2007年04月11日

素晴らしき学級作り

 NHKの人の中で人は育つの再放送を見た。
 鹿嶋真弓中学教師の素晴らしいクラス作りに感銘を覚えた。
 義務教育の教員が鹿嶋教諭のような人ばかりだったら素晴らしい日本が築かれるに違いない。
 鹿嶋教諭は構成的エンカウンターという手法を採用し生徒間のきずなを深めることに重点を置いている。
 きずなのあるクラスはイジメがないと鹿嶋教諭は言う。
 鹿嶋教諭は試験の監督のときカンニングに目を光らせるのではなく生徒が真剣になっているときの表情を観察し、そのとき現れる癖を書き留めている。
 そしてそれを○○君は真剣になると□□する癖があるねと教えてやる。
 生徒にとって見守る人がいることは心の支えになるので学業に励むことができる。
 構成的エンカウンターは10の権利を記した用紙を生徒全員に渡しその優先順位を話し合いさせる手法だ。
 これにより人の考えの違いが明確になり相手の立場を理解できるようになって深いコミュニケーションが得られるようになるという。
 鹿嶋教諭は生徒が苦しんでいるときは生徒同士のコミュニケーションで解決するのがベストでその糸口をつけるのが先生の役目だという。
 たしかに上下関係からのアドバイスより同じ立場からのアドバイスの方が身に付く。
 鹿嶋教諭の指導を受けた生徒達は幸せだなぁと感じた。

 鹿嶋教諭は崩壊学級を受けち筆舌に尽くしがたい苦しみを味わったことがあるという。
 そのとき悟ったことはその学級は生徒間のコミュニケーションが皆無に等しいということだったそうだ。
 生徒間のコミュニケーションが得られるように努力して崩壊学級を立ち直させることができた。
 鹿嶋教諭はつながりが人を育てると力説する。
 エンカウンターは万能か
 聞き手の茂木健一郎氏はエンカウンターは万能と思われているかとの問いに対し鹿嶋教諭は「万能ではありません」と即答する。
 エンカウンターは人と付き合う能力を養うもので万能と思うのは危険だという。
 全く同感だ。
 鹿嶋教諭のような優れた指導者のもとでのエンカウンターは非常に効果的だと思うが闇雲にエンカウンターを導入したら逆効果だと思う。
 ネット社会で不用意にエンカウンターを行ったら罵倒の嵐が吹き荒れ炎上してしまうこと必定だ。
 ネット社会に限らず吾輩のようなつむじ曲がりは疎外感を味わされてしまうこと間違いない。
 価値観の違いに対して罵倒する発言を制することができる指導者がいてこそエンカウンターの効果があると思う。
 きずなだけではイジメはなくなるまい
 鹿嶋教諭の話は同感することが多かったがきずながあるクラスにはいじめがないという意見には賛同できない。
 吾輩の体験からイジメをなくすのはそんな簡単なものではないと思う。
 鹿嶋教諭のクラスにイジメがなかったのは鹿嶋教諭が積極的にイジメ加害者に対応したからだと思う。
 クラスのきずなが深ければ深いほどそのきずなから外れた人間が受けるイジメは深刻なものになるはずだ。
 またイジメはクラス内だけで起こるものではない。
 クラス外や学校外でも起こるものだ。
 吾輩は小学校のとき通学路に待ち伏せしていて石を投げつけてくる奴がいてそこを必死になって走って逃げるのが日課だった。
 クラスのきずなを深めることは学級崩壊を防ぐことや学習効果を高めることには効果的だと思うが根の深いイジメを根絶するにはイジメ加害者に対する適切な措置が必要不可欠だと思う。
この記事へのコメント
>鹿嶋教諭の話は同感することが多かったがきずながあるクラスにはいじめがないという意見には賛同できない。

(なぜならば)
>クラス外や学校外でも起こるものだ。
 吾輩は小学校のとき通学路に待ち伏せしていて石を投げつけてくる奴がいてそこを必死になって走って逃げるのが日課だった。

いじめっ子のクラスは、きずながなかったという証拠ではないですか?鹿嶋教諭の意見に反論する理由にはなっていないと思いますが?

Posted by Takkun at 2007年04月11日 22:46

鹿嶋教諭の意見に反論する理由にはなっていないと思いますが?
↓が反論のメインです。
クラス外のは付け足しです。
クラスのきずなが深ければ深いほどそのきずなから外れた人間が受けるイジメは深刻なものになるはずだ。
 こういうことを書くとイジメられる人にも原因があると誤解されそうですが。

Posted by 島谷 at 2007年04月12日 03:58

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