2009年09月10日

不可解な日本棋院裁定






 棋聖戦予選Bで大橋拓文7段vs潘善キ7段の対局で左下隅に左図のような形が生じ、この処理について審査会に「勝負預かり」になったとひろふみブログ手合に書かれていた。
 裁定の結果は白が手入れして黒1目半勝ちとなったと同ブログの万が一に書かれていた。
 吾輩には納得のいかない裁定だ。
 そもそも裁定に持ち込み事態が納得いかない。
 この局面で両者パスなら黒地ゼロで白1目半勝ちだろう。
 白がパスしたとき黒の選択肢は黒A・黒Cと2手かけて白を取って黒地1目とするか黒Bアテを打って劫にするかだ。
 パス・パス終局ならダメ扱いになり黒地はゼロのはずだ。
 死活の証明ということになったら黒アテ白ツギ黒ヌキ白ヌキ返し黒ホウリコミ白劫トリとなり日本棋院囲碁規約に基づき黒は劫の取り返しができないから黒死となるはずだ。
 だから黒A・黒Cと黒が手入れすべきだと思う。
 このような納得がいかない事態が発生するのが日本ルールの欠点だ。
 この対局は次回対局まで余裕があったがトーナメント戦で次の対局が控えている場合に裁定にかけなければ勝敗がつかないようなことがあっては大問題だと思う。
この記事へのコメント
黒死ではないと思います。
白6コウ取りの後は、黒パスをすればコウを取り返せます。
白はコウをツグしか無いでしょう。

でも、白に手入れを要求するのは、ルールに則していませんね。

誤審でしょうか?

ルール通りに行わないなら、何のためのルールなんでしょうね。

Posted by HAL at 2009年09月10日 19:33

 死活証明の場合でもパスをすれば劫を取り返せるのですか。
 もっともこの場合は死活証明ではなく対局再開になるはずですから劫に勝てない方が手入れすべきだと思います。
 日本ルールは不透明ですねぇ。
 誤審だとしても判例になってしまうんでしょうね。

Posted by 島谷 at 2009年09月11日 03:46

どうやら、手入れをしない場合、白死とする解釈がある様です。
ただし、このことは、ルールの条文には、明記されていません。


Posted by HAL at 2009年09月12日 10:13

 まったく日本棋院囲碁規約はワケワカメですね。
 こんなルールでは囲碁普及に大きなブレーキになりますねぇ。
 私はだんだん碁が嫌いになっていきます。

Posted by 島谷 at 2009年09月12日 11:21

高尾先生のブログで詳しく解説されていました。日本囲碁規約に従えば白の手抜きで白死になることがわかります。ルール通りに行わないというコメントは不正確だと思います。ただし、日本ルールが不透明だという意見にはまったく同感です。中国ルールや ING ルールで大会に出ることが多いのですが、日本ルールよりわかりやすい(透明度が高い)と思います。

Posted by 浜口 at 2009年09月13日 23:14

 たかお日記ルールは難しい日本棋院囲碁規約では手入れしなければ白死とされることがわかりました。
 しかし釈然としません。
 私は日本棋院囲碁規約がおかしいと感じられてなりません。
 さりとて中国ルールのように最後までダメを詰めなければならないのではヨセの大嫌いな私には耐えられません。
 碁がどんどん嫌いになっていきます。困ったもんじゃ焼き。

Posted by 島谷 at 2009年09月14日 04:55

仮に、損をしながらの同型反復を許すと、この様な同型反復が二つできた場合、左上の様な黒石も、活きになってしまう様です。


Posted by HAL at 2009年09月15日 19:01

 そうなんですか、、
 頭がパニックになりました。
 日本棋院囲碁規約はボケ頭にはワケワカメですねぇ。
 つくづく碁が嫌になりました。

Posted by 島谷 at 2009年09月16日 03:32

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