2008年01月20日

入院日記(4) さぁ手術だ

1月7日(月)
 昨夜9時以降お茶を飲んでいないので無性に喉が渇く。
 トイレに起きる度に洗面台で口をすすぐ。
 口のかさかさに耐えかねて3時過ぎに歯磨きをしたらかなりすっきりした。
 歯磨きは喉の渇きを癒す効果があることを発見した。
6時:看護師が手術衣を持ってきて9時頃までに着替えるようと言う。
 このとき車椅子も取り替えてくれた。
 病棟の車椅子は外来用より上等だ。
 足乗せ台まで備わっていて右足を伸ばして持ち上げた状態で車椅子に座ることができる。
 ただし外来用の車椅子より一回り大きく病室内のトイレでは取り回しが窮屈なのが難点だ。
9時:手術立ち会いのため娘の車でワイフが来た。
 カーテンの中にはいるとテレビ台の上の花に気がつく。
 雀さんからのお見舞いだというと娘がどうして入院を知ったのか不思議がる。
 入院することをブログに書いたのだというと雀さんはブログを呼んでくれているんだと驚いていた。
 ワイフは花にかぶせられていたポリカバーを外し鉢植えに水をやる。
 一段落したところでワイフにEM・ONEを購入するようメモを渡して依頼した。
 11日に娘が北里東病院に行った帰りに我が家に寄りワイフを乗せてヨドバシカメラに行きEM・ONEを買ってからこちらに来ることになった。
 この後しばらく雑談をしたがいつまで経っても顎髭の話題が出ない。
 たまりかねて一言。
拙「俺の顔変わってないかい」
娘「あーっ!!どうも何かおかしいと思った!!」
 この程度の反応なら顎髭がなくなっても違和感をもたれないですみそうだ。
9時過ぎ:主治医の往診。
 手術に備えての診察を受けてから手術衣に着替える。
 主治医は2番目の手術なので11時頃になると言って部屋を去る。
10時:看護師が来て手術のための精神安定剤を飲まされる。
10時45分:ストレッチャーで手術室に移動。
 手術室入り口でワイフと娘は病室に戻って待機となる。
 手術室に入るとSF映画の宇宙船の中のような異次元の雰囲気だ。
 ストレッチャーから手術台に移され心電図その他のセンサーをからだのあちこちに貼り付けられる。
 左を向いて横になり両腕を胸の前で合わせ膝を腹に抱え込んで海老のようにからだを丸める。
 背中に痛み止めの注射を打たれてから背骨に麻酔薬注入のためのチューブが射し込まれる。
 背中を細い棒でグーンと押された感触だ。
 麻酔薬が注入され始めると断続的に背中に痛みが走る。
 深呼吸をして気を紛らわせる。
 麻酔薬の注入が終わると氷を皮膚に当て麻酔のチェックが始まる。
 手術部分のところに触れて冷たさを感じなくなったところで手術が始まる。
 手術部分の消毒のとき持ち上げられた自分の足先が見えてびっくりした。
 足が持ち上がった感触がなかったので模型の足かと思った。
 手術が始まるとピッピッピッと音が鳴る。
 目を向けるとテレビドラマで見るようなグラフが描かれている。
 看護師が見やすいように機械を近づけてくれた。
 心電図と血中酸素濃度のグラフだという。
 とても親切に説明してくれる。
 手術が終わる4時間の間ほとんど不整脈がなかった。
 血中酸素濃度も95〜98%を維持している。
 吾輩は呼吸器系と筋肉だけは丈夫なようだ。
 骨折部の整復手術が始まるとその状況をモニターで見ることができる。
 折れている骨をヤットコのような器具で掴みグイッと合わせてプレートに当てる。
 プレートの材料はチタンだ。
 骨に同化して将来抜き取らないですむミラバケッソが開発されたらすばらしいだろうなぁ。
 内くるぶしの方が骨折部分が小さいので1時間足らずで整復した。
 しかしねじ切れた外側の骨の方は切断部が斜めに長いためなかなかピタッと一致しない。
 じわりじわりと動かして一致させるまで1時間半以上かかった。
 骨をプレートにねじ止めする作業も手間取る。
 ねじ止めは骨に穴をあけるから骨の強度を保つためには少ない方がいい。
 しかし切断部が長いので少ない本数では固定できない。
 主治医と助手が相談しながら本数を増やしていく。
 その都度ドリルの音が響く。
 主治医を始め助手、看護師達は昼飯抜きの作業だ。
 手術が終わったのは3時過ぎだった。
 食事ができるのは3時半過ぎになるだろう。
 病院の食堂は2時半で終わってしまう。どうするのだろう。
 手術が終わると手術台より病室から運ばれてきたベッドに移される。
 足を曲げたままですかと訊くと足は真っ直ぐになっていますよと言われた。
 麻酔のため足が曲がっているような錯覚をしていた。
 ベッドに寝たままワイフと娘が待機している病室に戻る。
 主治医がレントゲン写真を持ってきてワイフと娘に説明をしてくれた。
 二人とも安心して帰宅した。
 麻酔のおかげで下半身は身動きできない。
 足を伸ばしている状態なのに足を組んでいるような感触だ。
 同じ姿勢で寝ていると血行が滞るので2時間ごとに看護師が寝返りさせてくれる。
 寝返りは横向きになる背中にマットが当てられ約30度ほど斜めになる。
 寝返りとはごろんと転がることではなく30度程度斜めになるので充分と言うことを知った。
22時:左足の感覚は戻ってきたが右足は依然として麻痺状態で触られてもわからないし動かすこともできない。
24時:看護師が小便の状態を見て首をひねる。
 尿道に挿入したチューブから尿が滴下していないそうだ。
 器に溜まった尿はごくわずかで透明だ。
 膀胱を押しても排尿されない。
 膀胱はパンパンで尿意はすごくある。
 押されると今にも破裂しそうな感じがする。
 看護師は注射器の親分のような器具を持ってきてチューブに付けて吸引すると黄色い尿が吸引器に吸い取られた。
 吸い取られた尿を器に捨て再びチューブから吸い取る。
 この作業を4〜5回繰り返して700mlの尿が排出された。
 以後チューブから尿が滴下するようになり一件落着した。
 チューブの先端が膀胱の壁に当たって塞がれていたのではないかと看護師はいう。
 吸引を重ねることによりチューブがずれて通るようになったらしい。
 看護師が去って数分後に右足の内くるぶしが痒くなる。
 無意識に足を曲げて掻こうとした。
 おや!!足が曲がる!!
 しかし掻こうとしたところは包帯でぐるぐる巻きされているので掻くことができない。(当然か)
 だんだん痒みが強くなる。こらえきれずにナースコール。
 看護師が来る間に痒みから痛みに変化し背中のチューブ挿入部も痛み出した。
 痛み止めの点滴部分が痛むとは皮肉なものだ。
 鎮痛用の座薬を挿入してもらった。
この記事へのコメント
 尿道カテーテルは随分長いこと挿入されていたので懐かしい。長期間点滴されていたことも最近はすっかり忘れていました。夜中によく点滴ポンプのアラームが鳴っていたなあ。でも循環器に較べると外科は痛そうだなあ。読んでいて自分の足が痛みます。

Posted by あど at 2008年01月20日 08:56

 この日の痛みは序の口なのでした。
 この程度の痛みならオペを間近に見物できた代償と諦めます。
 しかし、、、翌日が、、、トホホホ、、、

Posted by 島谷 at 2008年01月20日 10:26

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