2009年08月01日

ヨセの基本手筋

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 黒先

 ヨセる場所は2カ所しかありませんが正しくヨセないと逆転負けしてしまいます。

2009年07月28日

ヨセの手筋

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 黒先

 ヨセる場所は3カだけですが勝敗が揺れ動きます。

2009年07月05日

後続手段に不要な先手は大悪手

 級位者の上達を阻む病魔。それは先手打ちたい病だ。
 先手で打った手は見た目には損をしていないから当人は大悪手だと思えないので何回注意しても先手で打てるところがあると片端から打ってしまう。
 だから劫が始まると劫材がないし温存した先手がないからヨセで上手に先手をとられ放しになってしまう。
┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
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 プロでも時間ツナギに先手を打ってしまったために勝てる碁を負けてしまうことが少なくない。
 持ち時間10分でそれを過ぎると秒読み30秒の超早碁のNECカップ囲碁トーナメント戦1回戦で高尾9段は結城聡9段に半目負けを喫して敗退してしまった。
 その129手目について高尾9段はたかお日記昨日の対局
黒1の時間ツナギを打って
(これが大悪手。結果的には
この手を打たなければ勝っていた)
と述懐されていた。
 は次の以降の手を打つために必要な手ではない。
 トッププロといえども時間に追われると先手を打ってしまうから先手打ちたい病にさいなまれている級位者がついつい先手を打ってしまうのはしかたがないことではあるが後続手段のために必要な手以外の先手で打てる手は悪手と肝に銘じることが上達の最短コースだと主張したい。

2009年06月27日

ヨセの手筋

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 黒先

 コミはありません。
 2カ所しかヨセる場所がなくても逆転することがあるので碁は恐ろしい。

2009年06月02日

初歩の攻め合い(訂正)

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 黒先白死

昨日の出題は失題でした。
謹んでお詫び申し上げます。

2009年06月01日

初歩の攻合い

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├┼

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 黒先

 攻合いの基本手筋です。
 級位者はあっさりと黒が取られてしまうのがお約束です。
 めろんさん、tannoさん挑戦してください。

2009年05月05日

天地を分ける紙一重

 天才とバカとは紙一重というがこの紙一重が天と地を分ける。
 慎重派とノロマや敏速とせからしいも大違いだ。
 横浜市の新型ウイルス感染騒動の舛添大臣の行動は敏速なのかせからしかったのか微妙だなぁ。
 碁にもちょっとみ似ているが天と地の差があるものはいっぱいある。
厚味とコリ形
 すっきりしているかいないかの違いかな。
 たくさんある石が上手なら厚味で下手ならコリ形なんちゃって:-p
捨てるとトラレ
 得をしたか損をしたかの違いかな。
 上手の死石が捨て石で下手の死石がトラレなんちゃって:-p
キカシとアジケシ
 受けたくないのがキカシ喜んで受けるのがアジケシ。
 上手が打つのがキカシで下手が打つのがアジケシなんちゃって:-p 
 下手はキカシでも気にせず受けアジケシには反発して怪我するなぁ。
軽いとウスイ
 捨てやすいのが軽いで突っつかれると痛い傷があるのがウスイ。
 上手のばらばらな石は軽い石で下手のばらばらな石はウスイ石なんちゃって:-p
サバキとモガキ
 損が大きいか小さいかのちがいかな。
 相手の石を取ってシノグのがサバキでシノギ切れずに取られるのがモガキなんちゃって:-p
厚いと重い
 反撃を狙えるか狙えないかの違いかなぁ。
厚いとアマイ
 外勢の代償が大きいか小さいかの違いかな。
 実利vs外勢。外勢を得る手が上手なら厚い手で下手ならアマイ手なんちゃって:-p
カライと地に拘泥
 得をしたか損をしたかの違いかな。
 地を稼ぐ手が上手ならカライ手で下手なら地に拘泥した手なんちゃって:-p
自重と逸機
 戦いを避けた手が勝因ならば自重で敗因ならば逸機かな。
本手と緩着
 大勢に遅れるか遅れないかの違いかな。
 紙一重の差の区別がつくのが棋力だろう。
 プロでも結果論でなければわからない紙一重もあるが段ボールくらいの厚さの紙一重なら識別できるようになりたいものだ。

2009年04月29日

級位者は石の対話を避ける

 碁は石を打つことによって盤上で石と石とが会話するから手談といわれる。
 しかし石と石と向き合って対話することを避ける級位者が多い。
 先手で打てるところを片端から打ってしまうのはその間は対話をしないですむからだろう。
 ダメなら喜んで切るのに切らなければいけないところを切らないのも対話をしたくない深層心理が働いているにちがいない。
 切らなければいけないところを切れば相手は痛いから反論してくる。嫌でも対話をしなければならない。ダメ切りなら相手は痛くもかゆくもないから相手にしないので対話に発展しない。だから安心して切れるのだろう。
 厚味にへばりついた石を逃げ出したり相手の弱い石を追い飛ばすのはどちらも逃げるのに専念するため対話をしないですむからに違いない。
 かくして対話のないまま碁は進行する。たまに対話があっても向き合って対話をするのではなくそっぽを向いて受け答えする。だから着手がちぐはぐになりがちだ。
 石の対話のない碁は手談ではなく石並べにすぎない。
 上達を目指すなら面と向き合っての対話を心がけることが大事だと思う。

2009年04月25日

先手と次の手はワンセット

 級位者は先手で打てる手は独立した1手だと思っているようだ。
 先手で打てる手があったら損得お構いなしに片っ端から打ってしまう。
 先手で打てる手は出てオサエられたら切る、ツケコシて遮られたら切るなど次の手とワンセットだという認識がない。
 だから出たら出っぱなし、アテたらアテっぱななしアジを片端から消して相手が自分の言いなりになったと喜んでいる。
 先手で打てる手は次の手とワンセットだと肝に銘じ次に打つ手が見あたらない先手は打たないことを心がければ棋力が大幅アップするに違いない。
 少なくとも先手で打てる手は切り札という認識を持てば先手で打てる手はもったいなくて無駄遣いしなくなるだろう。
 級位者は先手で打てる手の無駄遣いは敗局に直結することを肝に銘じて欲しい。

2009年04月22日

先手は切り札

 級位者の先手打ちたい病は重篤だ。
 当人は気をつけているつもりらしいがつい打ってしまうようだ。
 薬剤中毒患者が自制していても目の前に薬剤があると手を出してしまうのと同じかもしれない。
 ツーテンジャック、ナポレオン、コントラクトブリッジなどトランプゲームには切り札がある。
 切り札を使えばどんなに大きい台札が出ていても勝てることができる。
 だからといって切り札を使ってしまうと肝心なときに使うことができない。
 トランプなら初心者でも切り札の無駄遣いはしない。
 囲碁の先手はトランプの切り札のようなものだ。
 先手で打てるところを片端から打つのはトランプゲームで切り札を手に持つとすぐに使ってしまうことと同じだ。
 トランプでは初心者でも切り札を大事に使うのに囲碁だと先手を片端から打たないと気が済まないのは何でだろ♪何でだろ♪

2009年04月21日

下手が打つ無理

 無理が通れば道理が引っ込む。無理手で得た利益は本手で得た利益より遙かに大きい。濡れ手で粟の暴利を求めて無理手を打つのが極道の性だ。
 我々の打つ碁は無理だらけだ。特に置碁のときは著しい。
 置碁の無理というと上手の専売特許と思う人が多いがとんでもハップン歩いてジュップン。下手の方が上手より遙かに無理な手が多い。
 確かに強引な手は下手より上手の方が多い。しかし無理な手は強引な手だけとはかぎらない。
 下手の石がコロコロ死ぬのは無理な手を連発するからだ。
 上手が打つ無理と下手が打つ無理には大きな違いが感じられる。
 上手が打つ無理は主導権を得るための無理なのに対して下手が打つ無理はゲンナマに目が眩んだ無理だ。
弱い石をホットケーキにして大場を打つ
 弱い石を攻められ大場に打った石が遊んだ石になったりモチコミの石になったりする。
傷だらけのからだでトリカケに行く
 取ろう取ろうは取られのもと。
 カウンターパンチを喰らったり傷を突っつかれてボロボロになって討ち死にする。
厚味にへばりついた石を逃げ出す
 上手は逃げ切れられても痛くもかゆくもないのでダメ場を泳がせてあちこちでご馳走を頂戴する。
2カ所にある弱い石を交互に逃げる
 2手連打出来るわけでないのでどちらかが大損する。場合によっては両方とも大損をする。
 置碁では最初はどこもかしこも黒の勢力だから上手の立場としては主導権を得るためにある程度の無理を打つのはやむを得ない。
 しかし打つに従い下手はあっちも稼ぎこっちも稼ごうというやらずぶったくり精神を発揮して無理を連発する。
 だから上手は自分からは無理を仕掛けず下手が打つ無理を咎めれば自然に碁は好転する。
 主導権を得ようとするための無理は棋力向上に役立つが無理とは感じずに打つ無理は棋力向上の妨げになる。
 買い物をしたら代金を支払わなければならない。代金を値切るのは買い物の常道だがレジに置いた代金を持って逃げるのは犯罪だ。
 買い物はしたいが代金を支払いたくないというのは無理な考えだ。
 級位者は自分の打つ手が無理な考えに基づくものでないか意識しながら打って欲しい。

2009年04月12日

命取りになる悪手

 級位者が打つ致命的な悪手には4通りあると思う。
  • お茶目な手
  • 不急な先手
  • 無謀な手
  • キモイ手
 アタリに突っ込んで抜かれる、ダメが詰まったのをウッカリしてトントンを食らうなどお茶目な手は当人も大悪手だということに気がつく。待った(undo)ありなら待った(undo)する手だ。
 無謀な手はすぐには気づかないかもしれないが後で指摘されれば納得するし自覚もする。
 しかし不急な先手やキモイ手は当人は悪手だと自覚していないから待ったありでも待ったしないし悪手だと教わってもそのときは「そうですか」と言っても身にしみて悪手と感じていないからケロリと忘れて同じ悪手を繰り返す。
 とくに先手で打てる手は何回悪手だと説明しても特売場の激安商品が目に付くと必要もないのに買い物籠に放り込むのと同じ心境で打ってしまう。
 ヘボコスミ、ナマノゾキ、ケイマのツキダシなどキモイ手を多発するのも痛覚が欠如している級位者の特性だ。アタマを叩かれても、形を崩されても痛さを感じない。アジが悪くても気持ち悪さを感じない。だからキモイ手を平気で打てる。
 碁はヨミがすべてだ。キモイ手でも勝つためには打たなければならないこともある。痛さに耐えて打つストレスは負けるストレスよりも大きいから痛覚が敏感だとストレスがたまって精神衛生によくない。激痛に耐えて打って負けたときのストレスの大きさは計り知れない。弱虫の吾輩はストレスに耐えかねて1月18日以降リアルタイム碁を打つのをやめてしまった。
 碁をストレス解消のために打つのならキモイ手が平気で打てるのは幸せなのかもしれない。

2009年04月08日

活きる手筋

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 黒先活

 めろんさんとの実戦からアレンジした死活の練習問題です。
 活きることができる初手は複数ありますが決め手は一つです。
 決め手を台無しにするような初手を打ってはいけません。

2009年03月31日

悪手を打つ心理

 碁は好手を打って勝つのではなく悪手を打って負ける。
 悪手は
  • 考えた末に打つ悪手
  • なんとなく打つ悪手
の2通りに分けることができる。
 前者は実力が至らないための悪手だから学習することによって避けることができるようになる。
 問題は後者だ。
 考えることが面倒で惰性で碁を打つことが多い吾輩は後者の悪手を連発して負ける。
  • なんとなく大きそうだから打つ
  • なんとなく筋っぽく打つ
  • なんとなく形っぽく打つ
  • なんとなくヤバそうだから守る
 わかっちゃいるけど治らないんだなぁ。
 級位者はどうだろう。
  • なんとなく先手だから打つ
  • なんとなくスソを守る
  • なんとなくオサエる
  • なんとなくツグ
ことが多いのではなかろうか。
 特になんとなく先手だから打つのは重症だ。先手で打てそうなところは片端から打ってしまうから級位者の碁には先手となる場所が皆無に近い。
 ヨセに入って上手に先手先手と打ち回されるのは上手は先手になる場所がいっぱい残っているからだ。
 先手先手と打ち回されて負かされるから先手で打つことがいいことだと思って先手で打てそうなところを全部打ってしまうのかもしれない。
 また主導権を得ることが大事だと教わるので先手で打てるところを打って主導権を取ったつもりになるのかもしれない。
 先手を打つということと主導権を得るということは大違いだということはなかなか納得できないかもしれない。
 また一般に先回りして対策を立てることを先手を打つというから囲碁の「先手を打つ」をいいことだと勘違いするのかもしれない。
 碁では後続手段のない先手の手は8割方は悪手でそのうち1割は敗着になりかねない大悪手だと肝に銘じれば上達がスピードアップするのではなかろうか。

2009年03月19日

出入りの差

From あき
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低レベルの話で 申し訳ない。
 
 日本語で「差」と言えば 引き算ですよね。
 恥ずかしいことですが この歳になってやっと意味が解りました。
 
 「出入りの差」といえば たしざん(+)なんですね。
 ヨセで「出入りの差」を知らなくとも 両先手、片先手 逆ヨセを知っていれば ま・碁は打てます。

「ここは大きい、こう打った時の 出入りの差だからね」
 このように言われて いつもうなずいていました、(意味は変だと思ってはいましたが)。

 私だけが 出入りの差とは 白が打った手の大きさと黒が打った手の大きさを算出して 大きい方から引いていたのか、
 (引くことは出来なかった)ここで ヨセの勉強は止めていました。

 碁打ちは 出入りの差と言われて すぅ〜とわかるのでしょうか?。

 何か ありましたら、お願いします。
 (超 羞恥心がこみ上げてきました)
 

2009年03月03日

実戦詰碁(9)

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 黒先劫

 実戦でときどき見かける形です。
 この問題は黒よりも白の対応の方が重要です。勘違いして無条件で取られてしまうことがあります。また安易に黒取り番の劫にしてしまうことが少なくありません。
 劫は劫でも白は白取り番の劫にしてください。

2009年02月23日

実戦詰碁(8)

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 黒先活

 この手筋を知っておくと置碁で白から乱暴されたときに役立ちます。

2009年02月12日

実戦詰碁(7)

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 黒先活

 攻合いの基本手筋ですが級位者は間違えて取られてしまうことが少なくありません。
 この手筋を覚えておくと勝率がアップすると思います。
 tannoさん、めろんさん挑戦してみてください。

2009年02月11日

Re:石音の反対に打つ!

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 一碁一語一絵石音の反対に打つ!の記事でコスミの両ノゾキに黒は4ツギがわかりやすいと書かれていましたがツギの1手だと信じます。
 白としてはデギリしかないでしょうがオシと打てば8子の棋力差があっても白は大苦戦を余儀なくされると思います。

 なお石音の反対に打つ!という教えに私は疑問をもっています。
 級位者はただでさえ急場より大場を打ちたがります。
 石音の反対に打つ!を強調しすぎると戦線離脱した手を打つことが多くなります。
 私は級位者には戦線離脱するな!を強調することにしています。

2009年01月30日

ダメージが大きい半目負け

 朝起きてYOMIURI ONLINEの棋聖戦第2局ページを開くと266手完・白番 山下棋聖の半目勝ち(午後7時38分終了)の文字が目に飛び込む。
 この半目負けは依田9段にとって致命的ではなかろうか。
 ひたすら地を稼ぎヨセ勝負を目指す。
 中盤で67ツケと戦端の火蓋を切られたが99コスミと矛を収めヨセ勝負になる。
 これで細かく勝てるという判断だったと推測する。
 それにも関わらず半目負け。悔いが残る碁ではなかろうか。
 25日放映のNHK杯囲碁トーナメントでも依田9段は不完全燃焼のイメージを受けた。
 今回の棋聖戦は不完全燃焼のまま終わりそうな気がしてならない。
 頑張れ依田9段p(^-^)q

2009年01月02日

実戦詰碁(4)

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 黒先白死

 方圓サロンabtakagiさんVSめろんさんの対局に生じた形をアレンジしたものです。
 実戦は両者とも気づかずこれ以上は望めない大きさの白地になりましたが問題として出されれば初級者でも答えを見つけることができると思います。
 めろんさん、tannoさん、挑戦してみてください。

2008年10月14日

星から1間トビの死活

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10
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 黒先劫
 星の1間トビでノゾキから10ツギまでの形にを加え黒を包囲した形です。
 初手が2通り以上ありますから詰碁ではありません。
 級位者の場合はオサエの前に1路下のアテを打ってしまうのがお約束です。
 それでは包囲されるとシノギがありません。
 この形なら劫になり無条件では死にません。

2008年10月06日

隅の死活の基礎

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 黒先白死

 この白を活かしてしまう級位者がとっても多いのです。
 また力自慢の級位者は劫にしてしまうこともあります。
 あっさりと殺す手を覚えておいて損はありません。

 この形は正解より間違いの図の方がオモローな手筋があるのでした。

2008年09月04日

級位者はナマノゾキがお好き

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 級位者はナマノゾキが好きだ。
 相手が手抜きして切ったときの形はナマノゾキから切るのが最も好形だから相手は必ずツグ。
 自分の思ったとおりの手を相手が打ってくれる快感がナマノゾキを誘うのだろうか。
 左図のような形になると必ず下図のようにナマノゾキを打ってくれる。
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├┼A・┼┼┼
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 がナマノゾキだ。
 ツギは絶対。
 黒は先手でスソを止めたと喜んでとヒラク。
 白を固めた損に気がつかない。
 また白Aを狙われるアジの悪さも気にならない。
 この悪手は潜伏期間が長く忘れた頃になってその報いが現れるから悪手であることに気づかず同じ過ちをいつまでも繰り返す。
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 このような場合はヘボコスミの欠陥を咎めてサガリが形だ。
 ツギとキリを避ければ黒は欠陥のない姿で堂々とヒラキと足を伸ばせる。

続きを読む

2008年08月15日

級位者は姑息な手がお好き

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├┼B
├┼
├┼┼C┼┼┼
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 白◇ノビに対して黒Aツギか黒Bオサエか。
 この選択肢に黒Aツギでなく黒Bオサエを選ぶ級位者が多い。
 確かに黒Bオサエは隅の要点でもあり白Bハイに比べて出入り10目以上の大きさだ。
 また白Aでは黒Cキリで白を分断できここから戦いが起きても石数は圧倒的に黒が多い。
 アジに無頓着な級位者は黒Aツギのような本手より黒Bオサエのゲンナマに触手が動くのは当然かもしれない。
┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬
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├┼◆◆◆D・
├┼┼┼AC┼┼
├┼┼B┼┼┼┼
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 ツギを打たずにオサエならキリは必然の流れ。
 ここでハネが打たれたとしよう。
 本手の黒Bカカエを打たず黒Cハネ白Dノビと先手で黒◆を助けたと喜ぶ級位者が多い。
 たしかに一時しのぎで黒◆3子は助かったに違いないがいずれは黒Bカカエと手を戻す必要がある。
 その場合黒Cハネは白Dノビとの交換は大悪手だ。
 これにかぎらず級位者は本手が嫌いで姑息な手が大好きだ。
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├┼┼
├┼DCBA
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├┼┼┼┼E┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼
 Aの断点を防ぐのに黒Bノゾキ白Cツギと打ち先手でキリを防げたと喜ぶ。
 姑息な手段でAキリを防いだために黒Dノゾキのアジを消してしまったことに気がつかない。
 後手でもじっくりと黒Eケイマツギの本手が打てない。
 もっとも本手は正着とはかぎらない。
 この場合は黒Dノゾキ白Cツギ黒ケイマが正着かもしれない。
 また稀には姑息な手が正着なこともある。
 しかしノータイムで打つなら本手。姑息な手を打たなければならないときは熟慮の上での決行でありたい。
 ところが級位者は姑息な手が見えるとノータイムで姑息な手を打って得をしたと喜ぶ。
 姑息な手との訣別。これが級位者からの脱却のポイントだと力説したい。

2008年07月30日

厚味は磁石

 厚味には強力な磁力があるようだ。
 厚味があると必ずと言っていいほど級位者は厚味に吸い寄せられてくる。
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┼┼┼A┼
├┼┼┼B┼
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 左図のような形ができると黒Aとか黒Bとかに打って厚味を消したとほくそ笑んでいる。
 白の立場では白Aとか白Bに打って大きな地ができたと喜んでいる。
 強者は厚味と同じ極性をもっているのだろう。厚味があると弾かれたように近づかない。
 磁力は目に見えない魔力だから体得するのが難しい。
 石を取られた。それはこの手が悪かったからだ。このような指摘は級位者でも納得する。
 しかし厚味に引き寄せられた手は指摘しても納得できないから何度でも同じ過ちを繰り返す。
 級位者に厚味と同じ極性をもたせるようにするにはどのようにしたらいいのだろう。
 (島谷的舞録゛@FC2に移動します。)
posted at 04:23 | 級位者ハッスル道場

2008年07月21日

外勢だけが厚味に非ず

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 級位者は厚味=外勢と錯覚している人が多いことに気がついた。
 たとえば左図の場合、黒を厚味と感じても白を厚味と感じない。
 この形はどちらが厚い形かと問えば級位者は異口同音に黒が厚いと答える。
 だから平気でとケイマしナラビと交換してキカシたと喜んでいる。
 左上の白は活きている。活きている石は強い。強い石は厚味。
 白はガチガチに厚い形なのだ。
 一方、黒は景気良さそうに見えるがいろいろ隙がある泥壁だ。
 左上は白の方が厚い姿なのだ。
の交換がなければ白は傷があるから厚味とはいえない。
 上辺の模様を拡大する局面でなければは白を強化する悪手なのであった。
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 左図は高目の旧定石だ。
 この形がなぜ旧定石となってしまったのか。
 白の2目抜いて黒から4手連打しても死なない厚い形で白満足という結論が出たからなのだ。
 この形を白が厚いと言われて驚く級位者が多いのではなかろうか。
 級位者は外勢だけが厚味にあらずということを肝に銘じて欲しい。
 (島谷的舞録゛@FC2に移動します。)
posted at 04:17 | 級位者ハッスル道場

2008年02月26日

隅の死活

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 黒先でどうなりますか。

2008年01月13日

長生きにビックリ

【発信者】 HAL
右上、右下がこんなふうになったまま、手を入れずに終局すると、
左上の白は、なんと!!
活き石になるらしい。

2007年12月03日

級位者の法則:栗鼠虎が嫌い

 追われれば逃げる、逃げれば追うのは人間の本能なのだろう。
 級位者は追われる素振りを見せられると逃げても楽しみのない石を見捨てることができない。
 逃げ終えても逆襲に転じることができない壁にへばりついているカス石を逃げ出すのは級位者の通弊だ。
 級位者は捨て石を知らないわけではない。
 ウッテガエシのためにホウリコム捨て石やナカテのための捨て石なら打てる。
 しかし情に溺れ石をリストラすることができない。
 ひとくちに捨て石と言ってもいろいろな形態がある。
  • 犠打:ウチカキ、シボリ、ナカテなどがこれに該当する。

  • トレード:いわゆるフリカワリだ。

  • リストラ:トカゲの尻尾切りだ。置き去りにしたり更迭したりすることだ。
 犠打やトレードに該当する捨て石は定石の手順に現れるので級位者でも打てる。
 なかには必要もない犠打を投じて損をする場合さえある。
 ただしフリカワリになると定石手順以外はハードルが高いようだ。
 ましてリストラとなると有段者でさえ決行するのに二の足を踏みたくなる。
 犠打やトレードは石を捨てても見返りがあるがリストラは見返りがないから捨てたというより取られたという感じが濃厚だからだ。
 しかし役に立たない石やお荷物になる石を処分しないと事態はどんどん悪化する。
 安倍は更迭すべき閣僚をさっさと更迭せず自民党をどんどん不利な立場に追い込み大敗を喫している。
 彼が碁を打ったら壁にへばりついたカス石まで必死になって助け出そうとするに違いない。
 不利な事態に追い込まれ好転を図ることが不可能な場合は事態がさらに悪化しないように努めるべきだ。
 飛行機は不時着する場合燃料を捨ててから着陸する。着陸時の火災炎上を防ぐためだ。
 石をリストラすることはその石を処分することによる見返りはないが事態の悪化を防ぐことができる。
 碁は石を活用することが大切だが役に立たない石やお荷物になる石は活用することを諦めリストラしてしまう発想の転換が棋力向上に重要だと思う。

2007年11月26日

級位者の法則:スソには神経過敏で背中には無神経

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 級位者はサガリにオサエを打つ人が多い。
 白はサガリを先手で打てたことになった。
オサエの心理は黒の根拠を守ろうというのではなく地が減るのを防ごうというのだろう。
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 またノビに黒Aツギでなく黒Bオサエを打つ級位者が多い。
 黒Aツギは1目の地にもならないが黒Bオサエは白地が増えるのを防ぎ下側に黒地が出来そうと思うからだ。
 級位者にとってAの傷の痛みの実感が薄いようだ。また黒Aツギでできた鉄壁の板壁に魅力を感じないようだ。
 一般に級位者はスソの傷には神経過敏だが中央の傷には鈍感の傾向がある。
 このため備えなければいけない中央の傷を放置して大きそうなところを打ち後々その傷が化膿して命取りになることが少なくない。
 またスソは止めなければ気が済まないのでスソに迫った上手にお付き合いして甘い汁を吸われてしまうことになる。
 なぜ級位者はスソに神経過敏で中央の傷に鈍感なのだろう。
 吾輩は囲碁を教えるとき「囲碁は地を囲って地の多い方が勝ち」と教えたことに原因があると思うに至った。
 囲碁は地の大小を競うゲームとして教えるのでなく石の生存競争と教えるべきだったと反省する。
 そう考えると囲碁という名前も悪いなぁ。たんにの方がよさそうだ。
 地は石が生存するために必要だから地の多い方が石が沢山生存できることになるから囲碁ルールと矛盾しない。
 石の生存競争としてを認識すると中央の傷に痛みを感じるようになるだろう。
 普通の人は暴力団の事務所に怖くて近寄らないのと同様に厚味の傍に近づくこともなくなるだろう。
 級位者は碁が地を取るゲームという観念から石の生存競争という観念に切り換えると上達がスピードアップするのではなかろうか。

2007年11月21日

厚味は核兵器

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 ←は1938年6月26日から12月4日にかけて打たれた本因坊秀哉名人の引退記念碁だ。
 木谷実7段(当時)は47手目ツギを打ちヒラキを許している。
 級位者の多くはの手では下辺のヒラキを打つのではないだろうか。
ツギを打ったから眼ができるわけでもないし黒地が増えたり白地が減ったりするわけでもない。ただ傷のない板壁になるだけだ。しかもこの厚味はヒラキによって消されている。地の亡者にはとても打てる手ではあるまい。
 しかしツギによってできた板壁の厚味は双方の必争点とも思える下辺の大場に匹敵する価値があるのだ。
 厚味というものはそれだけで価値がある。厚味は善行のようなものだ。報奨を期待しての善行は価値がない。報奨を期待しない善行だからこそ価値があるのだ。
 今年のオール早慶囲碁フェスタの大盤解説のとき大竹9段は『厚味はその威力で相手を怯えさせることに価値がある。厚味を使わなければならなくなったら価値は落ちる』と語られた。
 厚味は核兵器みたいなものだな。
 核兵器はそれを背景に外交交渉を有利に進めることに価値があり使ったらオワだ。
 また核兵器に欠陥があったら放射線洩れその他のトラブルで味方を滅ぼしてしまう。
 囲碁の世界は日本のように外交交渉の足かせとなる欠陥憲法はない。
 しっかりと欠陥のない厚味を構築して戦いを有利に進めようではないか。

2007年11月15日

なんとなくは堕落の道

 アタリできるからなんとなくアタリする。
 アタリされたからなんとなく逃げる。
 傷があるからなんとなくノゾク。
 ノゾカレたからなんとなくツグ。
 あなぼこがあるからなんとなく出てみる。
 スソに迫られたからなんとなくスソを止める。
 級位者の碁はなんとなくのオンパレードだ。
 もっともなんとなく打ってしまうのは級位者ばかりとは限らない。プロでも集中力がプッツンしたときなんとなくの手を打ってしまい形勢を損じることがある。
 しかし上達に足踏みしている級位者は集中力の有無とは関係なくなんとなくを連発するなんとなく症候群のように感じられる。
 上達指導書にはだろう手を打つなと記されているがだろう手には打つ人の意志が込められているがなんとなくは無意識で打たれるのだからだろう手より始末が悪い。
 意志を持たずに打った手だから局後に「その手は悪い」と教わっても「あーそうでしたか」で身に付かない。なんとなく打っていたのでは上達を足踏みするのは当然だ。なんとなくは堕落の道への合い言葉なのだ。
 上達のスピードアップをはかるにはなんとなく症候群を治すことが大切だ。
 それにはどうしたらいいだろう。
 荒療治だがなんとなく打ちたい手が浮かんだらその手を次の1手の選択肢から外すようにしたらどうだろう。
 そうするとどこに打っていいかわからない?そりゃないでしょ。なんとなく打った手が先手になっちゃたらどうしましょ。どこに打っていいかわからないことには変わりないのではありませぬか。
 とりあえずなんとなく打ちたい手があったらその手以外を打とうと盤面を見渡す癖をつけることが大切だと強調したい。
 それでもなんとなく打ちたかった手がどうしても打ちたい手に思えたら自信を持ってその手を打てばいい。
 同じ手でもなんとなく打ったのとどうしても打ちたいから打ったのでは雲泥の差だ。前者は意志がないのに対して後者は確固たる意志をもっている。
 たとえその手が大悪手で敗着になったとしても血となり肉となって上達に貢献すること間違いない。
 吾輩はなんとなく打ちたい手は絶対に打たないことが上達の最短コースだと信じてやまない。

2007年11月11日

石取り碁は上達が速そう

 碁は取った石の多少で勝負するものではない。地の大きさで勝負するものだ。
 取ろう取ろうは取られの元。
 吾輩はことあるごとに石を取ろうとすることを戒めてきた。
 しかし碁を覚えてからわずか半年程度しか経ていないのに吾輩を3子でねじり伏せたぷーまさんの打ち方をみてその考えが変わった。
 石を取ろうとして打つ人の方が地を取ろうとして打つ人より上達が早いのではなかろうか。
 結城9段はプロになってからも低段のうちは石取り碁だった。地に辛いコンピュータ石田9段も院生の頃はゴリゴリの石取り碁だったという。
 強くなった人の多くはあるレベルまでは力碁で石取り碁だったようだ。
 鑑みるに地取り碁の方が上達を阻む要素が多そうだ。
  • 欠点を補わないで大場を打つ。

  • 弱い石を放置して敵の堅陣に殴り込みをかける。

  • スソにこだわる。

  • 役に立たない石を逃げ出す。
 これらの吐き気を催すような手はすべて地に拘泥することに起因する。地に拘泥した上に石を欲しがるのだから始末が悪い。
 石を取るのが楽しくてたまらない石取り碁の人は自分の石を攻められるのが何より嫌いだから役に立たない石を逃げ出したり欠点を補わないで大場を打ったり敵の堅陣に突入したりなどしない。
 地に拘泥しないから地を減らそうとしただけの手にはお付き合いしない。
 相手の欠点を虎視眈々と狙いチャンスと見れば襲いかかる。
 これらは碁の上達に非常に重要な要素だと思う。
 もちろん石取り碁には大きな欠点がある。
 石を取りたい一心で相手の石を自分の地に追い込んで活かして大損をしたりカウンターパンチを喰らってダウンしたりする。
 また狙った石をカス石にされてしまうと取ったけれども損をしたということもよくあることだ。
 しかし石取り碁は失敗した原因が明白だから同じ類の間違いを何回も繰り返さないですむ。
 これに対して地取り碁は損をしてもその原因がわかりにくい。上手から指摘されても自分の棋力では納得できない場合が多いからすぐに忘れ同じ間違いをうんざりするほど繰り返す。
 大場より急場ということを教わっても地が欲しいので急場があるのに大場を打ってしまうのも地取り碁の通弊だ。
 先手を打ちたい病も地取り碁の方が石取り碁より重症な感じを受ける。
 地なんか要らない石が欲しいに徹した方が上達が速いのではないかと思う今日この頃だ。

2007年11月09日

命令手は大悪手

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と出れば誰でもとオサエる。このような手を命令手という。
 命令手を打っている間は相手が名人だろうが本因坊だろうが思いのままだ。気分がいいので先手を打ちたい病の級位者は口を酸っぱくして命令手は大悪手だと注意してもなにげに命令手を打ってしまう。
 ときには命令手にならない手を命令手と勘違いして手抜きされ慌てるというお茶目をすることがある。
 命令手が悪手という認識がないのだ。
 命令手が正着になる場合はその手を打たなくてはならない場合に限られるレアケースだ。
 それ以外の場合は勝敗に関わる大悪手の場合が多いのだ。
 どのくらいの大きさの悪手かといっても目数で表せないことの方が多い。
 だから大悪手という認識がなく自分の思い通りに進むということで衝動買い気分で命令手を打ってしまう。
 しかし命令手を打ってしまったために勝てる攻合いを負けにしたり劫材不足に泣いたりすることになる。
 命令手は悪手ではなく勝敗を左右するほどの大悪手だと肝に銘じて欲しい。
 着手の前にこれを打ったら必ず相手がこう打つと思った場合はその手は大悪手だから打たないと心に誓って欲しい。
 誤解のないように申し添えるが先手になる手が全て命令手というわけではないし悪手であるとはかぎらない。
 その手が必要だから打った手がたまたま先手になるということはよくあることだ。
 必要あるから打つのであって先手で打てるから打つのではないのだ。
 命令手を打つのはその手が必要な場合に限って欲しい。

2007年10月31日

キリとキリチガイは違う

 級位者はキリとキリチガイの区別がつかないようだ。
 たしかに両方とも相手の石を切断していることには変わりない。だからキリチガイはキリに含まれると考える。分類学的に考えればそうかもしれない。しかし、そう考えてしまうと両者の性格を見失ってしまう。
 キリとキリチガイは性格が正反対なのだ。
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◆┼
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 左図◆はキリだ。
 キリチガイとは言わない。
 ◆によって分断された白は◆を取らなければ別々に世帯を持たなければならない。
 ◆は攻撃を目的とした手なのだ。
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 左図△・▽はキリチガイだ。
 キリチガイは敵の縄張り内での戦いで犠打を放って戦果を上げようと目論むサバキの手だ。
 野球にたとえれば犠牲バントのようなものだ。犠牲バントはセーフティバントとは異なり自分がセーフになることよりランナーを進塁させることが目的だ。犠牲バントを命じられたのに自分もセーフになろうと内野安打を狙うと空振り、ファウル、内野フライなどバントの目的を達せないことになる。
 キリチガイも同様だ。キリチガイは敵の石を攻めるのが目的ではなく自分の石をサバクのが目的だ。
 ▽と△の両方を助けようと思ってはいけない。石の流れに応じてどちらか一方の石は捨てるつもりでなければいけない。
 級位者はキリチガイを攻めと勘違いするらしく両方の石を助けようとしサバキで打ったはずなのに弱い石を2つ作ったことになり両方とも討ち死にすることになってしまう。
 キリチガイ一方をノビよという格言があるがキリチガイで一方をノビられたらキリチガイ一方を捨てよという格言を作りたい。
 ただし相手がアタリ・アタリで来た場合は捨てるにしてもいったんはノビてポンヌキを避けるのが原則だ。しかし、この場合でも流れによってはどちらかの石を捨てるつもりでなければいけない。

2007年10月25日

ここでは

【発信者】 chr
=================
ノビが本筋で良かったでしょう。

m5からは左の石があたりになって
充分戦える。

元々は味悪で打ち難い打ち方でしたが、

2007年10月03日

なんで

【発信者】 chr
=================
はねなかったの?

2007年09月26日

級位者の法則:攻める石にツケる

 激烈な戦闘といえば肉弾戦を思い浮かべる人が多いだろう。
 素手で戦う格闘技は手の届く範囲まで近寄らなければ攻撃することができない。
 攻めることは接触することだと脳裏に刻み込まれることになっても不思議ではない。
 このため初級者はツケることは攻めることだと思ってしまうようだ。
 上手がサバキのためにツケを打つと攻められたと思って慌てるし攻めようと思う石にはツケを打つ。
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 左図は星のツケノビ定石の基本形だが初級者はツケを白を攻める手だと思いまで固まったことを攻めの効果だと思うようだ。
 たしかにまで黒は立派な形になったがまでの白も立派な姿だ。
 しかしツケは相手を強化するという代償を与えて自分を強化する守りの手だということを初級者になかなか納得して貰えない。

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 攻める石にツケるなと教えると左図は攻める石にツケているではないかと問われる。
 確かにコスミツケはツケには違いない。
 しかし上図とは大きな違いがある。
 上図は相手がツケに応じることによって根拠を得ているが左図はツケで根拠を奪っている。
 この根拠を奪っているか否かが大問題なのだ。
 ツケれば相手の石は強化される。捨てるつもりの石を強化するのは盗人に追い銭だから強化した石は捨てにくくなる。
 コスミツケはわざと相手の石を強くして捨てにくくするので効果的な攻めができるのだ。
 したがって黒◆がなかったり黒◆の背後に白が迫っているのにコスミツケを打つのは白を強化する利敵行為の大悪手になることを肝に銘じて欲しい。

2007年09月15日

お見事〜

【発信者】 chr
=================
鮮やかな決め手
師匠、いつごろからこの手を読んでましたか?
113あたりかな〜?
先に127まで荒らしてから
しのぐと言う戦いなれているのが
良く分かりました。

黒に付いては6子で60目勝とうと言う考えで打ってますが
それも良いでしょうね。

2007年09月02日

痛撃のある場所で手抜きをするな

 初級者は上手の打った手の後をついてまわり上手に翻弄されることが多い。
 上手はこの性癖を正すため二言目には石音のしないところへ打てと教える。
 教わったことに忠実に従うよい子は石音がしないところを打とうと心がけるため石が競り合っているときでもそっぽを打って痛烈なダメージを受ける。
 これが度重なると上手の教えを信用しなくなり石音のしたところしか打たないようになってしまう。
 教える人の責任は重いなぁ。格言は覚えやすいように言葉を省略しているから省略されている言葉を含めて教えなければ大怪我の元だ。石音がしないところへ打てというのは痛撃がない場合は石音のしないところを打てという意味だということを教えなければいけないだろう。
 自分が相手に痛撃を与えることができるのに別の場所に転戦すれば相手を助け起こすことになる。
 手抜きすれば相手から痛撃を受けるのに別の場所に転戦すれば待ってましたと叩きのめされてしまうことになる。
 先んずれば敵を制す戦いでは機先を制すから石音のしないところを打つことを心がけるのは重要だが痛撃がある場所での手抜きは厳禁だ。
 碁を打つときは
  • 次の手で相手に痛撃を与えることができるか。

  • 手抜きすると相手から痛撃を受けないか
をチェックし、どちらでもないときに石音のしない場所に打つことを心がけて欲しい。
続きを読む

2007年08月31日

級位者の法則:アタリにできる石はアタリする

 級位者はアタリにできる石があると反射的にアタリをしたくなるようだ。
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 たとえば左図のような場合は無造作にアタリアタリをしてからオサエを打つのが級位者の慣わしだ。
アテやアテは隅の眼を奪う大悪手なのだ。
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 この後オキで隅に2眼できないから黒はツケなど命からがら中央に逃げ出さなければならない。
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 アタリを打たないでオサエを打てばよほど白が劫自慢でない限り黒のシノギは容易だ。
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B┼A┼

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 この後ツケコシからホウリコミがシノギの手筋。
ツギならホウリコミが劫を有利にするための手筋で10ヌキに11オサエでAくんとBくんが見合いとなる。
 白Aカカエと自重すれば黒Bでぴったり2眼の活き。
 白Bオキと眼を奪えば黒取り番の劫になる。ホウリコミを打っていないと白取り番の劫となってしまうからご用心。
 白は劫に負けたら大損害だし黒には脱出を見るソバ劫があるから白がよほどの劫自慢でないかぎり白Aカカエ黒B活きになるのが相場だろう。
ホウリコミがシノギの手筋でこれが打てるのがアタリをしなかった効果なのだ。
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アテを打ってしまうとオサエにナラビとツケコシを防がれて隅に2眼できなくなる。
コスミと眼形の急所に打ってもオキでAくんとBくんが見合いだ。
 黒は難破船となって中央をさまようことになる。
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 アタリをしないでオサエならナラビとツケコシを防がれてもノゾキからツギで活きることができる。
 不用意なアタリは命取りになる。ご用心ご用心。

2007年08月27日

級位者の法則:非常手段を知ると平常時でも使う

 非常時に使うサバキの手筋は見た目に華麗だ。
 死にそうな石が綱渡りで遊軍に連絡したりガラガラだったスソが先手で止まったりする。
 このような手を知ると使ってみたくなるのが人情だ。
 チャンスがあると非常時でもないのに使ってしまう。
 しかし非常手段というのはあくまでも非常時に使う手段で平常時には使ったら損になるのが普通だ。
 自動車を運転していて水の中に落ちて沈んでしまった。水圧でドアが開かない。脱出しなければ助からない。こんな場合はガラスを叩き割って脱出するだろう。しかし緊急事態でもないのにガラスを叩き割って出るようなことをしたら大損だ。
 自動車の場合はガラスを叩き割ることが損だということは自動車を運転できない人でもわかる。だから『するな』と言わなくてもしないだろう。
 しかし碁の場合は損であることは教えられないとわからない場合が多い。このため平常時でも非常手段を使ってそれが普通の手だと勘違いしている級位者が少なくない。
続きを読む

2007年08月26日

級位者の法則:先手で眼を失う

 級位者は何も打たなければ活きている石を先手を打って活きをなくすことが少なくありません。
 高段者でも相手の石を攻めるために自分の眼形を潰してしまうことがありますが級位者は守ったつもりで眼を無くしてしまうのです。
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 ←のような局面だとハイを打って先手で黒地を減らしたと喜んでいる級位者は多いのではないのでしょうか。
 このハイはオサエと換わって黒の根拠を失う大悪手だと気づかないようです。
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 上図の形は将来ノゾキを打たれると上辺で眼がなくなってしまうのです。
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 黒ハイ白オサエの交換がなければノゾキから眼を奪われてもサガリから隅に眼を作ることができます。
 つまり最上図のハイは隅に眼を作る可能性を潰してしまったのです。
ご用心ご用心

2007年08月16日

守りを固めたらご用心

 大きい場所がいっぱいある局面で上手が貴重な1手をかけて守りを固めた。
 これは上手は何かを狙っているのだ。
 守りを固めるということは上手が狙いを実行する際に邪魔になる透明黒石を一掃したことなのだ。
 上手が弱いとも思えない石の守りを固めたら何か狙っているなと感じ取り全局面を見回し自分の石に欠点がないか確かめることが重要だ。
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 たとえば左図の局面で上手がと黒1子を噛み取った。
 右下の白はこの手を打たないでも活きている。
 ヨセとしてはベラデカな手だがまだヨセではなく盤上には喉から手がでる大きいところがごろごろしている。
 それなのに大ヨセとも思える噛み取りを上手が打った。
 これは何かあるに違いないと感じ取って欲しい。
 上手の直接の狙いは白Aアゴからの下辺侵略だ。
 しかし侵略だけなら地だけの問題だから黒としては恐るるに足らない。
 上手は下辺を侵略してから白Bのハザマを衝き黒◆の一団と黒▲の一団を切り離し黒◆群・黒▲群・黒▼群を絡み攻めにしようとひそかに企んでいるのだ。
 実戦は上手の思う壺にはまり黒▲の一団が頓死することになってしまった。
 上手が守りを固めたときは自分の構えに欠陥がないか注意に注意を重ねることが必要だ。

2007年08月13日

透明石を大事にしよう

 碁盤の上には実際の黒石と白石のほか透明な黒石と透明な白石が散りばめられています。
 透明な石はゲリラのように突如として姿を現し襲いかかってきますから透明な石を見失うと大怪我をします。
 上手は透明な石がよく見え下手は透明な石を見損ないがちです。
 透明な石が見えるか見えないかが勝敗の分かれ目になることは少なくありません。
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 左図の形は白◇を捨てることができないことを前提にすると盤上にある黒石のほかA、B、C、D、E、F、Gなどに透明な黒石があるのです。見えますか。
 白はA〜Gに黒石があるものとして戦わなければならないのです。
 ただしこの透明黒石は実在の黒石と違って大きな欠点があります。
 白が白◇を捨てるつもりになったら消えてしまいます。
 また透明黒石のどれか一つでも姿を現すと残りの透明黒石は消えてしまうのです。
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 たとえば(上図A)を打つとと応じられ上図B〜Gの透明黒石は消えて無くなります。
 そのかわりaとbに透明黒石が生まれますが上図B〜Gの価値に比べてぐーんと落ちるでしょう。
 級位者はツケを打って先手でスソを止めたと喜びB〜Fに散りばめられた透明黒石を葬り去ったことに気が付かないようです。
 白は口先では『先手でスソを止められた。参った。参った。』とボヤキますが腹の中では邪魔だったB〜Gの透明黒石が消え去ったので大喜びしています。参ったのは白ではなくて黒だったのです。
 相手の透明な石を見失わないようにし自分の透明な石を無駄遣いしないようにすることに心がけることが上達の近道だと思います。

2007年07月07日

乱暴な手といじけた手

 碁はいい手を打って勝つのではなく悪い手を打って負けるのだ。
 しかし悪い手も対応の仕方ではいい手に化けてしまう。
 悪い手を応酬した場合は後から悪い手を打った方が不利になるのが常だ。
 悪い手の性格に合わせた対応をしないと悪手変じて好手になり形勢を損じるから注意が肝要だ。
 とくに初級者が間違いやすいのは乱暴な手といじけた手への対応だ。
 乱暴な手を打たれると怯えて大幅に譲歩し、いじけた手にはしつこくつきまとう。
 対応が逆なのだ。

 乱暴な手は屈すると暴利を得られてしまう。
 プロより多く置かせるアマが少なくないがプロは乱暴な手を打たないのに対しアマは乱暴な手を打って暴利を得るからだ。
 乱暴な手には断固として立ち向かわなければ相手に甘い汁を吸われてしまう。
 ただし乱暴な手に対抗するには技と力を必要とする。
 暴力に屈しないためには技と力の養成に努めることが大切だ。
  
 いじけた手は働きが少ない手だから知らん顔して他の場所で働けばいい。
 相手が働かない手を打ちこちらが働いた手を打っていれば自然に蓄えに差が出てくるだろう。
 いじけた手にこちらもお付き合いしていると稼ぎに差がでてこない。
 いじけた手は図に乗って高飛車に対応すると攻めに備えた守りの好手になってしまう。
 相手の悪手を好手に変えさせては勝てる碁も勝てない。
 いじけた手は相手にしないことが最善の対応だと知って欲しい。

2007年07月04日

貪不得勝

 相手が悪い手とされている手を打った。
 しめた\(^o^)/ ここで大儲けしてやろう。o(^-^)o
 この考えが大怪我を招く。病院
 悪い手と言っても千差万別だ。
 相手が打った手が自殺行為の手なら確かに大儲けできるだろう。
 相手が打った手が無理な手の場合も正しく応じれば大儲けできるが間違えると大損をすることが多いから要注意だ。
 相手が打った手が緩い手や愚形の場合は利益を得るが決して大儲けするわけではない。
┌┬┬┬┬┬┬┬
├┼┼┼┼┼┼┼
13
11┼┼
1210┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼
   (1)
┌┬┬┬┬┬┬┬
├┼11131015
12
├┼17
├┼14┼┼16┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼
   (2)
 図(1)は定石はずれだ。
 黒は喜んでとツギ13までとなった分かれは黒大満足だ。
 しかし定石の図(2)と比べて黒がボロ儲けしているわけではない。
 吾輩はの段階でコミ10目やるから図(1)を選べと言われれば喜んで図(1)を打つ。コミ5目やるからと言われたら悩むなぁ、、どうしよう、、、
続きを読む

2007年06月25日

相手の協力を前提とした手は慎もう

 囲碁は好手で勝つのではない。悪手で負けるのだ。
 相手が悪手を打たない限り碁に勝つことはできない。
 だから相手の悪手を期待することは間違いとはいえない。
 しかし相手の悪手を前提とした手順で作戦を立てることは間違いだと思う。
 この手を打ったらこう打ってくれたらいいなぁ。そうでないと困るんだけどこの相手ならきっとこう打ってくれる。
 相手の協力を期待して打つのと相手に悪手を打たせるように罠や落とし穴を仕掛て打つのとでは大違いだ。
 尋常一様な打ち方では挽回できないほど敗勢の場合はダメモトで自分にとって都合がいい手を相手が打ってくれことを期待した手を打つ場合があるがそれは勝負手というより投げ場を求めての手だ。
 投げ場を求めるほどの形勢でもないのに相手に悪手を打たせる仕掛けを施す労力もかけず棚ぼた的に相手が自分にとって都合のいい手を打ってくれることを前提にした打ち方は見苦しいばかりでなく破滅の道へのプロムナードだ。
 勝負の女神ニケ様に溺愛されている人はこのようなキモイ打ち方をしてもニケ様が相手に毒気を吹っかけてこちらの思い通りの手を打たさせることもあろう。
 しかしニケ様の助力で勝つことはできても棋力の向上にはつながらないはずだ。
 こちらにとってありがたいという手を打ってくれることを前提とした手を打つことは指導碁や挽回不能の碁でないかぎり慎むように努力したい。
うっかり狙いは有力な戦法だが

2007年06月23日

壁は厚味と限らない

 壁と厚味は混同しやすい。
 マジカルバナナだったら「厚味といったら鉄壁」が常識的なレスだろう。
 たしかに鉄壁は厚味の代表選手だ。
 また傷がない板壁もすこぶる厚い。
 しかし壁には傷を衝かれるとぼろぼろ崩れてしまう泥壁もある。
 泥壁を厚味と勘違いして敵石を壁に押しつけようとすると逆に壁攻めの憂き目にあうことになる。
 ただし泥壁といえども壁は壁だ。 間仕切りとして使えば役に立つ。
 厚い壁は厚味としてそれだけで価値があるが泥壁は模様に貢献しなければ価値がない。
 したがって模様ができそうもないところに泥壁を作るのは骨折り損のくたびれもうけだ。
┌┬┬┬┬┬┬┬┬
├┼┼┼┼┼┼┼
├┼
├┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼
├┼AB┼┼┼┼┼
├┼┼┼┼┼┼┼┼
 左図の壁は傷だらけの泥壁だがAやBに黒石があるときは模様構築の要素となっているから立派な構えだ。
 また泥壁でまるまる地を囲えたら弱い石を補強しながら地を作ったことになるから一石二鳥で非常に効率がいい。
 しかしAやBに白石があるときは砂上の楼閣に過ぎない。このような場合には三々にはオサエではなく4からオサエる定石を選ばなければいけない。
 白の立場でいえば泥壁を無駄なく模様を構築させてはならない。
 相手に効率のいい地を作らせることは非勢に直結する。
 泥壁は立体的な地を囲わせないようにし鉄壁は囲わせるようにする。
 厚い壁かウスイ壁かの判断が棋力の分かれ目だ。

2007年06月18日

樫の間

【発信者】 めろん
=================
黒27で、Bといったらいけませんか?

2007年06月13日

行儀が悪い渡り箸(移り箸)

 料理を食べるときいったん箸を付けたのにも関わらずその品を食べ終わらずに他の品へと箸を付ける渡り箸(移り箸)は行儀が悪いと嫌がられる。
 こどもはきちんと躾ないとあれも食べたいこれも食べたいと渡り箸をする。
 初級者の碁を見ていると渡り箸を思い出してしまう。
 おいしい場所がAとBの2カ所あったとしよう。
 両方打てたら嬉しいが1回で2カ所打つわけにいかない。2手連打したら反則負けだ。
 とりあえずAかBのどちらかに箸を付けることになる。 
 Aの皿に箸を付けたとしよう。
 Aの皿に箸を付けたもののBの皿に未練が残りBの皿に渡り箸する。
 相手がぼんやり者ならAの皿とBの皿のご馳走にありつけかもしれない。
 しかし相手がぼんやりしていなければBの皿の料理を食べるどころか最初に手を付けたAの皿の料理まで食べ損なってしまうことになろう。
 まさに二兎を追う者は一兎をも得ずだ。
 箸でつまんだものを食べ終わるまでは別の皿に手を出すと罰が当たるのだ。
続きを読む

2007年06月11日

ヤバイヤバイはもう手遅れ

 下手は上手に比べてこわがりなのに危機感が薄い。
 反発しなければいけないところはこわがって上手のいいなりになるのに危険なところに平然と足を踏み入れたり欠陥があるのに放置する。
 オイドンも上手と打つと夢にも思わなかった欠陥を衝かれて奈落の底に転落することが多い。
 欠陥を衝かれてヤバイと思ったときは既に手遅れでその段階で神様にバトンタッチしたとしても損害を最小限に食い止めることしかできない。
 アジの悪さは動脈硬化のようなもので自覚症状に乏しい。
 血管が破裂してから予兆があったことに気が付いても手遅れだ。
 一命を取り留めても後遺症が残りリハビリに苦労することになる。
 どこでヤバイと感じるかが運命の分かれ目だろう。
 健康の維持には早期発見早期治療が大切なように危機感の養成が級位者の最大の課題だと思う。
続きを読む

2007年05月22日

吝嗇は上達の妨げ

 吾輩は吝嗇な考えは上達の妨げと思っている。
 安物の碁盤碁石を使うのが上達の妨げというわけではないぞ。
 高価な碁盤碁石を使わないのは節約であって断じて吝嗇ではない。
 吝嗇と節約とは似て非なるものだ。
 吾輩は無駄を排するのが節約で支出を嫌うのが吝嗇だと思っている。
 節約家は無駄を排するための支出を惜しまないが吝嗇は支出を惜しんで無駄に甘んじる。
の吾輩は一匹狼の自営業をしたことがあるが広告や接待費などの支出を惜しみ売り上げが伸びず会社を畳むことになった。
 安物買いの銭失いをするのも吝嗇の報いだ。
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2007年05月06日

級位者の行動パターン

    相手の打つ手が決まっている手は必ず打つ。
    相手が自分の意図通りの行動をしてくれるから気持ちがいいのだ。わーい(嬉しい顔)
    取れる石はカス石でも取る。
    石を取った快感。これが楽しみで碁を打つんだ。文句あっか。パンチ
    助けられそうな石はカス石でも助ける。
    助かりそうなものを見殺しにするのは人道に反する象。(`ε´)
    活きるためにはどんな損でもする。
    命あっての物種ですっ。病院
    取られた石は最後までもがく。
    ネバーギブアップの精神が肝心なのだ。p(^-^)q
    打つ手がちぐはぐ。
    あっちでもこっちでも得したいんだもん。一人でペア碁だヨーン。:-p
    攻めようとする石にツケる。
    組み付いてねじ伏せるんだ。(ノ-o-)ノ 中☆(o_ _)o .zZ
    スソはおさえる。
    身だしなみですっ。(>ω<)
    守るつもりでコスミツケ。
    先手でスソが止まるじゃん。手(チョキ)
    強い石に吸い寄せられる。
    寄らば大樹の陰。クリスマス
    弱い石は追い飛ばす。
    追いかける楽しさ堪えられませんなぁ。C= C= \(;・_・)/
    切れるところはノゾク。
    切れないところはノゾクなって言うじゃん。(∵)
    出られるところは出る。
    だって先手だもん。\(^o^)/
    覚えた定石は周囲の状況お構いなしに覚えた通りに打つ。
    よい子は習ったことを守りますっ。手(パー)

2007年05月04日

命令手を打つのは衝動買いの心理

 1万円する商品が1000円で売られている。
 その商品は全く必要ではないのに衝動買いしてしまう人は多いのではないだろうか。
のオイラは1000円もすると衝動買いをしないが100円ショップだとついつい衝動買いしてしまうことが少なくない。
 碁でも先手で打てるところがあるとその手が必要かどうかを考えずに打ってしまうのは衝動買いと同じ心理かもしれない。
 衝動買いが家計を圧迫するのと同じように衝動的に先手を打ってしまうのは碁の形勢を圧迫する。
 先手で打てる手があっても必要でなければ我慢して打たない。
 言うは易く行うは難しだが級位者にとって最重要課題だと力説したい。

2007年04月28日

ヘボコスミ

┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
1716┼┼┤
┼┼AB18┼┼┼┼┼┤
┼┼┼┼┼┼┼15┼┼┤
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
18コスミはキビシイ好着。
 これに対する白Aが典型的なヘボコスミ。
17・Aコスミの形に対して18がそれぞれアゴと呼ばれる形の急所になっています。
 つまり白は好んで黒の石を急所にこさせていることになります。
 わざわざアタリに突っ込んで取られるのと同罪ですね。^^
 理屈抜きに白Aのような手に嫌悪感を抱くように感覚を磨いて欲しいと願います。
 (嫌悪感を抱いても勝つためには我慢して打たなければならない場合もあります。)

 白Bオシ黒ハネ白Aグニャとアキ三角の愚形になったとしてもキリが残るだけヘボコスミよりは働いています。

18コスミにより白が苦しい戦いになるのは17の酬いですからしかたありません。

2007年04月14日

Re:13路でおちゃめ

【発信者】 HAL
=================
方円ノートに、投稿できないので・・・。

白のヨセを少しだけ変えてみました。
ところで、コミは?

2007年04月07日

樫の間4077:白Q4のかわりに

【発信者】 めろん
=================
たしかに白Q4は一番でかいと思いました。また、Q4のかわりに、33もあると思いましたが、33では、中の白に響いてくるから危ないかなあと思いました。
でも、一番嫌だったのが、白の打ち方はよくわかりませんが、R5ノゾキあたりから白アリしてくるのが、まずい、やばい・・・と思っていました。

2007年04月05日

欅の間3754:ヒントたいむ〜1回目

【発信者】 めろん
=================
左辺の黒2子は左辺下の黒とはつながらないので単独に活きなければいけません。それは何とかなりそうですが、白はHのところからの黒の大石を狙っていると思われます。左辺も活き、かつ黒の大石もうまく活きるためには、どう打っていけばいいでしょうか。ご指南お願いします。

2007年04月04日

級位者マーフィーの法則

  • 急場は相手に打たれる。
     打ってはいけない先手を打ち打たなければいけない先手は打たない。
     平和なときはお付き合いし非常時には戦線離脱する。

  • カス石は逃げ回る。

  • 要石は取られる。

  • 両先手のところは上手の権利。

  • 切れるところはノゾく。

  • 2眼ありそうな石は死ぬ。

  • ハザマがあれば割かれる。

  • 劫になれば損劫を打つ。

  • 空いているダメは詰める、
  • 2007年04月03日

    ハメ手のすすめ

     ハメ手とは相手が正しく応じたら損をするが間違えて応じると大儲けする手をいいます。
     このことからハメ手は邪道の手まやかしの手で上達の妨げになるという人が少なくありません。
     しかしハメ手は巧妙な手筋を含んだ定石の変化の一つです。
     相手が正しく応じたら損をすると思われていたハメ手が正しく応じられても損をしない応手が発見されて新定石になったものもあります。
     またハメ手破りとされていた応手が研究が進むにつれ実はハマリだったという例も少なくありません。
     ハメ手は手筋の宝庫です。
     私はハメ手を研究することは上達に繋がると信じています。
     ハメ手を研究するにはハメ手を打たれたときの対策だけではなく自分から損を覚悟でハメ手を打ってみて身をもって手筋を体験することが必要だと思います。
     私は積極的にハメ手を研究し負けを覚悟で互先の碁で実際に使ってみることを級位者にお奨めします。
     ただしハメ手はトリッキーな手筋を含むことが多いのでペア碁や連碁ではチームメートがその手筋を知らないためにぶち壊しにしてしまいますからハメ手を打つことは避けるべきでしょう。

    続きを読む

    2007年03月26日

    樅の間のヨセ

    【発信者】 Takkun
    =================
    実は、白1から白7が先手で、8〜24までは同じくらいの大きさの手(5〜6目)が続きます。黒24が中ヨセの手どまりで、白25からは小ヨセに入ります。

    これで数えると、白が13〜15目くらい勝ちうです。

    2007年03月25日

    樅の間、白96

    【発信者】 Takkun
    =================
    (検討室に投稿できないので、ハッスルに投稿します)
    実戦では、白に活きはないと思ってP18に打ちました。島谷さんの活きがあるというコメントで、白1ノビ、黒ツギで手になっていると思い直したのですが、良く読むと本当に活きがあるのか?
    大ボケだと思いますが、教えて下さい。

    2007年03月21日

    碁ワールド4月号

    【発信者】 すぎさん
    =================
    認定100問 解答をみました。わーい(嬉しい顔)

    昨年と比べて ”中盤”が大幅にダウンです。右斜め下
    対局数が増えてるはずなのに・・・???

    ヨセは、手筋と一緒になっているので、そちらの状況は不明です。(多分 かわっていないとおもいます。)

    今年は、本の売り込みじゃなくて紹介があるので読んで見たいと思います。さっそく本屋でチェック 目

    2007年03月13日

    盆栽の間3195:切りを逃すな

    **ABCDEFGHJKLMNOPQRST**
    19┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
    18├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
    17├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤17
    16├┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼┤16
    15├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤15
    14├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤14
    13├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
    12├┼┼┼┼┼10┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
    11├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤11
    10├┼┼┼・┼┼┼┼┼・┼┤10
    09├┼┼B11┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
    08├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤08
    07├┼┼┼┼┼A┼┼┼┼┼┼┼┼┤07
    06├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤06
    05├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤05
    04├┼┼┼┼┼┼┼・┼┼┼┼┼┤04
    03├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤03
    02├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤02
    01└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘01
    **ABCDEFGHJKLMNOPQRST**
     白40(左図◇)に黒41(左図)コスミはキモイ手。
     気持ち良子さんのノビキリから10まで白は好調先生。
     ところが11ブツカリに戦線離脱の白Aノビキリとはナンタルチア。がく〜(落胆した顔)
     白Aを打ちたいのだったら以下の手を打たずにすぐに打たなければいけません。
     黒Bツギで黒全体が連絡し103子が壁にへばりついたカス石に。がく〜(落胆した顔)
     しかもがケイマのツキヌキの哀れな姿。もうやだ〜(悲しい顔)
     あっというまに3手を悪手にしてしまったのでは普通ならオワふらふら
     以下の手を打ったからには白Bキリ以外に打つ手は考えられましぇん。
     ここを切っておけば3方カラミで白は左団扇であったと思われます。

    2007年03月11日

    樅の間3866:下辺の手

     実戦88は安全運転の手でこれで下辺の黒地は食い破られて白の勝ちが確定するでしょう。
    ┼┼┼
    ┼┼┼┼┼┼┼┼┤
    ┼┼┼┼┤
    ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
    ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
    ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
    ┼┼・┼┼┼┼┤
    ┼┼┼┼┼┼┼┤
    ┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤
    ┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘
     私ならポンヌキの厚味を活かしてツケと踏み込みます。
     そしてサバキというのではなくエグリに行き、ポンヌキの威力で下辺は白地になるという実例を示します。

    2007年03月05日

    欅の間3565:ヒントたいむ〜4回目

    【発信者】 めろん
    中の大石は活きたかなと思っていたんですが、欠け目にされてしまいました。つながらなければ、中の白石とのたたかいなのでしょうか。どうしたらいいかご指南ください。

    2007年02月23日

    欅の間3500:ヒントあいむ〜3回目

    【発信者】 めろん
    74手目ですでに間違えたのかもしれませんが、こんなふうになったら、どう打ったらいいのかわかりません。ご指南お願いします。

    2007年02月19日

    欅の間3485:ヒントたいむ〜2回目

    【発信者】 めろん
    中央に分かれた右の4子はまだつながってはないようですが、白もしっかりしてしまいました。これからどう打っていくといいでしょうか。ご指南よろしくお願いします。

    2007年02月13日

    欅の間3434:ヒントたいむ〜1回目

    【発信者】 めろん
    ここで切ってアテて出ていくか、グズミで出て行くかしか思いつかないので、ヒントもらいにきました。よろしくお願いします。

    2007年02月04日

    タンツギ

    【発信者】 chr
    アテには継ぎます。
    の言葉にまんまと引っかかって、、、

    単に継ぐ手は考えてなかったか。
    この位の攻め合いくらい読めないと
    もっと強くなれません。

    2007年01月26日

    欅の間3277:ヒントたいむ〜2回目

    【発信者】 めろん
    ここで、上ハネか下ハネかと思ったのですが、たいていこういうところから、ボロボロになっていきます。どう打っていけばいいでしょうか。ご指南よろしくお願いします。

    2007年01月21日

    欅の間3238:ヒントたいむ〜1回目

    【発信者】 めろん
    38からの黒が封鎖されてしまいました。これを中で活きれるのか・・・あきらめて他へいくのか、いろいろやってみましたが、わかりませんでした。
    どうぞご指南よろしくお願いします。

    2007年01月01日

    欅の間3052:ヒントたいむ〜2回目

    【発信者】 めろん
    あけましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いします。

    黒中央は2つに別れてます。でも、白も中央2つに分かれてます。これからどう打っていくといいでしょうか。(今度は早めにヒントもらいにきました^^;)ご指南よろしくお願いします。

    2006年12月29日

    欅の間3028:ヒントたいむ〜1回目

    【発信者】 めろん
    もっと早くヒントもらうべきでしたが^^;
    ここから、どういけばいいでしょうか。ご指南よろしくお願いいたします。できれば、変化予想図がほしいです^^;

    2006年12月27日

    厚く打つ

    【発信者】 chr
    >他のところにまわったほうがいいのかなあ・・・

    手を抜く事を考えるようになったのは
    大変な進歩です。

    こういう風に厚みに巾を持たせて打つのも
    互い先でも立派な打ち方です。

    2006年12月23日

    コウ

    【発信者】 めろん
    これでコウですよね?

    2006年12月16日

    下がる手は?

    【発信者】 HAL
    下がっては、いけなかったんでしょうか。
    P3との交換なら、Q6に切り難くなって、
    いいかなぁと思ったんですが。

    後からじゃ、利かないですよね。

    コウが無理ということでしょうか。

    私は、なんか勘違いしているのでしょうか?

    2006年12月12日

    ヒントたいむ〜2回目

    【発信者】 めろん
    左下は取られるし、中地は期待薄ですが、あとどういうふうに打っていけばいいか教えてください。よろしくお願いします。

    2006年11月28日

    ヒントたいむ〜1回目

    【発信者】 めろん
    右上から右辺にかけて、白に振り回されました。これからどう打っていけばいいか、ご指南ください。<(_ _)>

    2006年11月27日

    棋風について

    【発信者】 めろん
    中国棋士の古力さんのインタビュー記事に、こんなのがありました。

    「日本のプロ棋士の碁にはどんな感想がありますか?」

    ⇒基礎の力がある。
    韓国の棋士はその時、その時同じような碁を打つが
    日本の棋士にはそれぞれの棋風がある。

    韓国の棋士は棋風というのがあまりないのでしょうか。同じような碁、というのは、日本の棋士でいうと誰の棋風に似てますか。中国の棋士はどうなんでしょうか。

    2006年11月18日

    タイゼム

    【発信者】 すぎさん
    タイゼムで音声解説が行われ、参加しました。
    ちゃっかり質問もしてきました。わーい(嬉しい顔)

    対局は、今晩7時頃までの長丁場ですが所々聞いてもためになると思いました。^^

    2006年11月07日

    欅の間2621:ヒントたいむ〜1回目

    【発信者】 めろん

    もっと早くヒントもらえばよかったのですが、ここはオサエだよな〜というかんじでオサエばかり打たされたみたいになりました。
    64で切ったものの、先に白が渡ったので、黒のテトリス(稲妻形のやつ)をどう打っていこうかと・・・ヒントよろしくお願いします。

    2006年11月06日

    カス石を三手もかけて捕獲!

    【発信者】 Takkun

    黒60、黒64、黒66の三手でカス石の7子を取り切って、20目強の地がふえました。

    その間、白63、白65、白67と打たれて、最終的には全部地になりましたから、40目は損をした感じです。

    二子の手合いが三子差まで開いたのに、白81までで、かなり差が縮まりました。そしてせっかく黒82と押さえたのに、黒84で二段バネしなかったので3線をズラズラと伸びられ、一時は細かくなりました。

    7子はモービーディックではなく、カス石ですよ。黒59とボウシされた時、ズラズラと逃げる一手でした。逃げると、白57や白59の方が弱くなるのです。

    2006年11月03日

    ここで間違ったな

    【発信者】 chr

    ここはc14が急所で後はどう打っても
    白が良くなるでしょう。

    こう言う所を逃さ無い事が大事です。

    ※コスミツケばかり打ってるといけません。

    2006年10月29日

    黒の初手

    【発信者】 Takkun

    ところで黒2でAにハサミましたが、そのココロは?
    一間ウケ(B)やケイマウケ(C)もあります。なぜ、BやCをやめたのか?
    もちろん白は想定図のように続けて打つとは限りません。

    2006年10月27日

    桂の間5704:ヒントたいむ〜3回目

    【発信者】 めろん

    こういうツケがものすごくいやです><
    どうしたらいいか、教えてください。よろしくお願いします。

    2006年10月23日

    桂の間5669:ヒントたいむ〜2回目

    【発信者】 めろん

    もう間違いました。白18のカカリがまずかったです。12と打ち込んだからそこからうまくつながるように動くべきだったと思います。
    どうしたらいいかヒントお願いします。

    バクスイオーさんへ

    【発信者】 めろん

    島谷先輩との碁で、ここは、ツケオサエが簡明でよかったんじゃないか、ということでTakkunさんに教えていただきました。

    桂の間5652:1回目ヒントたいむ〜

    【発信者】 めろん

    早々とヒントもらいにきました。白はどう打てばいいと思いますか。よろしくお願いします。

    2006年10月19日

    13路対局 開始 

    【発信者】 すぎさん

    13路で 2局打ちました。
    えらい強い人だったので、歯が立ちませんでした。

    一局目  のぞきに継がぬ馬鹿でした。(ここに、ムンクの叫びの動画貼り付け希望)
    ご希望により貼り付けました。(島谷追記)

    二局目  目算する暇なく終わってしまいました。ふらふら

    13路 2局打つのと、19路一局打つのとどちらがお徳でしょうか?→島谷さん

    2006年10月18日

    欅の間2459:ヒントたいむ〜2回目

    【発信者】 めろん

    白はうまくつながったので、このへんで、また違うところを打つのかな、と思ってヒントをいただきにきました。よろしくお願いします^^

    2006年10月17日

    桂の間5422:ヒントたいむ〜2回目

    【発信者】 めろん

    このへんからだいたいボロボロになっていく予感があるので、どう打っていけばいいか、教えてください。

    2006年10月15日

    欅の間2414

    【発信者】 chr

    こう言う所は1と駄目を詰めて取るのが良い手になります。

    なまじっかb4とスケベー心を出すより、

    2006年10月14日

    桂の間ヒントたいむ〜1回目

    【発信者】 めろん

    ここで、黒はケイマに受けようと思いました。dでも、そうなると白は下辺がとってもいい感じです。それでもいいのかな?
    ちょっとご指南をお願いします

    次の手をアドバイスする前に

    【発信者】 Takkun

    きっしーさんはボウシをされて、すぐにL4ケイマに受けましたが、ボウシに受けると両ガカリされることが目に見えています。というか、ボウシは両ガカリする前の上手の常套手段です。

    上手の真のねらいは両ガカリすることですから、一間でもケイマでも隅を受けている方がスマートでした。白から図のように、カケたりハサンでくればG4から首を出していきます。

    また、白がF4にトブなどをすれば、黒L4ケイマなどに受けていれば良いのです。

    ボウシされてすぐに黒L4ケイマに受けたので、白の思惑通りの展開になりました。(といっても、黒が悪くなったというのではありません。白の無理をとがめられなかった=儲けそこなっただけです。)

    欅の間ヒントたいむ〜1回目

    【発信者】 めろん

    早々とヒントもらいにきました。D6かG4、どっちにツケようかなと思って(コスミで頭出しもあるけど)、その後のことも併せて教えていただきたいので、ご指南ください。

    2006年10月12日

    桂の間 より

    【発信者】 chr

    追い落とし狙いが分かってるなら
    1とふくらんで打つ手を読む様にする。