2007年01月29日

違和漢シリーズ『月極駐車場』

 我が家の駐車場には月極駐車場の看板が立てられている。
 我が家の駐車場にかぎらず賃貸駐車場はどこも月極駐車場という漢字を使っている。
 この月極駐車場という漢字に違和感を覚えるのは吾輩だけだろうか。
 ATOKで「つきぎめちゅうしゃじょう」と入力して変換すると一発で「月極駐車場」と変換されるのだから正しい漢字なのだろう。
 なぜ違和感をもつのか。
 吾輩は「極」は極(きわ)めるというイメージを抱く。
 賃貸駐車場は1月ナンボという決められた代金を支払うのだから月決めではなかろうか。
 月決駐車場と書くと「げっけつちゅうしゃじょう」と読まれるから月極にしたのかなぁ。
 しかし月極駐車場だって「げっきょくちゅうしゃじょう」と読みそうだ。
 月極駐車場の立て札を見るたびにもやもやとした気分になるオイドンであった。
この記事へのコメント
辞書を引くと「決」(きめる)は決断する、決心するというような意味合いなのに対し、「極」(きめる)は約束するという意味が強いですから、月極駐車場の場合は月別契約という面を強調しているのではないでしょうか。
他の所では「月決め」の方が多いようですから、業界用語かも知れませんが。


Posted by moto at 2007年01月29日 07:11

 極は約束するという意味合いが強いわけですか。
 賃貸駐車場は契約して借りるのですから月極駐車場の方が月決め駐車場より適切な感じがしてきました。
 長年の胸の支えがおりました。
 motoさん、どうもありがとうございました。

Posted by 島谷 at 2007年01月29日 07:55

禿同。

私も同様の「違和漢」を覚えます。

賃貸住宅の方は「ウィークリー」「マンスリー」で、短期契約の方を区別しますが、駐車場は長期契約の方を区別するみたいですね。

>「極」(きめる)は約束するという意味が強いですから、

このセンスの有無が鍵だと思いました。

私は「極」という文字と「約束」という概念が結びつきません。



Posted by hidew at 2007年01月30日 00:56

 私も極という漢字に約束という概念があるということを初めて知りました。

Posted by 島谷 at 2007年01月30日 04:17

成田紛争で「取極書」というものが空港建設推進側と反対派の間で交わされたという記事が時々新聞などに出ていましたが、内容は協定書に当たるものだと記憶しています。この極と「月極め」の使い方が似ているのではないでしょうか。

私は「月極」も「月決」の両方とも違和感があります。といって「月別」とか「月間」と呼ぶのもピンと来ませんが。その内マンスリーパーキングなんて名前になるかも。




Posted by moto at 2007年01月30日 08:58

 取極書ですか、、、、これだけ取り出されてこれなぁにと質問されたら全然わかりませんね。
 こういう使い方もあるのですね。
 トリビアの泉が増えました。ありがとうございました。

 つきぎめ駐車場というのも考えてみればおかしいですね。
 貸し駐車場とすればすっきりしますね。

Posted by 島谷 at 2007年01月30日 09:21

「極める」というと、格闘技の用語でよく使いますね。

相手の関節を狙って相手を拘束してしまうような
技に使いますが、そう考えると約束というより拘
束というイメージではないですか。

駐車料はたとえ月の途中で解約しても日掛けなん
てことしてもらえませんしね。



Posted by SATOK at 2007年01月31日 12:53

 拘束ですか、、、、
 なるほど感じが出てますねぇ。
 ものすごく納得しました。
 ありがとうございました。

Posted by 島谷 at 2007年01月31日 13:09

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