2009年09月15日

日本版Facebookの使用感

 8月14日から日本語版Facebookを使い始めて1ヶ月以上経過した。
 野次馬根性が旺盛な吾輩はFacebookのほかTwitter、MySpece、つぶろぐ、Timelog、ワッサー、FC2 PIYO、mixi系SNSなど話題になったコミュニティに片端からアカウントを登録している。
 これらのコミュニティのうち多くは放置サイトになっているがFC2 PIYOとFacebookは未だに使い続けている。特にFacebookは発展途上ではあるが最も吾輩のニーズに合うので愛用している。
 Facebookはホームまたはプロフィールの今なにをしていますか?にメモを書くことによってミニブログとして使える。
 また今なにをしていますか?にURLを貼り込むと自動的に投稿リンクにタイトル名と先頭部分の内容表示されるのが便利だ。
 気になる記事のURLを貼り込んでメモを書いたりスクラップブックとして使うことができる。
 ただし表示されるのは貼り込んだURLの先頭部分ではなくそのURLのベースURLの先頭部分なのが難点だ。
 たとえばhttp://qin.seesaa.net/article/127843844.html#44612900を貼り込むとhttp://qin.seesaa.net/の先頭部分が表示される。
 リンクの文字をクリックすればhttp://qin.seesaa.net/article/127843844.html#44612900が開くのだがその記事とは違う記事が表示されるのが難点だ。
 また今なにをしていますか?に書き込んだメモは改行が反映されない。すべて1行に表示されてしまう。今なにをしていますか?のコンセプトは短文のメモだから1行でいいということなのだろうか。改行が必要な記事はプロフィールのノートタグでノートを使えばいい。しかしコメントは改行が反映される。不思議な仕様だ。
 ノートでを使えば長文のテキストも書き込むことができる。また複数の写真をレイアウトを指定して貼り込むこともできる。なかなか便利な機能だ。ただしHTMLタグは一切使えない。また表示をカスタマイズできないから文字の大きさを変えることができない。
 プロフィールの写真タグは写真アルバムとしても使えるばかりでなく写真付きミニブログとしても使える。
 写真はJPEG、GIFまたはPNGファイルを5MBのサイズまでアップロードできる。写真には説明を付けることができるしホームやプロフィールの掲示板タグに公開するときは更に記事を書くことができるから写真付きのミニブログとしても使える。ただしサイズが大きな写真は自動的にページサイズに合わせて縮小され原寸大で見ることができない。サイズを変更しようと写真をクリックするとアルバムの次の写真に移動してしまう。写真サイズを変更する機能をサポートして欲しい。
 プロフィールの基本データタグは自己紹介データでいわゆるプロフだ。
 しかし家族選択リストボックスにあるのは娘・息子・母親・父親・姉妹・兄弟だけであって妻・夫がない。祖母、祖父、孫などもない。Facebookは核家族の独身者しか想定していないのだろうか。それにしては娘・息子がリストにあるのが妙だ。
 Facebookは最も機密性が高いコミュニティだ。
 他のコミュニティではアカウントを得ればそのコミュニティ参加者のメモを見ることができるしメモにコメントすることができる。
 ワッサー、つぶろぐ、FC2 PIYOなどはログインするとデフォルトで全員のメモが表示されるしTimelogも全員のメモを表示するタグがある。またマイホームでも友達申請さえすればその人のメモが常に表示されるようになる。
 Twitterは全員のメモの表示はないが検索さえすれば誰のメモでも見ることができるしフォローすればその人のメモをマイホームで常に表示されるようになる。
 ところがFacebookはデフォルトでは友達になるまではメモはおろかその人の概要すら知ることができない。
 友達以外に公開されるのはグループに投稿した記事と写真だけだ。
 もっとも当人がプライバシー・プロフィールの設定で「すべてのユーザー」に設定している項目は見ることはできる。吾輩のFacebookはプロフィールと個人情報を「すべてのユーザー」に設定してあるからFacebookにアカウントを持っている人は見ることができる。
 しかし多くのユーザーはデフォルトは「友達のみ」になっていて友達にならないとFacebookに記した情報を見ることができない。
 友達になるためにはその人のページでボタンをクリックし****さんを友達に追加しますかボックスのリクエストを送信して友達申請する必要がある。この際ボックスの左下に表示されているメッセージを追加をクリックして自己紹介を記しておかないとリクエストを無視される可能性が高い。
 リクエストを送信するときはセキュリティチェックボックスが表示され画像認証をさせられる念の入れようだ。
 リクエストを送信するとその人のホームのトップに友達リクエストがありますと表示される。その人がそれをクリックして開いたページの確認をクリックして初めて友達になる。友達になるまではその人のページを開くと名前の横に「友達の確認待ち」と表示されてプロフィール写真以外は見ることができないのが普通だ。
 メーリングリスト並みの機密性だ。
 機密性が高ければ荒らしに悩まされる心配は少ないが不便なこともある。
 友達のリクエストをされてもFacebookのホームでは申請者のプロフィール写真以外の情報がわからない。
 リクエストに記されたメッセージはFacebookに登録したメールアドレスに送られてくるメールで確認することになる。
 セキュリティが高いのは喜ばしいことだが過ぎたるは及ばざるがごとしだ。友達リクエストをクリックして開いた場合はその人の「友達のみ」に設定されている情報を見られるようにすべきだろう。
 これだけ厳重に機密性に手間をかけているのに恐るべき抜け穴がある。
 ノートのRSSフィードだ。ノートの公開設定が「友達のみ」はおろか非公開になっていてもRSSフィード送信してしまうのだ。ノートのRSSフィードのURLを知られてRSSリーダーに登録されるとRSSリーダーでノートに記した非公開情報まで読まれてしまう。
 これは重大なバグだろう。早急な修正が望まれる。

 Facebookにはグループがあってグループの記事は友達でなくてもグループ参加者なら見ることや書き込むことができる。
 同好の士で情報交換するのにグループは便利なのだがグループ機能はイマイチだ。
 グループには掲示板、ディスカッションボード、写真がある。これはプロフィールの掲示板、ノート、写真にと同様だと思ったら大間違い。
 プロフィールと同様な感覚で扱えるのは写真だけだ。
 グループの掲示板がシェアできないからプロフィールに表示されない。
 URLを貼り込んでも自動的にリンクは貼られるがプロフィールの投稿リンクのようにURLのタイトル名と内容の先頭が表示されない。
 ディスカッションボードに至ってはノートのように写真を貼り込むことができない上に操作性も極めて悪い。
 書き込みするのにセキュリティチェックが必要だ。
画像認証をするのがウザイ。
アカウントを確認すれば画像認証をしないですむらしいが携帯電話番号が日本語に対応していないののでアカウント確認ができない。
 グループの記事でシェアすることによりプロフィールに表示できるのは写真だけだ。
 しかしグループページでは更新された写真が目立たない。
 シェアしてプロフィールに表示されるようにないと書き込まれたコメントを見落としてしまう。
 また写真を写真アルバムからコピーした場合は記事を書いてシェアするとグループからの写真ではなくアルバムの写真が公開されてしまう。このため公開した写真からグループにジャンプすることができない。
 写真がディスカッションボードに貼り込むことができたら使い勝手が大幅向上するのに残念だ。

 FacebookにはRSSフィードでノートにインポートする機能がある。
 ただしインポートできるURLは1つだけだ。
 吾輩はPIYOのRSS2.0のURLをRSSフィードに設定し生活メモはPIYOに書き込んでいる。
 RSSフィードの挙動がイマイチわからない。
 リンク元に記事がアップされた場合、数分でインポートされる場合と1時間以上経ってからインポートされる場合がある。
 インポートされるときはまとめて複数の記事が表示されるところをみると100分ごと程度に受信するようになっているのだろうか。
 それにしても表示される順序がリンク元にアップされた時間順でないことがあるしホームと掲示板タグとで表示順が違うのも妙だ。
 またインポートされたノートがホームおよび掲示板タグに表示される場合と表示されない場合がある。
 RSSフィードは改良の余地があろう。

 これは日本語版だけの問題だと思うが検索機能がお粗末だ。
 グループ『日本の囲碁 /手談 方圓 忘憂 幽玄 烏鷺 爛柯 碁』を作ったが検索ワード「囲碁」や「碁」にヒットしない。
 過去記事を検索しようとしても検索ワードが漢字だと意図しない検索結果が得られる。
 またカレンダがないから過去のデータにジャンプしにくい。

 Facebookは日本対応になって日が浅いからしかたないのかもしれないが日本対応の成熟度が低い。
 Facebookには携帯電話を使わないと利用できない機能がある。
 ところが携帯電話を登録しようとすると日本の携帯電話は登録リストに入っていない。
 Facebookでは日本の携帯電話が使えないのだ!!!
 吾輩は携帯電話を滅多に使わないからさほど気にならないが携帯ユーザーはFacebookを使わないだろう。
 最近は携帯でコミュニティにアクセスするユーザーが非常に多い。うっかりするとPCでアクセスするユーザーより多いのではないだろうか。
 日本の携帯に対応しない限りFacebookは日本の普及に大きなブレーキとなろう。
 日本語版Facebookに対する吾輩の要望事項を列挙してみた。
  • すべてのユーザーになっていないノートはRSSフィード送信しない。
  • 日本の携帯電話を登録確認できるようにする。
  • 写真サイズを変更できるようにする。
  • 友達申請するとき申請相手にプロフィールを知らせる。
  • RSSフィードのインポートを迅速にする。
  • RSSフィードに複数のURLを設定できるようにする。
  • 日本語の検索機能を改善する。
  • グループの掲示板の自分の投稿はシェアできるようにする。
  • ディスカッションボードに写真や動画を添付できるようにする。
    カレンダーで指定の日付にジャンプできるようにする。
  • 家族リストに妻、夫、祖父、祖母、孫を追加する。
posted at 05:02 | Comment(4) | TrackBack(0) | 情報技術
この記事へのコメント
おはようございます。
 素晴らしい記事ありがとうございます。
「携帯でコミュニティにアクセスするユーザーが非常に多い。うっかりするとPCでアクセスするユーザーより多いのではないだろうか。」に激しく同意ですね。そのうちPCからアクセスするユーザーが少数派になるのは確実だと思います。
日本の携帯に対応していないFacebookを逆に利点と考え、安心して自分のメモ帳として使用しております。

Posted by あど at 2009年09月15日 06:46

おはようございます。
 日本人ユーザーが増えても「友達だけ」を指定してアップできますから安心してメモ帳として利用できるような気がします。

Posted by 島谷 at 2009年09月15日 06:52

「ノートのRSSフィードのURLを知られてRSSリーダーに登録されるとRSSリーダーでノートに記した非公開情報まで読まれてしまう。」
以前にも指摘しましたが、掲示板にRSSフィードは必要かもしれませんが、ノートにRSSフィードは必要ないと思います。これはおそらくバグだろうと思います。このバグがある限り安心してノートにメモを残しにくいですね。

Posted by あど at 2009年09月15日 07:59

禿同
 掲示板にRSSフィードを設けなくてノートにRSSフィードを設けるとは不思議な仕様ですね。

Posted by 島谷 at 2009年09月15日 09:09

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