2007年10月04日

悪気のない危険行為ほどこわいものはない

<力士急死>時津風親方が上申書 「死なすほどの暴力」否定 [ 10月04日 03時02分 ]
◎毎日新聞◎
 大相撲・時津風部屋の力士だった斉藤俊さん(当時17歳)=時太山=がけいこ中に急死した問題で、師匠の時津風親方(57)=元小結・双津竜、本名・山本順一=は3日、日本相撲協会あての「上申書」を各理事に配布して、5日の緊急理事会で、自分に「十分な弁明の機会」を与えるよう求めた。上申書で時津風親方は、斉藤さんを死なせるような暴力行為などがなかったと強く主張。「これで、厳しい処分が出しにくくなった」と話す理事もおり、解雇処分を出す可能性が強まっていた緊急理事会の協議に大きな影響を与えそうだ。
 交差点で自動車が歩行者を巻き込む。自動車の運転手の不注意には違いないが歩行者をはねてやろうという悪気はなかったに違いない。
 後方確認をしないで車線変更して事故る運転手もわざとぶつけてやろうという悪気がなかったに違いない。
 あの車をいじめてやろうと悪意をもって幅寄せしてくる運転手は自分が不利になる状態では事故を起こさない。
 体育会でしごきによる殺人事件が何回かあった。しごいた先輩は後輩が練習に耐えるだけの体力を持ち合わせていないという配慮に欠けているが自分が強くなったのはそのような練習のおかげだと思っているから悪気がない。
 あいつは生意気だから痛めつけてやろうと悪意を持って暴力を振るう人間は相手が死んでは楽しみが無くなるから生殺しの状態でいたぶり続ける。 
 吾輩は悪気のない人間の方が悪気がある人間よりこわいと思うことが少なくない。
 今回の時津風部屋事件も加害者は悪気がなかったのかもしれない。
 相撲部屋にいる人間はあの程度の暴行では暴力と思っていないのではなかろうか。
 ビール瓶で叩いたことも小突いたつもりであることも真実かもしれないが我々が小突くのと相撲取りの力で小突くのでは大違いだ。
 今回の事件を厳罰に処さないとあの程度の暴力は行き過ぎた稽古くらいの認識しかもたれず再びこのような事件が生じると思う。
 時津風親方に悪気がないにせよ刑事告発してあの行為は暴力であり弟子を死に至らしめたことは故意に匹敵する重大な過失であることを相撲業界に認知させることが重要であると思う。

この記事へのコメント
私は最近犬を飼いはじめまして、それをきっかけに色々犬のしつけの勉強をしています。
そこで知ったんですが、最近の犬のしつけでは暴力を使わないしつけ方法が流行って来てるようです。
そのしつけの基本的な考え方は、暴力を使ったしつけは手間も暇も掛からず大変効果的なんですが、実はマイナス面があって、ある日突然それが何かのきっかけで別の形で現れることがあり、一度現れてしまうとそれを矯正するのは大変困難なのだそうです。それに対して暴力を使わないしつけにはマイナス面が無く安全だというものです。
ちゃんとしつけしたはずなのに問題犬になってしまったみたいな場合は、この暴力によるしつけに原因があったりするようです。

ただ悪気のないくらいの気持ちで暴力をふるわれたんじゃ、やられる方はたまったものじゃありません。ましてや死に至らしめられるなんて、、、

人間と犬をいっしょくたにはできませんし、厳しいしごきのようなこともやめろとも言いませんが、指導者の立場に立つ人間は、暴力を伴うしつけにはマイナス面もあるということをしっかり知っておいて貰いたいものです。

一流の力士がイコール一流の指導者ではありません。この親方は現役時代立派な力士だったのかもしれませんが、指導者としてかなり問題があるんじゃないでしょうか。今回の件で相撲界がどんな処分を課すかしっかり見守りたいと思います。


Posted by ishikawa at 2007年10月04日 13:14

 名選手必ずしも名監督ならず。
 血と汗のにじみ出るような努力をして一流になった人が指導者になると無理な練習を強いる傾向が強いですね。
 現在の自分があるのは辛いのを歯を食いしばって頑張ったからだと信じてやまないからでしょう。
 スポーツに限らず学問や芸能の世界でもその傾向が強いと思います。
 ICUと称して勉強部屋に閉じこめ受験勉強をさせる親は時津風親方と同類だと思っています。
 これほどひどくなくても日本人は歯を食いしばって頑張ることを美徳とする国民性なんじゃないでしょうか。
 だからゆとり教育に批判的で学力低下をゆとり教育のせいにしてしまうのだと思っています。

Posted by 島谷 at 2007年10月04日 13:49

全く同感です。ただ誤解の無いように一点だけ
犬のトレーニングには陽性強化というのがありまして、これは確か犬は本能に反するしつけをする時に行います。
本能と戦うのですから犬にとっては歯をくいしばってがんばらないといけない訓練になります。ここで暴力などによる痛みを伴わず、自発的にやらせるように仕向けるところが陽性強化のポイントになります。
陽性強化の反対の意味で使われる言葉が陰性強化です。こちらは暴力を使用します。こちらのしつけ方は陽性強化と比べれば100倍簡単です。
私が言いたかったのは、歯をくいしばってがんばらせないといけないというのはどんな場面にもあります。ただそこには必ずしも暴力は必要無いということなのです。


Posted by ishikawa at 2007年10月04日 15:58

 私は歯を食いしばって頑張ることができない落ちこぼれ人間です。もうやだ〜(悲しい顔)
 歯を食いしばらなければならないようになったらすぐに諦めてしまいます。
 だから嫌がる人に歯を食いしばって頑張れと強制する人に憎悪感をもつのです。

Posted by 島谷 at 2007年10月04日 16:20

ビール瓶 バットを使って殴る
これは 暴力と思ってくれないと困ります、

 従来からのやり方というなら はっきり公表してください、
 大相撲はもう日本からはなくなります。

Posted by あき at 2007年10月04日 17:57

暴力性ばかり取り沙汰されちいるようですが
体質的な面も増強剤のようなクスリの影響がなかったのか検証する必要もあるのではないのでしょうか?
以前筋肉増強剤とか メタボリックで走って死んだ
ひともいましたが?

Posted by やぶひろ at 2007年10月22日 13:10

 体質的な面も当然あると思います。
 悪気がないからそういうことに配慮せず殺してしまうことになるのだと思います。

Posted by 島谷 at 2007年10月22日 17:04

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