このことからハメ手は邪道の手まやかしの手で上達の妨げになるという人が少なくありません。
しかしハメ手は巧妙な手筋を含んだ定石の変化の一つです。
相手が正しく応じたら損をすると思われていたハメ手が正しく応じられても損をしない応手が発見されて新定石になったものもあります。
またハメ手破りとされていた応手が研究が進むにつれ実はハマリだったという例も少なくありません。
ハメ手は手筋の宝庫です。
私はハメ手を研究することは上達に繋がると信じています。
ハメ手を研究するにはハメ手を打たれたときの対策だけではなく自分から損を覚悟でハメ手を打ってみて身をもって手筋を体験することが必要だと思います。
私は積極的にハメ手を研究し負けを覚悟で互先の碁で実際に使ってみることを級位者にお奨めします。
ただしハメ手はトリッキーな手筋を含むことが多いのでペア碁や連碁ではチームメートがその手筋を知らないためにぶち壊しにしてしまいますからハメ手を打つことは避けるべきでしょう。
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├┼┼┼┼┼┼┼ 私が碁を覚えた頃は9ハネは切られると黒が苦戦に陥るハメ手とされていました。
しかし最近は9ハネを打たれるとどう変化しても白が不利になるので8カタツギが悪手で白Aカケツギでなければいけないと定石が書き換えられました。
このようにハメ手とされていた手が最善の手でその手を打たれないように定石が書き換えられる例が少なくありません。
知らない手を打たれたら相手が間違えたとかハメ手を打ってきたとか思わず新定石を打ってきたのだと真摯に受け止めることが大切だと思います。

ハメ手とは相手が正しく応じたら、損得なし
相手が間違えると大儲け。
これが ハメ手のハメ手たるゆえんと思います。
相手が正しく応じたら損をする
↑
こんなの ハメテではありません。
と、瀬越さんの本で読みました(記憶です)
こまかいことは知りませんが、間違ったことを
堂々と、、、は良くないと思います。
瀬越師の「損のないハメ手」という本は周囲の状況によっては互角になる可能性があるハメ手が記されています。
ハメ手という言葉は響きが悪いですね。
定石外れとか定石の変化だとニュアンスが変わるんですけどね。
ハメ手は定石外れを打たれてひどい目にあった人の負け惜しみから命名されたのではないでしょうか。
ただ小生からみると、あきさんの意見もそれに対する島谷さんの意見も、言葉尻の瑣末事項なのです。ハサムのは、ペア碁でなくてもダメであり、許されるのは下手に対する場合だけだと思います。
tannoさんが冒険したこと自体はOKです。それに対して「この場合は冒険ではなく、定石を途中でほっぽりだしたらダメですよ。」と小生はアドバイスをしたつもりです。
>ハメ手は手筋の宝庫です。
全く同感です。
>私はハメ手を研究することは上達に繋がると信じています。
これも同感です。ただしあくまでも有段者/高段者/上手にとってだと思います。級位者は実戦で上手に翻弄されることでしょうが、実戦で経験をせずに本を読んで知識を増やそうなどというのは、上達しにくい方法だと思います。
失敗して痛い目に逢う度に、その部分をしっかりと振り返り、次にやられたらこうしようと反省することが、上達のためには一番良い方法です。
tannoさんもめろんさんも、数学で例えれば、中学生の一次関数と二次関数を学んだレベルですから、対数や三角関数の微積分を学ぶ時ではないのです。それは決して上達になりません。今は、二次関数の最大・最小を知るべきなのです。囲碁で言えば、「ツケヒイた以上は一間トビをする」と知ることの方がよっぽど大事だと思います。
だから、何度でも書きます。
・この小目定石は下ツケ以外にもあります。
・ただし、『ツケヒイた以上は、続けて打つこと。』
・今は一間トビが殆ど。昔はコスミもあった。ケイマは薄いからあまり良くない。
tannoさんとめろんさんは、それを知るのが『四級を目指している段階での一番良い方法』だと確信しています。
勝率はかなり良かったように記憶しています。その理由を今考えて見ると、白は1手別の場所に打っているのですからもともと大損しているわけではないことにもよるでしょうが、何といっても、相手が「こんな基本定石を知らないほど私が弱い」と油断する効果が大きかったのだと思います。その意味では心理的な嵌め手だったのかも知れません。
坂田−高川戦であったということは、心理的効果ではなく、本当にニッピラせずに手抜きしてもいいのかも知れませんね。
そのとき先輩にここまで見事にハメられた奴は初めてだ。強くなるぞとほめられました。
これがきっかけでハメ手にはまりこみ瀬越師の「損のないハメ手」「力の定石」などハメ手を研究するようになりあっという間に初段になりました。(当時の初段ですからKGSの初段くらいだと思います。)
私はハメ手の研究は上達の最短コースだと思っています。
また下手に対して打つのではなく上手にも積極的に打ってひどい目に遭うことも大切だと思っています。
基本定石だけに凝り固まるとお旦那碁になってしまうと思っています。
ツケ引いた以上は一間トビかコスミと覚えるより手抜きして損をして痛い思いをした方が身に付くはずです。
そうなんですか?
いい手と本に書いてあった気がしますけどね
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┼┼┼●5○┤
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┼┼3B○┼┤
┼┼┼A┼C┤
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┼┼┼・┼┼┤ 私も◆ハサミに1コスミツケを愛用しています。
これに対する黒の応手は2ハネは2ハネはハマリで3ハネから5アテコミで白に整形されてしまって悪い。
白が手抜きして1コスミツケと打つハメ手には5のところにグズムのがハメ手破りだと言われていました。
ところがプロの実戦では2ハネが多いですね。
そして黒Aノゾキ白Bツギ黒Cコスミと白全体の攻めを狙っています。
また李昌鎬は1コスミツケに黒◆をニッピラしています。
定石は時代と共に変化するのだと痛感しました。
私が昔読んだ本にはすべて、右上の白6の2間ビラキを省くのは「碁の法に無い」と書いてありました。その理由は黒に挟まれた場合、白4と黒5の交換が大悪手になる(33に振り替わる手や星ワキにつけて捌く手をなくしている)とのことでした。
ついでに言えば当時の定石書には左下のように単に2間にひらくのもすぐにコスミつけられて白が悪いと断定してありました。ところが小林光一九段が単2間を打っていたので、私はこれも真似したことがあります。初級者同士の互戦ですから、右上の手抜きと同じく、相手に「基本定石知らずのヘボ」と思わせる霍乱効果はありました。
島谷さんの言われるように定石は変遷するのですね。
KGSの3段になるには、何が必要ですか?
できれば、4Dがうれしいですけど。
(死ぬまでにあと3目強くなりたい)
曖昧な部分が、少しは減れば強くなるかなと思ってそれなりに知恵しぼってますが、どうも、打ってる割には、全然improveの感じがしません。
ケイマで石を追うのを、本で読んで、実戦でも打てた頃に、1度だけ強くなったと感じたことがありましたが、それも遠い昔です。
なるほど!
だから、そう思われるのですね。
でも、その方もおっしゃっています。
「ここまで見事にハメられた奴は初めてだ」と。
島谷さんはそうかもしれませんが、そういう方は非常にまれだと思います。
島谷さんは、論理的に考える能力が高くて、超凝り性だから、それが良かったのかもしれません。
小生の場合、入社以来7年前まで初段だったのですが、仕事が変わってちょっと時間ができたので囲碁部に二十数年ぶりに復帰しました。最初の一年で二段になり、次の一年で三段になり、二年くらい前から四段を勝手に名乗っています。
金曜日例会に行って1〜2局打ったら、休みの日には必ず自分の碁を並べていました。ああでもないこうでもないと2〜3時間はやっていたと思います・・これが良かったのか二段になりました。
次に読みの力がないなあと思い、詰碁を頑張ったところ三段になりました。
それからネット碁に懲りましたが、早打ちで、たくさんやってもだめですね。三年くらい前にボード碁をするようになってからは上達したと思います。囲碁部部長にRT碁では四子でも全く勝てなかったのですが、ボード碁では二子でもたまに勝てるようになり、四段を名乗れるようになりました。
今は「めざせ五段」ですが、ぼちぼちです。
>今は「めざせ五段」ですが、ぼちぼちです。
Takkunさん、うーん、いいなぁ。
碁は打ってるだけで、英語は聞いたり読んだりしてるだけで、楽しいのですけど、欲張りかな。
出来の良い碁を打って勝って、わかりやすい英文書けて、ゲージンに伝わった夢を見れることを期待して寝ることにします。
ありがとう、Takkunさん。
碁の合間に勉強をするのと仕事の合間に勉強をするのとでは強くなる差が歴然としますね。
それはさておき私は『失敗は進歩のもと』だと思っています。
スキーも雀さん、あひるさんなどからのアドバイスは受けましたがスキースクールのレッスンは1回も受けず積極的にコケまくって滑走禁止斜面以外ならどんな斜面でも滑れるようになりました。
碁も定石書に書かれていない手をこう打ったらどうなるんだろうと上手に試みコテンパンにやられ『だからこの手は悪い手なんだ』と痛感を養いました。
「時間とお金です」
碁も同じでしょうね。
碁の先生曰く『碁をやめて一生懸命働くことです。そしてうんとお金をためて段を買いましょう。』
>出来の良い碁を打って勝って、わかりやすい英文書けて、ゲージンに伝わった夢を見れることを期待して寝ることにします。
碁は楽しいですね。面と向かって打っているときの会話も楽しいし、チャットも楽しいし、負けてもそれなりに楽しい。
英語はつらいなあ。仕事ではね。
でもプライベートでは何とかなりますね。一昨年ゲージンが自宅に3泊しましたが、何とかなりました(娘が短期でホームステイした家の人が、日本に旅行するから泊めてくれと言ってきました)
にこにこ笑っているのが一番ですから。
だから、何度でも書きます。
・この小目定石は下ツケ以外にもあります。
・ただし、『ツケヒイた以上は、続けて打つこと。』
・今は一間トビが殆ど。昔はコスミもあった。ケイマは薄いからあまり良くない。
ありがとうございました。
定石の本を読むのも良い勉強になりますし、
こうやってイタイ目に逢うこと、さらに皆さんに教えて頂きつつナンデこんなにイタかったのかを考えるのも、もっと良い勉強になります。
痛い目に遭うのが痛覚を養うために大切なことだと思います。
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