2006年10月26日

コンピュータは碁を滅ぼすか

 コンピュータがプロ第一人者より強くなったら碁が衰退するという意見を目にすることが多くなっきた。 そんな危機感が発生するほどコンピュータが強くなったのだろうか。
 私はコンピュータに碁の必勝法が組み込まれコンピュータが碁の神様になったとしても碁は廃れないと思っている。
 たしかにコンピュータが碁の神様になったら碁から興味を失う人もいるだろう。
 しかし、もともと碁はマイナーな趣味だ。
 マイナーな趣味の人はオタクが多い。
 神様が現れたくらいで碁から離れるだろうか。
 逆にコンピュータが碁の神様になったということで碁に興味がなかったオタクが碁に興味をもつようになることもあるのではなかろうか。
 コンピュータが碁の神様になったら推敲してから着手できるボード碁やメール碁はコンピュータで答えを見て着手する人が増えて廃れるかもしれない。
 しかしリアルタイムのネット碁の場合チーター以外の人はコンピューターを使って勝っても楽しくないだろう。
 勝ちさえすれば楽しいというチーターはいまでもネット碁にはいっぱいいる。
 コンピューターが碁の神様になってもチーターの数はいまよりちょっと増えるくらいではないだろうか。
 必勝法が解明されている五目並べをみてみよう。
 五目並べの必勝法の本を見ながら五目並べしている人はいるだろうか。
 必勝法を暗記している人はどのくらいいるだろうか。
 五目並べでさえ必勝法を暗記するのは容易でない。
 囲碁の必勝法が解明されても暗記できるのはごく一部の人だけだろう。
 私はコンピューターが碁の神様になることは碁の普及を妨げることにならず、むしろ指導碁を打てるから囲碁普及に貢献するのでないかと思っている。
 私はコンピューターが碁の神様になるとともに強さや棋風を任意に設定できるようになったら素晴らしいと思っている。
この記事へのコメント
コンピュータが強くなる事を、「囲碁ソフトの高難度化」と捉えると、高難度化によってユーザーが離れていった音ゲー・シューティングゲームとかぶってしまって、不安になる今日この頃…。

まあ、音ゲーやシューティングは、囲碁ソフトに比べて容易に難易度を上げることが可能なんですけれども…。

確かに、マニアは続けるでしょうが、一般人が「囲碁は難しすぎる」「俺には無理だべ」という心情がさらに加速する危険性を感じます。

んで、初心者が増えないまま、マニアが寿命とか経済状況とか時間的問題とか地理的状況(相手が居ない、ネット環境が無い環境に移るなど)で囲碁から去って行く…みたいにならなければいいのですが…。

Posted by 都筑てんが at 2006年10月26日 08:22

確かに、マニアは続けるでしょうが、一般人が「囲碁は難しすぎる」「俺には無理だべ」という心情がさらに加速する危険性を感じます。
 神様モードしか選択できなければそうなるでしょうね。
 神様まで強くできる技術があるのですからアマ高段モード、低段モード、中級モード、初級モード、入門モードなど難易度を選べるようにすることができると思うのです。
 また置碁を自由に設定できるようにすればコンピュータによって囲碁が好きになる人を増やすことができないでしょうか。
 野球拳のようにいい手を打つたびにコングラ美人が1枚ずつ脱いで行くアダルトモードがあってもいいかもしれませんよ。わーい(嬉しい顔)

Posted by 島谷 at 2006年10月26日 09:07

将棋ソフトプログラマーが「パソコンの速度が今の100倍ほど速くなるとプロ将棋名人と対等に勝負できると思う」と言っていました。

一番速いスーパーコンピューターの速度は、パソコンで15時間かかる処理を1秒以内で処理できるそうだから、約5万倍の速度。それで将棋ソフトを動かせれば将棋名人もまるで歯が立たないと思われます。

日本の名人、本因坊といえば昔は雲の上の人でしたが、中国韓国に勝てないようになってからは以前のような感覚はなくなりました。

将棋も囲碁もコンピューターが人間よりはるかに強くなったときプロの存在も怪しくなると思います。

Posted by bk at 2006年10月26日 13:56

 人間がどんなに速く走っても自動車に敵いません。
 しかしマラソン競技は滅びていません。
 自転車競技も滅びていません。

 人間がどんなに速く泳いでもモーターボートに敵いません。
 しかし水泳競技は滅びていません。

Posted by 島谷 at 2006年10月26日 14:09

アマチュア選手権は現在と変わりなく存続すると思いますが、

将棋名人がコンピューターに駒落ちのハンデで勝負する光景、
囲碁名人がコンピューターに2子置いて勝負する光景を想像すると、

現在のように人間同士の勝負に多額の賞金を出すスポンサーがあるのか疑問を感じます。

将棋連盟がコンピューターとプロが自由に勝負するのを禁止したのは、相当な危機感を抱いたからだと思います。

Posted by bk at 2006年10月26日 15:23

 人間と自動車を競走させるのは意味がないのと同じように人間と神様の能力をもったコンピュータとを試合させるのは意味がないと思います。
 人間とコンピュータと試合させたら人間が負けるに決まっているという時代になっても人間同士の対決を見たい人はいると思います。
 ただし魅せる碁が打てる人でなければプロにはなれないと思いますからプロはいまの1/10以下に激減してしまうかもしれませんね。
PS
 人間は悪魔的な趣味もありますからコンピュータにどれだけのハンデで打てるか見たがる人もでてくるかもしれませんね。
 棋聖、本因坊、名人は持ち時間10時間なら神様に何子置いたら勝てるでしょう。
 3子なら勝てると思うのですが、、、

Posted by 島谷 at 2006年10月26日 15:47

人間最強VS神のごとき強さのコンピューターの試合

人間の想像を絶する驚嘆の1手、驚嘆の打ち回しをするコンピューターの闘いぶりにプロもアマも釘付けになるのではないでしょうか。

呉清源は神様に2子置けばなんとかなりそうと言い、棒九段は4子置けば勝てるのではないかと言いましたから、中をとって神に3子で勝負なのかもしれませんね。


Posted by bk at 2006年10月26日 16:31

人間の想像を絶する驚嘆の1手、驚嘆の打ち回しをするコンピューターの闘いぶりにプロもアマも釘付けになるのではないでしょうか。
 そんな対局ぜひ見てみたいですね。
 人間はコンピュータと違って疲労しますから疲労してきたら打ち掛けにし疲労回復後に対局再開して人智の粋をつくした碁を見たいですね

Posted by 島谷 at 2006年10月26日 16:38

オセロゲームはコンピュータの方が強くなってから久しいのに、未だに廃れておらず、ゲームとしての価値はあるそうですよ。

Posted by moto at 2006年10月26日 21:15

まずはネット碁で、終局時の死活判定を自動化してくれないかなぁ。

Posted by HAL at 2006年10月26日 23:19

 オセロ(リバーシ)にはプロはいないようですね。

 余談になりますがオセロを日本考案のゲームだと思っている人が多いようです。
 一昨日のクイズヘキサゴン2でも司会の島田紳助が日本考案のゲームだと言っていました。きっと台本に書かれているのでしょう。

 オセロは古来からあるリバーシ(源平碁)の赤と白の石を黒と白に変えただけなのに日本考案のゲームとは呆れかえります。
 オセロが日本考案のゲームとなれば緑の碁石を使った碁は夏樹氏考案のゲームとなりますね。^^

Posted by 島谷 at 2006年10月27日 03:25

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