2007年06月11日

ヤバイヤバイはもう手遅れ

 下手は上手に比べてこわがりなのに危機感が薄い。
 反発しなければいけないところはこわがって上手のいいなりになるのに危険なところに平然と足を踏み入れたり欠陥があるのに放置する。
 オイドンも上手と打つと夢にも思わなかった欠陥を衝かれて奈落の底に転落することが多い。
 欠陥を衝かれてヤバイと思ったときは既に手遅れでその段階で神様にバトンタッチしたとしても損害を最小限に食い止めることしかできない。
 アジの悪さは動脈硬化のようなもので自覚症状に乏しい。
 血管が破裂してから予兆があったことに気が付いても手遅れだ。
 一命を取り留めても後遺症が残りリハビリに苦労することになる。
 どこでヤバイと感じるかが運命の分かれ目だろう。
 健康の維持には早期発見早期治療が大切なように危機感の養成が級位者の最大の課題だと思う。

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  (A)  
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  (B)  
 左図(A)を黒から打つ場合(B)のコスミを打つ人が多い。
 そして12アテで初めてヤバイヤバイと狼狽える。
 この時点でヤバイと気づいたのはすでに手遅れでタネ石を献上することになる。
 すこし強くなるとハネを打たれてヤバイと気が付き損害を最小限で食い止めることに専念することになる。
 やや強くなるとキリでヤバイと気が付き手を戻す。
 もっともキリでヤバイと感じるならハネは打たないだろうなぁ。
キリにはアテそこで白9サガリなら黒8オサエで白が困るとのヨミでハネを打っているはず。
 意表のハネにヤバイと感じるか喜んでヌキを打つかが危機感の差だろう。
 因みにこの定石を知っている人はここを黒から打つときはコスミではなく11と手を戻す。
 つまりコスミがヤバイ手だと知っているのだ。
 吾輩は危機感の養成が棋力向上の最重要課題だと思っている。
 壁に吸い寄せられるように近づくのも危機感の欠如だし浮き石をホットケーキにして敵陣に踏み込むのも危機感の欠如だ。
 危機感を養成するいい方法はないものだろうか。
 あったら危機感に乏しいオイドンも知りたい。
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