第57回NHK杯囲碁トーナメント2回戦ゆかりんの相手は片岡聡9段だ。
白番になったゆかりんは片岡9段のケンカ小目から黒5(C15)カカリに白6(D11)3間高バサミと戦いの道を選んだ。
黒11(H16)カケにデギリではなく白12(H17)ハイから白16(K17)ハイと4本ハイ上辺を先手で切り上げて中央を白18(H11)トビと中央に先鞭した。
片岡9段が黒19(K11)ボウシとシンを止めたがゆかりんは白20(D6)2間高ガカリと左辺に打ち込んだ。両ガラミにされそうで心配だなぁ。
片岡9段の黒21(F9)トビに白22(K10)ツケと片岡9段を挑発する。黒23(J10)ハネダシと空中戦が始まった。
黒31(H6)ケイマとなると白20(D6)は置いてけ堀の希ガス。取りあえず中央の黒を攻めねばソロバンが合うまい。
黒47(P13)の2段バネにゆかりんは白50(P14)アテから白54(R14)オサエまで黒を割いたが黒59(O14)キリから黒61(O15)ノビと白も切断された。
黒65(Q6)1間高ガカリと白66(C13)ケイマは見合いの場所のようだ。
黒67(P18)コスミツケに白68(M18)スベリと頑張ったので右上隅で劫が勃発した。
劫立てに白82(P11)ソイとは頑張ったなぁ。 黒97(M17)コスミツケは片岡9段の妥協の手らしいが許さんと白98(N18)ノビと頑張り黒103(H13)ノビにも白104(F13)トビと強情に頑張った。
白106(S11)ツギに片岡9段は黒107(Q19)ヌキと劫を解消してしまった。
白108(T9)ハネをキカシて白110(S12)ブツカリまた劫になったが黒の気楽な劫の希ガス。
黒121(K4)ケイマに劫を解消していたのでは地がタリバン。白122(L3)ツケと頑張った。
黒127(T10)劫取りに白128(C3)三々ツケはゆかりんの勝負手だろう。右上隅は黒劫ツギでセキを確定し活き活きにする手と黒185ノビで白の死活をかけた花見劫にする手が残っている。
左下隅を荒らして成果をあげたものの黒145(R3)三々入りされて右下隅を黒地にされながら下辺の白全体を狙われた。
黒149(P2)ハネに白150(Q8)ケイマと勝負手に出たが黒151(P7)コスミと冷静に応じられると白152(O3)ノビと手を戻さざるを得ない。
白162(D4)劫取りは左下隅を補強して下辺の白の応援にする意図らしいが黒163(M6)コスミから黒165(L6)ノビ黒167(K6)デと中央の白5子を呑み込まれてしまった。
白174(F8)ノゾキと白5子のアヤを見て頑張ったが黒175(E6)マゲと下辺の白の活きを共用してから黒177(T9)劫ツギと店仕舞いされてしまった。
白S18ハネと右上隅を活きていたのでは地がタリバンと白178(J7)デと自爆テロを決行。白184(H10)デまで黒3子を食べながら白3子を生還したものの黒185ノビで右上白を取られてしまった。右上白が取られればセキ崩れで右辺の白もトラレだ。
この後ゆかりんは最後の一暴れを企てたが黒193(E7)キリと冷静に応じられて刀折れ矢尽きて投了した。
ゆかりん健闘及ばず3回戦進出の夢は潰え去った。