第11回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦が25日から28日までの4日間行われる。
日本 | 韓国 | 中国 |
山下敬吾棋聖 | 李昌鎬9段 | 古力九段 |
井山裕太名人 | 朴永訓9段 | 常昊9段 |
羽根直樹本因坊 | 尹o相7段 | 丁偉九段 |
高尾紳路9段 | 金志錫6段 | 謝赫7段 |
山田規三生9段 | 金昇宰3段 | 劉星7段 |
持ち時間1時間秒読み1分で次局の対局者は対局開始3時間前までに決定するというスリリングな棋戦だ。
日本チームの先鋒は山下敬吾棋聖だ。張栩天元との第35期天元戦挑戦手合いのまっただ中の過密スケジュールで大変だと思うが頑張って5人勝ち抜きの快挙を願いたい。
1回戦の相手の韓国先鋒は金志錫6段。
白番となった金6段はいきなり黒の勢力圏の右辺から6(Q6)小ゲイマガカリし7(P9)2間バサミに8(N4)1間高ハサミ返しして19(Q8)ツギまで白の実利対黒の厚味という分かれになった。
地を稼いだ金6段は左下隅21(D15)1間高ガカリに22(G17)2間ビラキと戦いを避けた。韓国の碁でも遮二無二戦うわけではないんだ。23(C6)カカリにも24(F3)小ゲイマ受けと腰を落とした。山下棋聖は25(D10)大々ゲイマと左辺星にヒラキ左辺に腰を落ち着けた。これが右上の厚味の威力なんだろうなぁ。
金6段は26(L16)ヒラキと大場の手止まりを打って昼寝する。
山下棋聖は27(G15)ボウシと左辺を育てた。右辺を育てるのは厚味を囲うことになるから打ちにくいのかな。
金6段は28(I16)ケイマに受けて昼寝を続ける。なかなか戦いが始まらない。韓国のイメージと違うなぁ。
山下棋聖はいつまでも昼寝をするなと29(L15)ツケと戦いを仕掛けた。30(Q17)ツケと様子見に31(P16)棒ツギし調子を与えない。32(K16)ヒキから34(J14)ケイマの犬の顔には35(K13)ケイマとカケて右辺の模様を広げた。山下棋聖は好調先生に見える。
金6段は泰然自若と36(I12)ケイマし37(K10)2間トビと右辺を囲ったところで38(D12)と左辺に打ち込んだ。39(G12)2間トビの山高帽子に40(F12)トビツケ48(F9)ノビと左辺の黒を真っ二つにした。49(D8)トビに50(E14)デ52(F15)ノゾキと黒の眼を奪ってから54(I10)トビと追及の手を弛めない。
しかし55(G9)オシをキカシて57(I9)ツケで黒は安泰に見える。
山下棋聖は62(F6)トビに63(I15)ツケから67(K14)キリと中央の白を食いちぎった。
左辺の白は78(B9)ハサミツケに83(F7)ノゾキで活きて黒に不安なところはなくなった。
これでいつ白が投了するかと思っていたら白118(S15)カカエから流れが変わった。
山下棋聖は右辺をホットケーキにして黒119(N15)カケを打った。金6段は白120(S10)フクラミから手を付け黒3子を呑み込んでしまった。
更に白150(N10)ツギと頑張られ黒151(N8)オサエに白152(T9)劫トリとトントンを避けた劫が勃発した。
ここで山下棋聖は痛恨の黒153(O9)アテ。白154(S8)キリは劫ではない。トントンで右辺が崩壊してしまった。
ここで山下棋聖は投了。残念としかいいようがない。
2日目は今日勝った金志錫6段と中国の先鋒が打ち3日目にその勝者と日本の次鋒が打つ事になる。日本の次鋒は誰だろう。高尾9段かなぁ。頑張って貰いたい。
見ただけで、韓国と中国はやばいくらい強豪ですね。
韓国は李昌鎬9段・朴永訓9段
中国は古力9段・常昊9段
この4人に果たして勝てるんですかね。
う〜ん・・・基本原則として、最後まで諦めないという精神は大切ですが
実力から言えば、花を咲かせるのはむずかしいようです。
日本のプロ棋士といえども、韓国・中国と比べたら飛びぬけて強い人がいないんですよね。
井山名人と高尾9段がどこまで頑張れるか期待しています。
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