2007年07月07日

乱暴な手といじけた手

 碁はいい手を打って勝つのではなく悪い手を打って負けるのだ。
 しかし悪い手も対応の仕方ではいい手に化けてしまう。
 悪い手を応酬した場合は後から悪い手を打った方が不利になるのが常だ。
 悪い手の性格に合わせた対応をしないと悪手変じて好手になり形勢を損じるから注意が肝要だ。
 とくに初級者が間違いやすいのは乱暴な手といじけた手への対応だ。
 乱暴な手を打たれると怯えて大幅に譲歩し、いじけた手にはしつこくつきまとう。
 対応が逆なのだ。

 乱暴な手は屈すると暴利を得られてしまう。
 プロより多く置かせるアマが少なくないがプロは乱暴な手を打たないのに対しアマは乱暴な手を打って暴利を得るからだ。
 乱暴な手には断固として立ち向かわなければ相手に甘い汁を吸われてしまう。
 ただし乱暴な手に対抗するには技と力を必要とする。
 暴力に屈しないためには技と力の養成に努めることが大切だ。
  
 いじけた手は働きが少ない手だから知らん顔して他の場所で働けばいい。
 相手が働かない手を打ちこちらが働いた手を打っていれば自然に蓄えに差が出てくるだろう。
 いじけた手にこちらもお付き合いしていると稼ぎに差がでてこない。
 いじけた手は図に乗って高飛車に対応すると攻めに備えた守りの好手になってしまう。
 相手の悪手を好手に変えさせては勝てる碁も勝てない。
 いじけた手は相手にしないことが最善の対応だと知って欲しい。
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