2008年04月11日

歩行は足首が主役

 リハのメニューに装具をはずしての歩行訓練が加わった。
 平行棒のところで数往復してから理学療法士が高さ10cm奥行き30cmくらいの箱を通り道に置く。
 理『右足(患足)から上がり左足(健常足)から下りてください。』
 いわれたとおり右足から上がる。ぎこちないが平行棒に掴まらずに上がることができた。
 左足を箱の上に乗せてから足を揃えてから左足を前に進めて下りようとした。
 ところが身体のバランスが崩れて左足を下ろせない。
 バランスを崩さないようにして左足を下げようとすると右足の足首が悲鳴を上げる。
 右足をかばいながら左足を下げようとするとバランスが崩れる。
 両手で平行棒を握りしめつんのめりそうになりながら箱から下りた。
 拙『松葉杖で歩行するときは左足から上がり右足から下りるのではなかったのですか?』
 理『これは足首訓練です。普段歩くときは左足から上がり右足から下りてください。』
 なるほど、健常足から上がり患足から下りる理由がよくわかった。
 段の上り下りのときは上にある足に大きな負担がかかるのだ。
 特に下りるときは上の段にある足の足首が曲がらないとバランスがとれないということがよーくわかった。
 平行棒に頼りながら箱の上り下りを何回も繰り返しているうちに右足首の使い方が慣れてきて平行棒にかける力が少なくてすむようになった。
 歩くときの足首の重要さを痛感した。
 手術後に主治医が『足首が10度以上曲げられるようになることが最初の目標』と言い、リハでは足首を曲げることに重点が置かれていたことが納得できた。
 数日前テレビ番組でよい歩き方と悪い歩き方の話題があったときどちらも背筋を張っていい姿勢で歩いているのに一方を悪い歩き方もう一方をよい歩き方とトレーナーが評する。
 足が着地するとき悪い歩き方と評された人の足首の曲がり方が足りずよい歩き方と評された人は足首がしっかりと曲がっている。
 歩くときはつま先を上に向けてかかとから着地することが大切と説明していた。
 足をけがしてリハをしなければならない身の上になって歩くときの主役は足首だということを身にしみて感じることになった。
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