 兵庫県宝塚市の宝塚ホテルで第34期名人戦第3局1日目が始まった。
 ウックンはイヤマンの下辺14ケイマ消しに15ケイマと腰を落として受けてから17カケと急襲しイヤマンが18大ゲイマと身をかわすと一転して右上隅19肩ツキと襲いかかりここからワケワカメな激闘が始まった。
 この二人の碁は見る人に息をつかせない。
 もつれ合ったまま戦いは全局に波及し85ハネで1日目が終了となった。

2009年09月24日

第8回正官庄杯吉田美香8段善戦むなし

 中国の広州で開かれている日本・韓国・中国の3チームで争う第8回正官庄杯世界女流選手権戦。日本チームの構成は
  • 吉田美香8段
  • 青木喜久代8段
  • 梅沢由香里女流棋聖
  • 鈴木歩4段
  • 向井千瑛3段
 昨日は吉田美香8段が初陣を努め中国の王晨星2段と対局した。
┌┬┬63┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
65612439┼┼┼┼71605040414551
796462┼┼┼┼69705247434244┼┤
80┼┼┼┼┼5857534648┼┤
├┼┼┼┼19┼┼┼┼┼72545559498583
├┼┼┼┼┼┼┼┼81┼┼56┼┼1582
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼86┼┼77747584
├┼66┼┼┼┼┼┼┼A┼┼┼┼┼7876
├┼┼┼67┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
6823┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼18┼┼┤
├┼73┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼20┼┼┤
├┼┼┼┼38┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
332135┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
34303236┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼14
2926┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼12┼┼┤
3125272822┼B┼17┼┼11┼┼10┼┤
├┼┼37┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼1316┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 対局は吉田8段のペースで進められ81ケイマの時点では吉田8段が勝勢に見えた。
 しかし、このあたりから吉田8段の足並みが乱れて白から下辺へ先鞭され王晨星2段のペースになり226手で投了する羽目になってしまった。
 86カケツギのとき黒Aトビではなく黒Bツメなら黒が勝勢だったろうとの下馬評だった。
 日本チームは初戦を落としたが未だ未だ試合はこれからだ。残りの試合を頑張って欲しい。

2009年09月23日

日本棋院囲碁規約第7条改正案

 日本ルールは終局の判定がわかりにくい。
 中国ルールなら終局の判定はわかりやすいから中国ルールにすべきだという意見も少なくない。
 しかし吾輩は中国ルールで碁を打つ気がしない。吾輩はただでさえヨセが大嫌いだ。ヨセが終わって単なる終局処理を1手ずつ神経を集中して打ち進めなければならないとは考えただけでゾットする。
 曖昧さを尊び素っ気なさが大嫌いな日本人気質に碁が受け入れられたのは日本ルールの賜だろう。
 ザル碁仲間で碁では終局処理のとき一方の石が足りなくなると石が残っている側の石でダメを詰めて済ませる。こんな融通を利かせることができるのは日本ルールならではだ。
 日本ルールですっきりと終局の判定ができないだろうか。なけなしの頭を絞って考えてみたところ日本棋院囲碁規約
第七条−2 第九条の「対局の停止」後での、死活確認の際における同一の劫での取り返しは、行うことができない。ただし劫を取られた方が取り返す劫のそれぞれにつき着手放棄を行った後は、新たにその劫を取ることができる。
を下記のように訂正したらどうかと思いついた。
第七条−2 第九条の「対局の停止」後での、死活確認の際において石を抜かれた場合の取り返しは、行うことができない。ただし石を抜かれた方が同一の場所についてそれぞれ着手放棄を行った後は、石を取り返すことができる。
 これなら同型の循環もなくなると思う。どうだろう?

2009年09月22日

オーメンワールドに長生出現

┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
┼┼┼┼┼┼┼┤
┼┼┼・┼┼┼┼┤
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 2子ヌキ 劫トリ
 アテ   2子ヌキ
 劫トリ  10サシコミ
 オーメンワールドはいつも珍しい話題を提供してくれる。
 第23回世界選手権富士通杯の予選Aでオーメン9段は内田修平3段相手に長生を見せてくれた。
 99手目内田3段はと白3子アテ。オーメン9段は白100()劫トリ。
 ここで白の死活を賭けた大劫が勃発した。内田3段はと極隅に差し込んで白4子アタリと劫立てした。
 なるほど絶対のソバ劫だ。2子ヌキは絶対だ。劫トリ。ありゃー白はどこに劫立てするんだろう。
 オーメン9段はサシコミ。なーるほど!黒が白3子抜けば白は黒4子を抜いて連絡だ。
 内田3段はヌキ・ヌキでは勝てないと2ヌキしてオーメン9段はと劫を取り返した。
 ここでと同型反復となった。お互いに2子を取り合う長生だ。日本ルールでは長生は無勝負なので110手(10)で無勝負となった。

2009年09月20日

第57回NHK杯囲碁トーナメント歩4段3回戦進出ならず

 第57期NHK杯囲碁トーナメント2回戦小林覚9段vs鈴木歩4段戦。
 握って先番の鈴木歩4段はミニ中国流からスタート。
 歩4段の29下ヅケに覚9段は30ツケ。すると解説の武宮9段「やっぱり、そうですか」トッププロには常識的な手らしい。
┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼8425┼┼┼┼9798┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼269395┼┼┼┼315929┼┼┼┤
├┼┼91942752543056582837┼┤
├┼┼9692┼┼6753899070┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼665568576062┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼88┼┼┼646561┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼8663┼┼┼38┼┤
├┼┼83┼┼┼514842693432┼┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼87┼┼332339
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼172224
├┼82┼┼┼┼494743413516┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼402014┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼50┼┼46┼┼┼3611┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼1518
├┼78┼┼┼┼┼・┼┼┼1019
├┼747376807172┼┼┼┼┼131221
├┼75777981┼┼85┼┼┼┼┼4445┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 歩4段の31ノビは沈着らしく覚9段は考慮時間を何回も重ね残り2回になってしまった。
 考慮時間を重ねて打たれた手は32ノゾキだった。終局後の検討では覚9段はこの手は30がシチョウアタリになっているのだから33に切るべきだったと後悔されていた。歩4段は考慮時間を1回使って33ツギ。堂々とした手だと武宮9段。
 45オサエは24の2路下に置くチャンスだったと武宮9段。
 覚9段502間トビ52ツケと目一杯頑張る。
 歩4段53ハネから55ケイマと好調先生。
 覚9段の苦し紛れの60ツケに61ハネが軽率。65ノビなら白の苦戦が続いたはず。64ノゾキ返しから70フクラミと白にサバカレてしまった。
 気を取り直して歩4段73ツケから下辺を荒らしたが88ケイマと割かれたとき91アテコミから歩が崩れた。97スベリに98ツケコシで黒の形が崩れ白ペースになってしまった。
 この後は覚9段のペースで進行し168手で覚9段の中押勝となった。

第5回大和証券杯ネット囲碁2回戦第8局取ろう取ろうはトラレの元

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼10┼┼┼┼┼┼┼┼12┼┼┼┤
├┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼78┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼7677┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
51┼┼5675┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
534850525574┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
5441464962637161・┼┼┼┼┼・┼┼┤
42383947687060598381┼┼┼┼┼┼┼┤
40114469878858578021┼┼┼33┼┼┤
664564737285302782┼┼┼┼3132┼┤
├┼6765┼┼298622281819┼┼┼16┼┤
├┼43┼┼┼┼┼┼┼┼84┼┼┼┼┼┼┤
├┼3536┼┼┼1725261415┼┼┼┼┤
├┼3437┼┼┼23247913┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼9493929091┼┼┼20┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴9596┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 第5回大和証券杯ネット囲碁オープン2回戦第8局の高尾紳路9段vs張豊猷7段戦。
 33ノビまでの局面は吾輩の素人目には下辺の白を攻めながら左辺の黒が盛り上がりそうで黒が好調先生のように見える。
 ところが高尾9段は下辺の白をホットケーキにして平然と左下隅3436ツケギリから38ツケと左辺に手を付けた。
 これがミニ道策破りの手筋かφ(..;)しかし下辺の白の大石大丈夫かいな。(;¬_¬)
 張豊猷7段57ノビから5961ハネノビと白を包囲し79コスミと白に襲いかかった。90コスミに91オサエと強硬にトリカケに行く。
 しかし94ハサミツケから96オサエと劫にはじかれて取られたのは黒であった。
 取ろう取ろうは取られの元を絵に描いたような碁であった。

2009年09月19日

日本棋院裁定の問題点

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┤
┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼・┼┤
┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼


┼┤
┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┤
┼┼┼┼┼┼┤
┼┼┼┼┼┼┼┤
┼┼┼┼┼┼┤
┼┼┼┼┼・┼┼┤
┼┼┼┼┼┼┼┤
┼┼┼┼┼┼┼┤
┴┴┴┴┴┴┴┘
 左図は大橋拓文7段vs潘善キ7段の対局停止の局面だ。
 ここで黒A・黒Cと手入れをすれば白半目勝ち。白A黒ヌキ白A黒ヌキと白が手入れすれば黒1目半勝ちになる。
 この碁はこの局面のまま審査会に「勝負預かり」となり黒1目半勝ちの裁定となったとひろふみブログ☆万が一!に記された。
 吾輩はこの裁定に納得がいかず不可解な日本棋院裁定を記したがたかお日記ルールは難しいに詳細な解説があり白が負けであることは理解できた。
 吾輩は日本棋院囲碁規約の難解さにウンザリしたがひろふみブログ☆深奥へ・・・では囲碁は奥が深いと感嘆されていた。やはりプロは違うなぁと感じた。
 しかし、考えれば考えるほど日本棋院の裁定に疑問を感じる。
 そもそも対局者同士で手入れがいるかいらないか相談するのはおかしいのではなかろうか。
 どちらが手入れするかを裁定を仰ぐことは助言を求めることだし、どちらかに手入れをさせるのは助言をしたことになる。
 パスパスの時点で両者手入れしないことを主張したら手入れしない状態で判定すべきだろう。
 両者手入れしない状態で黒は白死を主張し白はセキを主張して裁定を仰ぐべきだ。
 セキならセキの部分の黒地はゼロだから白1目半勝ちになる。
 白死なら黒22目半勝ちだ。
 したがって黒22目半勝ちの裁定になるはずで黒1目半勝ちの裁定はおかしい。
 また黒勝ちの結論は得られるにしても同型反復を繰り返し循環するたびに白は1目損をする循環は地の多少を争う碁の目的に反するから認められないという日本棋院囲碁規約の解釈はこじつけも甚だしい。
 運の伴わないゲームは得する手を打って勝つのではない。損する手を打って負けるのだ。損する手を打ってはいけないのなら碁を打つことはできなくなる。
 損か得か即座にわからない損はいいがはっきりわかる損を打ってはいけないというのもおかしい。はっきりわかる損とはなにか。プロなら一目でわかるはっきりした損でもアマでは損か得かわからないことが多い。
 級位者はこれは損だと口を酸っぱくして注意しても平気で損な手を打つ。これをルールで認められないといったらどうするのだ。
 地の多少を争う碁の目的に反するから認められないという表現ではなく循環するたびに損を重ねる同型反復は禁止と明記すべきだと思う。

2009年09月17日

第34期名人戦第2局2日目

**ABCDEFGHJKLMNOPQRST**
19┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬52505153┐19
18├┼┼┼┼┼56┼┼┼┼363435372832┤18
17├┼171513┼┼4644403130112629┤17
16├┼141218┼┼55454341252427┤16
15├2316┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼1033┤15
14├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼423839┤14
13├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼4847┼┤13
12├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼57┼┼┼5449┼┤12
11├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼58┼┼┤11
10├┼┼・┼┼┼┼┼・┼80┼┼┼・76┼┤10
09├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼75┼┤09
08├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼7977┤08
07├┼22┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼7378┼┼┤07
06├┼┼21┼┼┼┼┼┼┼┼70┼┼┼62┼┤06
05├┼2019┼┼┼┼┼┼┼6461666572┼┤05
04├┼・┼┼┼┼┼6360746871┼┤04
03├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼596769┼┤03
02├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤02
01└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘01
**ABCDEFGHJKLMNOPQRST**
 第43期名人戦第2局1日目の封じ手は日本棋院の封じ手予想クイズの封じ手予想候補Cの79(Q8)オサエだった。
 ウックンは80ボウシと一閃。壮絶な空中戦がはじまりそうだ。
 残念ながら今日はこれから病院で家に戻るのは夕方だ。
 家に戻ってきたとき碁盤の上はどんな景色になっているのだろう。

2009年09月16日

第34期名人戦第2局1日目

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬52505153
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼363435372832
├┼171513┼┼4644403130112629
├┼141218┼┼┼454341252427
2316┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼1033
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼423839
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼4847┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼49┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼22┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼21┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼2019┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 熊本市のホテル日航熊本で第34期名人戦第2局が始まった。
 イヤマン向い小目からスタート。
 ウックンは1間高ガカリからブツカリ10とナダレた。イヤマンは11ノビに小考したがハネアゲて小ナダレにすることを考えたのだろうか。
 ウックン左上隅121間高ガカリ。最近のウックンにしては珍しいのでは。この手では最近ウックンが愛用しているアテカケツギの重苦しい形を打つのかと思った。
 イヤマン気合いで右上隅サガリかと思ったら熟慮して13下ヅケし左上隅にもナダレ型が出現した。珍妙な布石だ。
 18ノビに19カケはイヤマン13ツケからの構想なのだろう。
 ウックンは素直に22トビ。吾輩はもう1本這って先手を取り下辺星下に先鞭すると思っていた。
 イヤマンの左上隅23ハネにウックンは手抜きして24オシと大ナダレを仕掛けた。38ノビと難解定石に進んで行く。ただでさえ南海キャンディーズなのに左上隅に未熟児がいる。どっちが山ちゃんでどっちがしずちゃんになるのだろう。
 イヤマンの43マゲから45オシにウックン珍しく長考し46トビ。
 イヤマンは右辺を4749ハネノビ、ウックン右上隅を50オキからヨセを決めた。
 ここで昼休み、ここまでの消費時間はウックン1時間31分、イヤマン1時間29分と拮抗している。午後はどんな展開になるのだろう。

2009年09月11日

第35期棋聖戦予選B鈴木歩4段快進撃

┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼18┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼16┼┼┼14┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼・┼17151012┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼1113┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 女流名人戦リーグで土つかずの2勝を収めている鈴木歩4段。
 第35期碁聖戦予選Bで武宮正樹9段と対戦した。
 好調先生の鈴木歩4段とはいえ武宮9段が相手とは荷が重すぎると思ったが武宮9段のフェミニストぶりに一縷の期待を抱いていた。
 対局が始まり右下隅に大ナダレが出現したが16ハネ18トビにはクリビツテンギョウ。
 場合の手かはたまたフェミニストの現れか。武宮9段ならではの手ではなかろうか。
 鈴木4段は堂々と歩を進めて4目半勝ちを収め予選Bに進出した。
 鈴木歩4段の快進撃を期待して止まない。

2009年09月10日

第35期棋聖戦予選B大竹英雄名誉碁聖vs鄭銘コウ9段

 第35期棋聖戦予選B決勝は大竹英雄名誉碁聖vs鄭銘コウ9段だ。
 大竹名誉碁聖は慶應囲碁部の顧問で吾輩とも親しくお付き合いしたことがあるから負けて欲しくない。
 しかし鄭銘コウ9段は島谷的舞録゛の生みの親だし鄭銘コウ9段作の石葉あっての島谷的舞録゛だ。鄭銘コウ9段なくして島谷的舞録゛はありえない。また、碁ボード広場の各ページほか吾輩が運営しているサイトも石葉なくしてはありえない。鄭銘コウ9段は吾輩にとって大恩人だ。大竹名誉碁聖には申し訳ないが鄭銘コウ9段が勝ち抜いて予選Aに進出することを心から願っている。
┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼47┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼4645┼┼┼┼┼3520┼┤
├┼┼┼┼401041┼┼222123
├┼┼┼┼┼┼┼42┼┼2524┼┼181617
├┼┼┼┼┼┼39433111┼┼┼┼19
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼30281413┼┤
├┼┼┼┼┼┼4438┼┼┼271512┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼363726┼┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼2932・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼49┼┼33┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼34┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼48┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 握って大竹名誉碁聖の先番、秀策の1・3・5から始まった。
 右上隅2間高バサミに 2間トビから12カケまではよく見掛ける定石だ。ここで大竹名誉碁聖は1315デギリを選び23ツギまで進行した。ここで銘コウ9段の手が止まった。
 銘コウ9段小考の後24ノゾキをキカシてから26ヒキと切っている石を動き出した。27ノビ28トビと空中戦が始まった。o(^o^)o
 銘コウ9段34ケイマと右辺を連絡すると大竹名誉碁聖は35デと右上隅を確保。
 ならばと銘コウ9段は36ノゾキをキカシてから38ケイマと上辺の黒に迫る。大竹名誉碁聖は39トビと頭を出してから41ツケと形につく。ここで銘コウ9段の手が止まった。中央の黒への寄り付き方を描いては消し描いては消しを繰り返しているのだろうか。銘コウ9段の消費時間は1時間を超えた。一方、大竹名誉碁聖の着手は速い。5分程度しか使っていない。
 熟慮の末打たれた手は42ノビの両ノゾキだった。43ツギに小考後44トビ 45ハネに46オサエ4サガリに48ツケと右上隅に転戦した。
 大竹碁聖は珍しく小考してから右上隅を手抜きして492間トビと中央に先制した。
 銘コウ9段また長考に沈む。
 ここで昼食休憩。

不可解な日本棋院裁定






 棋聖戦予選Bで大橋拓文7段vs潘善キ7段の対局で左下隅に左図のような形が生じ、この処理について審査会に「勝負預かり」になったとひろふみブログ手合に書かれていた。
 裁定の結果は白が手入れして黒1目半勝ちとなったと同ブログの万が一に書かれていた。
 吾輩には納得のいかない裁定だ。
 そもそも裁定に持ち込み事態が納得いかない。
 この局面で両者パスなら黒地ゼロで白1目半勝ちだろう。
 白がパスしたとき黒の選択肢は黒A・黒Cと2手かけて白を取って黒地1目とするか黒Bアテを打って劫にするかだ。
 パス・パス終局ならダメ扱いになり黒地はゼロのはずだ。
 死活の証明ということになったら黒アテ白ツギ黒ヌキ白ヌキ返し黒ホウリコミ白劫トリとなり日本棋院囲碁規約に基づき黒は劫の取り返しができないから黒死となるはずだ。
 だから黒A・黒Cと黒が手入れすべきだと思う。
 このような納得がいかない事態が発生するのが日本ルールの欠点だ。
 この対局は次回対局まで余裕があったがトーナメント戦で次の対局が控えている場合に裁定にかけなければ勝敗がつかないようなことがあっては大問題だと思う。

2009年09月08日

第22期女流名人戦リーグ梅沢女流棋聖VS知念かおり4段

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├┼┼┼┼35┼┼┼4037┼┼┼┼42┼┤
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├┼┼1525┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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├┼┼14┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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20221217┼┼┼┼┼┼┼┤
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 第22期女流名人戦リーグ今日のゆかりんの相手は知念かおり4段だ。
 握って先番のゆかりんハサミと急戦を挑んだ。
 16馬の顔に17ケイマと左下隅を封鎖。
 20トビと隅を守ったところで21ノゾキをキカシてから23トビとケイマのウスミを備えた。21ノゾキはキカシになっているのかなっていないのか。
 24ケイマと右下隅を構えたのに対し左上25トビはいかにもゆかりん。
 28ワリウチに29ツメから31ケイマと肩を付き35ノビと左上隅を確保した。小さくはないけどコリ形じゃないのかなぁ?
 知念4段は左上隅に361間高ガカリ。飛んで火に入る夏の虫。ゆかりんにとって大歓迎じゃないかなぁ。41大ゲイマとカラミ態勢にもちこめた。
 知念4段右上隅42ツケとサバキに出たところで昼食休憩となった。

2009年09月04日

第34期名人戦第1局2日目

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 名人戦2日目イヤマンの封じ手は84アテだった。
 エ〜〜〜〜ッ!!!信じられないっ!!!!
 85ヌキで利敵行為ではないのだろうか!!!
 深いヨミの裏付けでのアテなのだろうけど余程の熟慮の末でなければ打てない手だ。
 名人戦の碁だと知らないで棋譜を見せられたらボロクソに酷評して大恥をかくところだ。
 84アテを打ったからには91ノビまでは必然の流れだろう。
 ここでイヤマンの手が止まった。

2009年09月03日

名人戦最終予選1回戦山下棋聖vs三村9段

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├┼10┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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15┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼17┼┼┤
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├┼・┼┼14┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼16┼┼┼┼┼┤
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 第35期名人戦最終予選1回戦三村智保9段の相手は山下敬吾棋聖だ。
 これに勝てば準決勝で小林光一9段と対戦になる。
 強敵ばかりだが頑張って本戦入りして名人挑戦者になり張栩5冠から名人位を奪取して欲しい。

 黒番の山下棋聖は星と1間ジマリの構え。
 白番の三村9段はワリウチではなく下辺星と1間トビの腹にヒラク。
 山下棋聖は右辺に模様を作るのでなく左辺を割る。
 三村9段は10とツメ11トビを誘って14大ゲイマと下辺を備える。
 これが石の調子なんだ。φ(..;)
 16ツメまで三村9段の構想通りの進行のような希ガス。
 18カカリに山下棋聖は19コスミと右辺を盛り上げる。三村9段は20カケ。
 山下棋聖は21カカリと左上隅に転戦。221間トビと受けたところで昼休み。

第34期名人戦第1局

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 京王プラザホテル札幌で第34期名人戦第1局が始まった。
 握って先番のウックンは例によってミニベトナム流の構え。11までは最近流行の布石らしい。
 ここで挑戦者イヤマンの手が止まった。

2009年08月31日

勝負を決めた右辺の攻防

第55期アマ本因坊決勝戦
 佐川急便杯第55回全日本アマチュア本因坊決定戦全国大会は平岡聡選手(招待)が佐藤洋平選手(北海道)を下し優勝した。\(^o^)/
 平岡夫妻とは学生時代からお付き合いしていたので決勝戦はやきもきしながら観戦した。
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┼┼┼┼┼1620
┼┼┼┼1718
┼┼┼┼┼┼19
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 吾輩の素人目には黒番の平岡マンが苦戦に見えていたが116手目16ブツカリから事件が発生した。
 16ブツカリを打った以上は20ツギまでは1本道だ。
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 ここでツギならトビと逃げだそうとしてもとデギリダメヅメされてもコスミで白をモチコミにできる。
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┼┼┼22┼┤
┼┼┼A┼1620
┼┼┼┼1718
┼┼┼┼┼┼19
┼┼┼┼・21┼┤
┼┼┼┼┼23
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┼┼┼B┼┤
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 ところが平岡マンは21カケツギを打った。
 これだと22トビにデギルとダメヅマリで外側の黒4子がトラレてしまう。
 平岡マンは平然と23ハネ。白Aナラビで右上の黒を取られるが黒Bケイマと白地を蹂躙して成算ありとの計算だったのかな。
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┼┼┼27┼┤
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┼┼┼┼25
┼┼┼┼2624
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 佐藤選手は24とオサエた。これで勝負が決まった。
 25アテがキキ27デで白4子を取ってしまった。
 しかし、佐藤選手もおめおめと負けない。しっかりと見せ場を作ってくれた。
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├┼┼40
┼┼┼48
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2928┼┼3635333130
4538373432
├┼┼┼444139434647
├┼┼・┼┼┼┼┼42┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
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 28ブツカリと時間ツナギを打ってから3032デギリから36ツケ38オシと左辺の黒を狙う。
 40ツギに41オサエで狙いを消されたが46キリが狙いを秘めた手。
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 ここでコスミと打つとアテからハネで連絡しがモチコミになってしまう。
 このような罠にはまる平岡マンではない。
 だまってとヌキ禍根を断った。
 右上の黒5子は取られるが中央に大きな黒地ができ佐藤選手は投了した。

2009年08月21日

ミニアポロの夢果たせず

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 第35期碁聖戦予選Aで依田紀基9段は第1着を辺の星より1路高く着手した。
 辺の星より2路高い手から着手するのをアポロの布石というからこれはミニアポロだろうか。
 対する王立誠9段は2隅とも星打ちと普通に応じる。
 依田9段はまで意欲的な布石。
 しかし残念ながら黒模様を荒らされ浮き石になった中央の黒が110番で御用になり本戦進出を果たせなかった。

2009年08月16日

死に馬に活を入れる

 第57回NHK杯囲碁トーナメント2回戦第1局は溝上知親8段vs謝依旻女流本因坊・女流名人戦だ。
 ヒップホップが大好きなイーミンちゃん盤上で激しく踊りまくる。
 対する溝上8段は触らぬ神に祟りなしと解説のオーメン9段が歯がゆがるほどの安全運転。
 気をよくしたイーミンちゃんは思い切りよくステップを踏む。
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68┼┼┼┼┤
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├┼71┼┤
├┼70┼┼┼┼┤
├┼69
67┼┼

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 しかし調子に乗りすぎたのか中央黒93(◆)はステップを踏み外してしまった。◇に打っていれば無難とオーメン9段の解説。
 白94(◇)に打たれて捻挫してしまった。
 それでもイーミンちゃんはめげない。力を振り絞ってステップを踏む。
 死に馬に蹴られては大変と溝上8段は安全運転に終始して止めを刺さない。
 このままではイーミンちゃんは野垂れ死にかと思ったそのとき事件が起きた。
 167手目67アテにイーミンちゃんを愛するニケ様は溝上8段に毒気を吹きかけた。
 毒気に当てられた溝上8段は68とあさってをツギ69ヌキを打たれて頭を叩く。
 70ツギに71ブツカリとなっては死に馬が生き返った。ここで溝上8段は投了。
 イーミンちゃんは無事3回戦に進出とあいなった。
 溝上8段殿、68は吾輩の専売特許の侵害でござる。吾輩にロイヤリティを払ってチョンマゲ。

ウックンマジック

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29┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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25┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼10
3537┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
263336┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼34┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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├┼12┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼32┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼223031┼┼┼┼┼┼┼┼┼17┼┼┤
├┼┼┼23┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼15
├┼・┼┼┼┼┼・11┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼16┼┼1413
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼1924┼┼┼┼┼┤
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 第34期棋聖戦Bリーグの張栩5冠vs井山裕太8段戦。
 下辺は黒模様に見える。
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60624351┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
6457614255┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
58593839468183┼┼┼┼┼┼
636941404749778082┼┼┼┤
757167664448767884┼┼
74685653524550┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
7970657254┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘

7366 ツギ
 ところが38キリから下辺が白地になってしまった。
 ウックンマジックだ。
 ウックンは188手でイヤマンをねじ伏せてしまった。

2009年08月14日

第49期十段戦予選B三村9段勝ち上がる

第49期十段戦予選B三村9段vs24世本因坊秀芳
 第49期十段戦予選Bで三村智保9段は24世本因坊秀芳に白番1目半勝ちして予選Aへの進出を決めました。\(^o^)/
 黒番の24世本因坊秀芳は右上隅目外し右下隅目外しと得意の目外しの構え。
 対する三村9段は右上隅に高ガカリして14トビまでと得意の手厚い構え。
 24世本因坊秀芳が左上隅を21三々入りから29コスミまで稼ぐと三村9段は302間トビと上辺の黒を攻める。黙って棋譜を見せてもどちらが24世本因坊秀芳でどちらが三村9段かわかる展開だ。
 52キリと上辺を白地にしたのは三村9段にとって満足できる結果ではなかろうか。三村智保 囲碁blogでの解説が楽しみだ。
 この後も難しい戦いが続く。解説がなければワケワカメ。
 難局を制して266手で終局し白番1目半勝ちとなった。
 三村9段は碁聖戦でも予選Aの決勝で安斎伸彰6段と武宮陽光5段の勝者を待ち構えている。
 今年は三村台風が吹き荒れることを期待して止まない。

2009年08月13日

第22期女流名人戦リーグ戦ゆかりんvs奥田2段

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├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼26┼┼┤
├┼┼┼┼14┼┼┼┼┼┼24┼┼┼┼┤
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├┼1012┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼25┼┤
├┼┼1113┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼15┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼27┼┤
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├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼18┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼2930┼┤
├┼20┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼2816┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・17┼┤
├┼22┼┼19┼┼23┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼21┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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 第22期女流名人戦挑戦者決定リーグ戦ゆかりんvs奥田あや2段、左上隅2間高バサミ定石13ノビに15サガリと戦いになると思いきや14アシダと基本定石通りに進行し右下隅に16大ゲイマガカリした。
 最近のゆかりんは持久戦タイプになったみたいだ。静岡県の閑静なところに引っ越したからだろうか。地震は大丈夫だったろうか。
 23ニッピラまで淡々とした進行。派手な戦いが起こりそうもない。
 26スベリに奥田2段は小考して27と右辺をツメビラキした。ゆかりんは悠然と28トビ、29ノゾキに30ソイと下から受ける。踊らないなぁ。奥田2段の手が止まった。ここから局面が動くか。

2009年08月09日

ゆかりん逆転1目半勝ちで2回戦進出

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├┼┼┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼47┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼4445┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼23┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼25┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼4849┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼24┼┤
├┼39・┼┼┼┼┼・┼┼┼5758┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼22┼┤
├┼12┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼5032┼┼┼55┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼11┼┼30313537545138┼┼┼┤
1820┼┼2829┼┼┼5253┼┼┼┼┼┼┤
1714162733343656┼┼┼10┼┤
1913152126┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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 ゆかりんは第57回NHK杯囲碁トーナメント1回戦のトリを務めることになった。相手は石田篤司9段。
 ゆかりんとシマリとハサマせて戦いを誘ったかと思いきや11カカリと左下隅に転戦し12ハサミに13と三々入りしてゆっくりした碁になった。ん〜〜〜ん、意外。
 39ツメに40ワリウチと手抜きされた。豪腕ゆかりん、すぐに左下を動き出すかと思ったが51ツメと大模様の打ち合いをして50ツギを打たれてしまった。ゆかりんの碁でないよぉ〜〜〜。
 57ノゾキに58コスミと凹むのは見受けない手だが堅いしカライ手。ゆかりん振り上げたげんこつのやり場がない。石田篤司9段店仕舞いか。
 しかしニケ様はゆかりんの味方。
続きを読む

2009年08月06日

豪快な打ち回しの小学生

 日本棋院で行われた第30回文部科学大臣杯少年少女囲碁大会は小学生の部が埼玉県代表の津田裕生君(さいたま市立北浦和小学校・5年生)、中学生の部が栃木県代表の癸生川聡君(栃木市立栃木南中学校・2年生)がそれぞれ初優勝した。
 決勝戦の津田裕生君vs六浦雄太君(名古屋市立太子小学校・4年生)および癸生川聡君vs坂口俊介君(福井大学附属中学校・2年生)はいずれもレベルが高い内容で吾輩より2子以上は強いのでないかと感じた。
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├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼25┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
26・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼・┼┼┤
19┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
1817┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
201011┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼1213┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼22141523┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼2116┼┼┼┼・┼┼┼┼┼27┼┼┤
├┼┼┼24┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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 特に小学校の部の決勝戦での津田裕生君の豪快な打ち方が凄い。
 吾輩はこのような碁が大の苦手でオロオロして大敗するのがお約束だ。
 おそらく吾輩は津田裕生君に2子を置いても勝てないだろう。
 敗れたとはいえ六浦雄太君は大上段に振りかぶった黒にたじろぐことなく堂々と戦い4目半という細かい碁にした。
 この二人はまだ5年生と4年生で来年も小学生だ。更に成長して来年も大活躍するに違いない。
 ほかの小学生達もこの両君に独走されないようにレベルを上げて頑張って欲しい。

(対戦名の部分をクリックすると石葉碁盤で棋譜再生ができます。)

2009年08月04日

両ノゾキ炸裂

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├┼┼15┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
3016251124121735┼┼┼┼┼┼┤
292733┼┼┼23・┼┼┼┼┼┤
3228341336182622┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼1437┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼3138192139┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼20┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼10┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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 旧聞で恐縮だが三村智保 囲碁blog偲ぶ会に本因坊戦最終予選決勝で首藤瞬6段との対戦の感想が記されていた。
 22トビマガリに対する23両ノゾキだ。
 通常は351間トビに受けるのが形で23両ノゾキはスジワルでうまくいかないとされている。
 首藤瞬6段も意表だったのだろう。
 39トビとなっては白ヨレヨレに見える。ついには召し捕られてしまった。三村9段の豪腕恐るべし。
 両ノゾキされてからの白の打ち方が最善だとすれば22トビマガリが問題だったのだろうか。この手ではツケかコスミが無難だったと三村9段はコメントされていた。
 両ノゾキにご用心ご用心。

2009年07月21日

第34期碁聖戦第3局

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├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼12┼┤
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├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼16┼┼┤
├┼11┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼14┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼15┼┼┤
├┼・┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼10┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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 第34期碁聖戦第3局が新潟県長岡市「長岡グランドホテル」で始まった。
 挑戦者結城聡9段は2連敗で後がない。結城ファンの吾輩としては前2局が格違いに見える負け方をしたのが口惜しい。ここで張栩5冠に一泡吹かせて欲しい。
 9時ピッタシに張栩5冠が右上星にを打った。
 背水の陣の結城9段は大高目と大上段に振りかぶった。( `_)乂(_´ )
 見たことのない布石が展開されそう。早撃ちウックンの手が止まる。興味深い第3局になりそうだo(^o^)o
 張栩5冠は小考後高目と高くカカル。
 結城九段はケイマと受け普通の定石(小目・1間高ガカリ・ケイマ受け・三々ツケ)に戻ったように見えたがヒキに手抜きして右下隅に10小ゲイマガカリした。
 結城9段は積極的に工夫をしている。工夫に花が咲き実って欲しい。
 張栩5冠は小考後11大々ゲイマと星脇にヒラク。意表!!白が手抜きしたから8の左にハネると思った。
 結城9段がなかなか打たない。1日制の碁としては長考に属すだろう。
 長考後の着手は右上隅に右辺から12小ゲイマガカリだった。13小ゲイマ受けに右下隅を142間バサミし16右辺星と右辺を構えた。
 吾輩の素人目には左下隅の打ち方とチグハグな感じがする。もう後がないと堅くなっているのかしらん。結城9段らしくのびのびと打って欲しいなぁ。
 10時にドンキが開くのでこれから買い物に出かける。帰ってきたらどんな展開になっているだろう。

第4回アマ囲碁名人戦18歳の常石選手が優勝

第4回アマ囲碁名人戦決勝 第4回朝日アマ囲碁名人戦の決勝は常石隆志(神奈川県代表)vs田中正人(招待)で行われ18歳の常石選手が白番4目半勝ちを収め初優勝とともに最年少優勝記録を樹立した。
 常石選手は三浦市立名向小5年生のときヒカルの碁がきっかけで囲碁を始め1年後には全国大会に出場し全国8位に入賞した。さらに17歳のときに出場した神奈川県県囲碁十傑選大会で57年の大会史上最年少優勝を果たした。
 本棋戦では準決勝でベテランの西村修(招待)選手を僅か93手で下している。
 恐るべき強さだ。
 現在はプロを目指し横浜の囲碁教室で指導者のサポートをしながら修業を積んでいるという。
 それも一つの生き方だが吾輩としては強いアマチュアとして世界を席巻して欲しいなぁ、、、
18歳常石さん、初出場で優勝 朝日アマ囲碁名人戦
2009年7月20日
 東京都千代田区の日本棋院会館で開かれていた第4回朝日アマチュア囲碁名人戦全国大会(朝日新聞社、日本棋院主催)は2日目の20日、決勝戦で、神奈川県代表の常石隆志選手(18)=同県三浦市=が、招待出場の田中正人選手(60)=松山市=に白番4目半勝ちし、初出場で優勝した。18歳での優勝は、45年続いた前身の朝日アマ囲碁十傑戦の第1回大会(61年)以来で、約半世紀ぶりの最年少タイ記録になった。常石選手は尹春浩(ユン・チュンホ)アマ名人(28)への挑戦権を獲得。アマ名人の座をかけ、25、26の両日、同県湯河原町での三番勝負に挑む。

2009年07月17日

第64期本因坊戦終焉

第64期本因坊戦第6局
 2勝3敗まで追いついた高尾9段だったが奮闘及ばず2日目に5目半負けを喫して第64期本因坊戦は終焉した。
 来る24日は亡き師藤沢秀行名誉棋聖を偲ぶ会がある。その席で第7局に対する抱負を語れなくなってしまったことが悲しい。
 高尾9段はNECカップで半目負け棋聖戦リーグで半目負けを喫するなど不調のようだ。
 1日も早く不調を脱してバリバリと勝ちまくりタイトル総なめを目指して欲しい。
2009年7月16日 20時17分 ( 2009年7月16日 21時07分更新 )
<囲碁>羽根本因坊が初防衛 高尾九段を降す
 千葉県銚子市のぎょうけい館で15日から行われた第64期本因坊決定戦七番勝負(毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第6局は16日午後8時、276手で羽根直樹本因坊(32)が挑戦者の高尾紳路九段(32)に先番5目半勝ちし、4勝2敗で防衛した。残り時間は羽根1分、高尾3分。
2009年7月16日 11時05分 ( 2009年7月16日 12時45分更新 )
<囲碁>羽根の強手で激戦に…本因坊戦・第6局
 羽根直樹本因坊(32)に高尾紳路九段(32)が挑む第64期本因坊決定戦七番勝負(毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第6局は16日、千葉県銚子市のぎょうけい館で2日目が始まった。

2009年07月16日

第64期本因坊戦第6局1日目

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├┼┼5957┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼33┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
5836┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┤
├┼37┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼5635┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼3834┼┤
29┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
282327┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
242215┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
301425┼┼┼┼┼┼┼┼┼5351┼┤
├┼┼26┼┼┼┼┼┼┼┼┼5554524649
├┼┼31┼┼┼┼┼┼┼┼┼454239
├┼122019┼┼┼┼・┼┼┼┼484140
├┼10182113┼┼┼┼┼┼32474344
├┼111716┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼50
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 千葉県銚子市「ぎょうけい館」で第64期本因坊戦第6局が始まった。
 2勝3敗に追いついた高尾9段には是非ともこの局に勝って24日の藤沢秀行名誉棋聖を偲ぶ会で最終戦の決意を語って欲しい。
 高尾9段背水の陣は喧嘩小目から左下隅最新定石で始まった。
 羽根本因坊は今回で勝負を決めようとしているのだろうか。時間を湯水のように使う。
 右下隅が一段落して高尾9段が56マガリトビした後いつまで経っても次の手を打たない。
 まさかこのまま封じ手かと思われたとき右上隅57スベリが打たれた。
 59ハイで高尾9段の手が止まる。ここで1日目が終わった。
 封じ手はどこだろう?37の右のオシを三村9段は予想されている。ハイには受けない手から考えるのがプロの習性のようだ。
 2日制の碁では打ち掛けの局面で吾輩が持ちたいと思った方が必ず負けている。この局面では吾輩は黒を持ちたい。だから白の高尾9段が勝つに違いない。高尾9段ガンバp(^-^)q
2009年7月15日 11時11分 ( 2009年7月15日 14時58分更新 )
<囲碁>本因坊七番勝負第6局 高尾が地を稼ぎ、羽根厚み
 羽根直樹本因坊(32)に高尾紳路九段(32)が挑む第64期本因坊決定戦七番勝負(毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第6局が15日、千葉県銚子市のぎょうけい館で始まった。

2009年07月14日

鬼は神よりも強し

 運の伴わないゲームは現時点より形勢を悪くする手(悪手)はあっても形勢を良くする手はない。
 形勢が好転するのはいい手を打ったからではなく相手が悪い手を打ったからだ。
 我々が運の伴わないゲームをして勝ったり負けたりするのは悪い手を打つからだ。
 絶対に悪い手を打たない碁の神様がいて神様同士がゲームをしたら勝負の行方は対局前から決まっている。
 人間はトッププロといえども悪手を打つから悪手を絶対に打たない碁の神様にハンデなしでは勝てるわけがない。
 ハンデなしで試合をするなら神様より強いものはあり得ない。
 しかし我々人間の立場から見たら神様がいちばん強いのだろうか。
 吾輩は人間の立場からは神様より強い人がいてもおかしくないと思っている。
 たとえばAさんは神様に8子置いたら勝てるとしよう。
 神様より強い人はいないからAさんは8子置いたら天下無敵だろうか。
 そんなことはない!!Aさんに9子置かせて勝てる人は必ずいるはずだ。
 Aさんは神様に8子置いて勝てるのだから9子置いても勝てない人を神より強い人だと思うに違いない。
 神様は悪手を打たない。置いている人が勝手に悪い手を打って形勢を段々と悪くしていくだけだ。悪手の程度が小さければハンデの貯金を食いつぶさないうちに終局にたどり着き勝ちを収めることができる。
 勝負の鬼は形勢が悪い場合は正しい手を打つのではなく相手の悪い手を誘う手を打つ。相手は誘いの乗って悪い手を連発するので形勢悪化に拍車をかけ終局前にハンデの貯金を使い果たして破綻の憂き目にあう。
 勝負に勝つには神に近づく努力よりも鬼退治できる力を養成することの方が大事なような気がしてならない。

2009年07月10日

第34期碁聖戦第2局

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├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼・┼┤
├┼11┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
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├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼15┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼624036144661
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼41393542324748
├┼┼20┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼16315049
├┼┼┼┼19┼┼┼┼┼┼┼┼┼545529
├┼┼┼┼┼┼┼┼6917┼┼1318
├┼┼┼┼┼┼┼┼6867262725331230
├┼・┼10┼・24632122343738
├┼┼┼23┼┼┼┼┼525158454344
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼65285764┼┼60┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴66┴┴┴┴┴┘
 第34期碁聖戦第2局が石川県野々市町「文化会館フォルテ」で始まった。
 結城聡9段の2間高ガカリに張栩碁聖(5冠)1間トビと渋く受ける。
 結城9段は右下隅小ゲイマガカリのカカリ放しから上辺星脇と高道策に構え下辺10ハサミに手抜きして左上隅を11小ゲイマジマリと足早の布石。結城9段はいつから足早派になったんだろう。
 12コスミツケ14ハサミから右を打ったり左を打ったり目まぐるしい戦いが始まった。
 46コスミと47アテコミ吾輩の棋力では理解に苦しむ。必然的に劫が始まり60ハネ61ヌキのフリカワリとなった。
 69ノビで昼休み。
 午後はどんな展開になるんだろう。

2009年07月01日

第64期本因坊戦第5局高尾9段カド番しのぐ

第64期本因坊戦第5局
 朝起きておそるおそるニュースを見ると<囲碁>高尾が逃げ切り2勝3敗に 本因坊戦の文字が目に飛び込む。
┌(・。・)┘└(・。・)┐┌(・。・)┘
ヤッター\(^o^)/
 高尾9段はカド番をしのいだんだ。
 序盤から獣道に羽根本因坊を誘い込んでねじり合い岩場から突き落としたんだ。
 凄い碁だった。
 余勢を駆って残り2局を勝ち本因坊を奪還してクレー射撃p(^-^)q
<囲碁>下辺、右辺でも攻防 本因坊戦第5局2日目
 羽根直樹本因坊(32)に高尾紳路九段(32)が挑む第64期本因坊決定戦七番勝負(毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第5局は30日、山形県米沢市の中屋別館不動閣で2日目が始まった。
本因坊戦、高尾が2勝目 2009/06/30 19:53
 囲碁の羽根直樹本因坊に高尾紳路九段が挑戦している第64期本因坊戦七番勝負の第5局は、6月29日午前9時から山形県米沢市の「中屋別館不動閣」で行われ、30日午後6時51分、167手までで黒番の高尾が中押し勝ちした。

2009年06月30日

第64期本因坊戦第5局1日目

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├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼54┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼53┼┼┼┼・┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼51┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼47495052┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼30┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼2928┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼2726┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┤
├┼2524┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼2315┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼13161822┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼21171920┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
46111214334248┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
44103436414045┼┼┼┼┼・┼┤
├┼┼31353943┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼383237┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 第64期本坊戦第5局、羽根本因坊にリーチをかけられた高尾9段は15ハネと獣道に羽根本因坊を誘い込んだ。
 羽根本因坊も誘いに応じて16キリと獣道に踏み込んだ。
 両者獣道をもつれ合いながら突き進み15時すぎ52ノビで道を見失ってしまったのか高尾9段は左上隅を睨んだまま手がパッタリと止まり約1時間15分の長考の末53ツケが打たれた。
 羽根本因坊の54ハネに高尾本因坊が55手目を封じて獣道を歩んだ1日目が終了した。
 封じ手はオサエ?キリ?ノビ???明日が楽しみだ。

2009年06月26日

第34期碁聖戦第1局

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├┼┼┼2325┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼1921222426┼┼┼┼┼┼27┼┼┼┤
├┼20┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼15┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼18┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼34┼┼38┼┼┼┼┼┼┤
├┼37┼┼┼┼┼┼┼39┼┼35┼┼16┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼3330361112
├┼・┼┼┼┼28・┼┼312910
├┼┼┼┼┼┼┼┼17┼┼┼3213┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼14┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
 第34期碁聖戦第1局が始まった。
 挑戦者結城聡9段は碁聖戦に4回目のチャレンジだ。頑張って欲しい。
 結城9段は小考の後カカリと注文をつけた。
 張栩碁聖(5冠)は小考してから目外しと注文を返す。
 ツケに小ゲイマジマリと我が道を行く進行。
 大ゲイマ!故宇太郎9段が打ちそうな手だ。結城9段いつから渋くなったんだ。左辺星下を誘ってから10ハネかぁ。の交換はキカシになっているのだろうか?
 13ハネダシに結城9段なかなか打たない。もしかして16ハネでも打つのでないかと期待していたら普通の14サガリ。何を考えていたんだろう。
 張栩5冠は手抜きして15ケイマと右上隅を構える。えっ!16ハネと2モクの頭を叩かれていいのぉ???
 29ツケ!!!この手を見て16ハネを許したんだ!!!
 33マゲまでの分かれは黒がうまく立ち回ったよう見えるのは吾輩の気のせいだろうか。
 38ハスカイノゾキに39と反撃したところでお昼休み。
 午後はどんな展開になるのだろう。

2009年06月21日

ミニ道策すぐに入らぬが吉

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├┼┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼┼A┤
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├┼┼10┼┼11┼┼┼┼┼┼┼┼┼18┼┤
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├┼┼┼┼┼┼┼・16┼┼12┼・┼┼┤
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├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼15┼┼┤
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 中国流の小目から道策の構えを1路狭くしたの構えが最近はやっている。
 道策の構えを1路狭くした構えなので吾輩は勝手にミニ道策の構えと呼んでいる。
 吾輩の素人目には星とミニ道策の構えとの組み合わせはいかにもバランスが悪そうに見える。いくらはやっても打ちたくない。
 中国流に比べて星との幅が広いから入っていきたくなるがそれがミニ道策の誘いの隙なのだろう。
 本因坊戦最終予選の武宮正樹9段vs河野臨9段戦で河野臨9段のミニ道策に対する武宮9段の打ち回しをみて胸がすかっとした。
 武宮9段は小ゲイマ左辺星下とミニ道策から離れて打つ。
 なるほど、広いところがいっぱいあるのに好きこのんで狭いところに入り込む必要はないわけだ。納得。( ゜゜)( 。。)( ゜゜)( 。。)
 17と黒が大風呂敷を広げたタイミングで18と右上隅にカカル。
 通常と構えたところに18とカカルのは悪手とされAとかBとかスソガカリするのが普通だ。
 しかし1117に黒石があって中央の価値が高くなっているからスソガカリだと隅に封じ込められて悪いのだろう。
 堂々と18とカカラレると黒Aのシマリでは白にくつろがれてしまうので19ハサミとなったのだろう。
 武宮9段は堂々と20に1間トビ。21コスミツケには白23サガリではなく24コスミと宇宙流。騎虎の勢いの25ハネには26ツケコシから30オサエを先手で打ち32ケイマと黒模様の中でくつろいでしまった。34ノビとなった姿は厚味だろう。
 この後下辺を荒らしに来た黒を攻めまくり上辺の黒を召し捕ってしまった。宇宙流炸裂だ。
 武宮九段快勝の1局であった。

2009年06月19日

第64期本因坊戦第4局2日目

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 本因坊戦第4局2日目が始まった。
 納豆ダーリンの封じ手は 70天狗の鼻ヅケだった。
 なるほど欠け眼の筋で形の急所になっている。打たれてみれば納得の筋。
 羽根本因坊かたまってしまってなかなか打たない。

2009年06月18日

第64期本因坊戦第4局始まる

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 三重県鳥羽市「戸田家」で第64期本因坊戦第4局が始まった。三重県は羽根本因坊の出身地だが1勝2敗の納豆ダーリン敵地で一矢報いて対戦成績を2勝2敗のタイに戻して欲しい。
 先番の羽根本因坊は の構えからミニ中国またはミニ道策に構えるのかと思ったがと小ゲイマに構えた。納豆ダーリンは星下とワリウチ。見慣れた布石になりそう。
 小ゲイマガカリに小ゲイマといったんは受けスベリに手抜きして10ニッピラと右辺に腰を据えた。
 ゆっくりした布石になりそう。